My Biography


My Biography(59)_日常のエピソード・・カーニバル(その2)・・(2016年2月23日、火曜日)

■いつもの学生パーティーよりは・・

前回からのつづき。

そう、招待されていた、学生たちが主催するカーニバル初日のパーティーだ。

でも・・

そう、学生連中のパーティーだから、あまり変わり映えしないんだよ。

前回も書いたように、北ヨーロッパの、長く、暗い冬を(できるだけ楽しく!?)生き延びるために、いつもどこかで、学生連中のパーティーが催されているんだ。

ホームパーティーやら、飲み屋を貸し切ったり、大学の教室や多目的ホール等をうまく活用したパーティーなど。

そんなだから、カーニバルとはいっても、参加者たちの盛り上がりエネルギー以外、いつもとは大きく異なる新鮮な雰囲気を演出することなんて無理だよね。

我々が招待されていたのも、「そんな」学生パーティーだったというわけだ。

だから、到着してすぐに、嫌気がさしてしまうのも道理だったんだ。もちろん、「いつもの」美人学生たちは、いたよ。でもサ・・

何せそのときは、完全に非日常である「べき」カーニバルだったわけだから・・サ。

「おいっ・・どうする?・・オマエ、ここに残るか?・・オレは、これから街中に戻って、そこのカーニバルも見てみようかなって思っているんだけれど・・」と、ウリ。

「何だって!?・・オマエ、オレを置き去りにするつもりなのか?」なんて、オレ。

ということで我々は、30分ほど学生パーティーに顔を出してから、ケルンを取り囲む「市の森」のなかにあるケルン体育大学から街中へと、とって返したんだ。

普通だったら、そんなことはやらない。場所を移すにしても、学生が多く集まる飲み屋(=クナイペ)がいいところなんだよ。

でも、その時は、我々にとっては非日常の、「あの」ハイソ歓楽街アルトシュタットへ繰り出すことにしたんだ。

もちろん、街中へとって返そうとしたのは、前回の「カーニバル・コラム」で登場した「いい女二人組」のイメージが残像として残っていたこともあったよな。

普通の学生生活じゃ、そんな「大人の女性」と知り合う機会は限られているからサ。だからオレ達は、目くばせするだけで、すぐに意志が固まったというわけだ。

そう、なんてったって、非日常のカーニバルなんだから。

■異次元の世界・・

移動は、もちろんクルマではなく、市電だ。アルコールが入るに違いないからね。たぶん市電は、カーニバルの期間中、夜通し動きつづけるに違いない。

「アンタ達〜っ・・こっちに合流しなさいよ〜・・」

アルトシュタットに到着し、何十と軒を連ねる「ハイソ飲み屋レストラン」の前を通るたびに、そんな声が飛んでくる。それも、女性たちから・・。

やはりカーニバルの雰囲気は、何かしら次元を超えている。理性の次元を大きく超越した、日常からの解放!?

さて〜っ・・。

まあ、それには、私とウリという男二人連れの「見え方がチト異質」だったコトもあったかな。

私は、身長1メートル90のアジア人。そんなヤツが、ちょっと冷静な(保守的な!?)雰囲気のドイツ人と連れ立っているんだから。まあ、周りの興味を惹くのも自然な流れだったのかもしれない。

あっと、ハイソ飲み屋(レストラン)。

それまで私は、二度くらいしか、アルトシュタットへ出掛けたことがなかった。とにかく、「すべてが高い・・」というイメージがあったから、足が遠のくのも当たり前だったんだよ。

