湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2013年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第34節(2013年12月7日、土曜日)
- フロンターレの順当な勝利でした・・(フロンターレvsマリノス、 1-0)
- レビュー
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- ・・最後の最後で、今シーズン初めての連敗を喫してしまった・・
・・リーグ終盤は、我々の仕事の集大成になるはずだったのに・・その意味でも、とても残念だ・・ただし、選手に対しては、今シーズンの34試合で積み上げてきたモノは決して無駄になることはないと伝えた・・
・・人生はつづく・・そして我々も、次へ(次の目標へ)向かっていく・・今シーズンはまだ天皇杯が残っている・・この悔しい思いをぶつける・・そして来シーズンへも、新たな気持ちで臨みたい・・
横浜マリノス樋口靖洋監督が、「こんな結果」になってしまったにもかかわらず、とても立派な態度で、コメントを発信しつづけた。
監督のパーソナリティー(その内実)は、状況が「厳しく」なればなるほど、より正確に「推し量る」ことが出来る・・
もちろん、厳しい状況における言動の内容だけじゃなく、そこでの表情の変化も含む全体的な態度などのことだよ。
クラブの現場関係者は、そんなパーソナリティーの内実を、毎日体感しているはず。
だからこそ私は、監督のチカラを推し量りたい場合は、まず、そのチームの現場関係者との(まあ、そこに近い人たちとの!?)信頼関係を築くことにしているのさ。
そんな、パーソナリティーの判断ベースだけれど、日常生活でも同じだよね。
ある取引先の責任者のことを知りたかったら、まず、その方の職場の女性従業員の方々からヒントを引き出すのが一番手っ取り早いんだよ。
あっと・・そんなパーソナリティーの(まあ・・人間性の)評価にしても、あくまでも、チームマネージメントやビジネスマネージメントにおいては、その基本的なチカラが絶対的なスタートラインだよ。
そのチカラが劣っていたら、いくら人間性がよくても、プロビジネスの現場で優れたパフォーマンスを発揮することなど望むべくもない。
要は、コーチとしてのロジカルな「能力」を支える、もっとも重要なクオリティーが、そのパーソナリティー(人格・・人間性)にあるということが言いたかった。
一体オレは何を書いているんだろう・・
結果が、あまりにも予想を裏切るモノだったから、ちょっとビックリして、書くためのモティベーションを「かき集められない」でいる・・っちゅうことか。ホントに、だらしない。
とにかく、樋口靖洋さんの立派な(記者会見での)受け応えが、この時点で、もっとも印象に残っていたから、「そこ」から書きはじめることにした次第なのです。フ〜〜・・
そう、私は、様々な意味合いで、マリノスがタイトルを取るのが相応しいと思っていたんだよ。
マリノスが展開したサッカーの方が、より感覚的に気に入っていた・・とかね・・それが・・
もっとも「薄い」タイトルスクリプトが現実のモノになっちゃった。
もちろんサッカーだから、日常茶飯事の出来事ではあるんだけれど、前節ホームのアルビレックス戦は、内容からすれば「まさか」の敗戦。そしてこの試合は、ゲーム内容からすれば、まさに順当な敗戦。
まあ、サッカーとは「こういう」ものさ・・
普段だったら、書いているウチに、様々なコンテンツイメージが湧き出してくるんだけれど(哲学的な発想の広がりがある!?)、今日は、まさに絶不調。本当に面目ないのですが、今日