でも、そのときはカーニバル。雰囲気を、とことん楽しみたいから、軒を連ねるハイソ飲み屋のすべてを観察して回った。

それでも、いつまでも歩いているわけにもいかない。

「どうだい?・・アソコに入ってみようか・・一度は通り過ぎたけれど、何となくそのとき、いい感じだなって思っていたんだよ・・どうだい?」

ウリに促され、その飲み屋に入ることにした。

もちろん立錐(りっすい)の余地などない。とにかく、ビールを注文するのにも一苦労。何せ、カウンターまでたどり着けないのだから・・。

そんな我々の窮地を察するかのように、一人の女性が、声を掛けてきた。

「ケルッシュでいいの?・・あんた達の分だから二杯だね?・・頼んであげるわよ・・」

ケルッシュとは、ケルン地ビールの総称だ。もちろん、そのケルッシュにも、何十、何百という種類(醸造所)があるっていう具合だ。

その、30代と思(おぼ)しき「いい女」は、カウンターのなかで忙しく立ち回っているスタッフに声を掛けた。とても爽やかに通る、ソプラノ。

「ハインツ〜ッ!!・・ケルッシュを二杯、お願い!!・・」

そんなオーダーに、そのハインツと呼ばれたスタッフが、すぐに反応する。

「オーケーッ!!」

ビックリすることに、その「ハインツ」は、すぐに二杯のビールをついでくれたんだよ。そして、その彼女に手渡しするんだ。

また、周りの連中の誰もが、スッとスペースを空けた。その「いい女」は、常連で、それも、店のスタッフだけじゃなく、周りの常連からもレスペクトされているようだった。

■そして、彼女との会話がはじまった・・

・・アナタは、どこの人?・・

・・あっ・・私は、ヤーパン(日本)からきた留学生です・・

・・へ〜っ・・勉強しにドイツへ来たんだ・・何を勉強しているの?・・

・・ケルンの体育大学ではサッカーで、総合大学では、社会学と哲学です・・

・・そうなんだ〜・・でも、あなたのドイツ語を聞いていると、まだまだ社会学や哲学を勉強するには十分じゃないように感じるんだけれど・・

・・そう、その通りです・・まだまだドイツ語は勉強中なんです・・だから、こんなふうにドイツ語をしゃべれるのは願ってもない機会なんです・・

こちらは、相手が年上ということもあって、とても礼儀正しいしゃべり方になっている。でもウリは違った。

・・ね〜ね〜・・貴女は、この店じゃ顔が利くように思うけれど、常連なの?・・ところでビールの値段・・一杯いくらなの?・・

ウリが、ため口で聞く。もちろん、日本的な「ため口」とは、かなりニュアンスは違う。うまく説明できないけれど・・。

・・あ〜、値段ね・・いまはカーニバル価格だから、一杯(0.2リットル)2マルクってところじゃない(当時のドイツ通過は、もちろん、マルクだ!)・・

・・へ〜っ・・オレ達がいく学生飲み屋の2倍だな〜・・さすがにアルトシュタットだね・・ところで貴女は、この店では「顔」なんだよね?・・みんな貴女の ことを知っているようだし・・でもオレ達は、お察しのとおり、アルトシュタットとは縁の遠い貧乏学生だから、この店だって初めてなんだよ・・

・・そりゃ、アンタたちが貧乏学生なのは、見ればすぐ分かるわよ・・あっと、私のことね・・たしかに常連だけれど、アンタが考えているような特別な存在じゃないわ・・まあ、何度も通っていれば、顔を知られるのも当たり前でしょ・・

そんな彼女は、ある有名企業の支社長秘書をしているとのことだった。

有名企業ケルン支社の社長秘書。まあ、たしかに彼女の立ち居振る舞いからは、「ハイソの雰囲気」がプンプンと匂ってはいたよな。

でも彼女との会話は、とても面白かった。

彼女は、大学で学びたいコトがあるらしく、いま(その時点!)からでも、機会さえあれば大学へ行きたいと言っていたっけ。

若い頃の彼女は、家庭の事情で(経済的な!?)大学を諦め、専門学校で、セクレタリーの資格を取るしかなかった・・とのことだった。

もう何度も書いたように、ドイツでは、どんな職業でも、しっかりとした「公の資格試験システム」が確立されている。どんな職業にも、「ライセンスという権威」を与えようという発想だ。

例えば市電の運転手にしても、難しい国家試験に合格しているから、自分の職業に対して誇りに近い感覚をもっている(持てている!)んだよ。

そう、社会的なポジショニング(地位)の格差イメージを極力抑制するという基本的な発想。

それがあるからこそ、生活者のマジョリティーが、社会的な価値を生産できている(社会に貢献できている!)と明確に意識できる。

それは、社会の平和を高い次元で安定させるために(最大多数の最大幸福という社会コンセプトを高い次元で維持するために!?)とても大事なコトだ。

そう、それは、社会のなかで機能する「価値交換システム」において、それぞれの職業に関する「格差イメージ」を極力低減させようとする、ドイツの社会的ノウハウというわけだ。

そんなトコロにも、哲学の国ドイツの「奥深さ」を感じていた筆者なのだった。

■「いい女」とのコミュニケーション「も」、とても貴重な学習機会だった・・

その美人の名前は、忘れてしまった。でも彼女が、とてもプライドの高い女性だったことだけは、しっかりと覚えている。

でも・・

そう、決して、コンプレックスの裏返しというケースの方が多い「自分勝手な自尊心・・」というわけじゃない。

表現するのは難しいけれど、言い換えれば、「余裕のあるフェアなプライド」とでも表現できるかもしれない。

そう、健全なアイデンティティ(誇り)。

そんな彼女のコミュニケーション姿勢は、こんな感じだった。

人のハナシはしっかりと聞くけれど、そのことに関して、一方的に自分なりの理解や分析を主張するなどといった高慢な態度とは無縁だった。

興味の「持ち方」のレベルが高いんだ。レベルの高い好奇心。だから、我々が話したことに対して、とても鋭い質問を返してくる。

そのときの質問からは、「もっとよく理解したい・・」という意欲が迸(ほとばし)っている。だからこそ、フェアなコミュニケーション態度だと感じたわけだ。

もしこちらが、自分たちのことを少しでも「飾り立てよう」としようモノなら、鋭く、でも優しく、そのテーマを深めるような「鋭い」質問を返してくるんだよ。

でも決して、「相手の感性に土足で踏み込む・・」なんていう無神経な態度ではなく、あくまでも相手の気持ちを慮(おもんぱか)るように、ソフトに言葉を選ぶんだ。

ちょっと驚いた。何せ、それまで私が関わったドイツ人女性マネージャーの多くは、高慢で冷たい印象の方が強かったからサ。

それに対して・・。とにかく彼女との会話は、とても素敵な学習機会になった。そして思った。

・・そうか〜・・一流のセクレタリーは、やっぱりレベルが高いんだ〜・・いや、それは、彼女特有の優れたパーソナリティーやインテリジェンスの為せるワザということなんだろうな・・

・・やっぱり最後は「個性」なんだよ・・だから、十把一絡げで「ドイツ人女性のイメージ」を作り上げちゃいけない・・

そんなコトを考えていたら、彼女と話し込んでいたウリが(=もちろん私は、彼らの会話に、深いところまで入っていけるはずがない!)、急に、「場所を変えよう・・」なんて言い出したんだよ。

「エッ!?・・場所を変えるって・・どういうことだい?」

そんな頓狂な声を出したとき、ハッと、ある思いが頭をよぎった。

・・ウリは、とても「良い雰囲気」になった彼女を、その飲み屋から、自分が知っている店へ連れて行こうとしているんだな・・ここは、敏感に雰囲気を読み取って、彼らを二人だけにするのがよさそうだ・・

「そうか・・それじゃオレは、オレのアパート近くの飲み屋へいくことにするよ・・昨日から、アパートの隣人から誘われていたんだ・・彼らはそこで飲んでいるし、オレのことを待ってるって言ってくれていたからサ・・」

二人とも、「ダイジョウブ?・・少なくても一緒に食事でも・・」なんて言ってくれたけれど、そこは、自分の言葉を忠実にトレースするしかないじゃないか。

結局ウリは、止めなかった。そして私は、軽く手を振って店を出たというわけだ。

■そして一人になった・・

ということで、そこからは単独行動ということになった。

もちろん単独行動とはいっても、具体的なプランがあったわけじゃない。二人に語った「約束」にしても、もちろん口から出任せ「的」なモノだった。

だから、歩きながら考えた。そして・・

・・いつもの学生クナイペ」に行くのもオックウだよな・・ここは、ウリに言ったとおり、アパート近くの飲み屋に行ってみようかな・・学生用でもなくハイソでもない、地区に根付いている飲み屋を見てみるのも悪くないじゃないか・・

カーニバルのエネルギーは、ケルンの隅々まで行きわたっているから、自分が住むエリアの雰囲気を見てみるのも悪くないってなノリ。

結局、アルトシュタットを後にした私は、自分が住む「フランク通り」まで歩いて戻り、地元の人々が集う「地区に根付いた飲み屋レストラン」へ立ち寄ることにしたというわけだ。

もちろん学生が集う飲み屋レストランとは、まったく異なった雰囲気。そこには、その地区に古くから住んでいる老若男女が集い、交流を深めているのだ。

私が住んでいたフランク通りから歩いて数分の、地区に根付いた飲み屋レストラン。

普通だったら近寄ることのない、とても保守的な雰囲気の飲み屋だ。でも、そこはカーニバル。その非日常エネルギーが、そこでも充満していた。

私は、そこに入った瞬間から、親しい仲間として受け容れられた。地区の女性も多いし、彼女たちからも大歓迎された。

私みたいなよそ者でも、盛り上がっている全員が、まったく屈託なく受け容れてくれる。店に入った瞬間から、極上の心地よさを味わえたのも自然な成りゆきだった。

次から次へとビールが振る舞われる。いったい誰のオゴリなんだろう・・

「いいんだよ・・アンタ学生さんだろ・・アンタが住んでいるアパート管理人のオバサンから聞いているよ・・ヤーパンからだよね・・とにかく飲んで、飲んで・・」

・・へ〜・・彼らは、オレのことを知っていたんだ・・

「そりゃ、そうだよ・・管理人のオバサンの評判も上々だよ・・とにかく、アンタは背が高いから目立っているよね・・たまに、この飲み屋でも話題になったことがあるんだよ・・」

・・それは、知らなかった・・それにしてもドイツ人の観察眼(地域の情報網!?)は、鋭い・・なんてネ・・

後で聞いたハナシだけれど、その飲み屋さんの「主」のようなご老人が、第二次世界大戦の後でシベリアに抑留され、そこで日本人と交流したことがあったのだそうだ。

そして彼は、日本人の、誇り高く謙虚、そして誠実な「恥の文化」が大好きになった。極限の環境だからこその裸の付き合いと、本質的な人間性の触れ合い・・ということか。

そのご老人は同席していなかったけれど、彼の息子さんが話してくれた。もしかしたら、私に振る舞われたビールのほとんどは、彼のオゴリだったんじゃないだろうか・・。

そして、そんな触れ合いのなかでも、次から次へとビールが運ばれてくるんだよ。

でも、そんなに飲めないよ・・。

■そして気がついたら・・

どこで、どうなったか、本当に、まったく覚えていない。

気がついたのは、ケルン中心街の歩道の上だった。私は、そこに倒れて、寝入ってしまったらしいのだ。

そういえば、「あの店」で盛り上がっていた人たちに連れられ、次の店、その次・・と、飲み屋をハシゴしたんだっけ・・。

でも、あの人達は、オレのことを放り出すような無責任な人たちじゃない。

とはいっても、完璧に酔っぱらっていたから、何があったか、まったく覚えていない。

そこに、パトカーがやってきた。二人組の警官が乗っている。ドイツ語では「ポリツァイ」と言う。

そのポリツァイの一人が、パトカーから降り、半身を起こしていた私に話し掛けてきた。

「キミは、一体どうして、そんなところで寝ているんだね・・寒いから、そのままだったら凍え死んじゃうだろ・・酔っぱらっているのか?・・えっ?・・体育大学の学生だって!?・・まったく〜・・」

そして彼らは、私をパトカーに乗せ、ウリと分かれた後に立ち寄った、最初の「地区に根ざした飲み屋レストラン」まで送ってくれたんだ。

そのときの飲み屋は、私が入ったときのカーニバルの盛り上がりとは真逆の、「暗〜い」雰囲気に支配されていた。そのことも、しっかりと覚えている。

そこで、私を連れて店に入ったポリツァイの一人が、客やスタッフに対して、「この学生さんを知っていますか〜?」なんて聞いてくれたんだ。

飲み屋にいた(暗〜い雰囲気の!?)人たち全員の目が、声を出したポリツァイに集中する。そこで、一人の中年女性の方が駆け寄ってきたんだよ。

「良かった〜!・・アンタ・・ホントに心配していたんだよ・・アンタ達が他の飲み屋へ行って暫(しばら)くしてから、一緒に行った連中が、アンタが行方不 明になったって、青くなって戻ってきたんだよ・・いま、ポリツァイに電話するところだったんだ・・それにしても、本当によかった・・おまわりさん、お疲れ 様〜っ!!・・彼を救助してくれて、ホントに有難うネ・・」

他の人たちも、本当に心から心配してくれていた。そして心から、私の無事を喜んでくれた。もちろん彼らが、ポリツァイに対してもビールを勧めたことは言うまでもない。

でも彼らは、勧められたビールを飲むことなく、私に、「キミは、いい隣人に囲まれているネ〜・・あまり心配させちゃダメだよ・・」と言ってから、仕事へ戻っていった。

それにしても、彼らと一緒にビールを飲んでいたのに、どうして私は、あそこの歩道で寝てしまったんだろうか?

その間の記憶が、まったく欠落している。

そのときのコトについては、今でも鮮明に思い出す。もちろん、「記憶が完璧に欠落している時間帯」についての記憶も含めてネ。

まあ、本当に、ツキに恵まれたとしか言いようがない。もしかしたら「そこ」で野垂れ死にしていたかもしれないわけだから。

フ〜〜ッ・・。

■その後・・

カーニバルの二日目からは、ホントに、色々なところに顔を出し、とことん楽しんだ・・と思う。要は、徐々に、カーニバルの楽しみ方が分かってきたということなんだろう。

あっと・・

その後のウリだけれど、彼は、その美女とベッタリになってしまい、私と一緒にいる時間など全くなくなってしまった。へへっ・・

だから仕方なく、日本人留学生とか、ドイツ人学生やサッカークラブの友人たちと連れだって、様々なタイプのクナイペやレストランで楽しんだ。また、たまには、飲み屋で知り合った人たちと連れだって、飲み屋を「はしご」したこともあった。

当時の、私の「つたないドイツ語」にもかかわらず・・である。まさに、カーニバルパワーの面目躍如・・ってなところだった。

もちろん、多くの女性とも知り合いになった。そう、型にはまった既成モラルから解放された(また、されたい・・)女性たち!?

私にとっては、そんな異次元の刺激は、とても有意義なモノだった・・と思う。

もちろんそこでは、モラル感も含む、様々な意味を内包する「限界」を自らコントロールすることが求められるわけだけれど、そんな、限界領域での理性マネージメントも含めて・・ネ。

とても「解放」された雰囲気だから、心理・精神的なモノにせよ、言葉も含む物理的なモノにせよ、そこでの「モラル限界」を安易に超えちゃう輩(やから)も多いんだよ。

そして、そんな彼らに待っているのは、刑事や民事、行政といった法的なモノだけじゃなく、心理的な蔑(さげす)みなどの厳しい罰なのである。

ルールさえ守れば、本当に、心から楽しみ尽くせるカーニバル。

もちろん、それからは、毎年のカーニバルを心待ちにするようになったことは言うまでもない。

(つづく)

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これまでの「My Biography」については、「こちら」を見てください。

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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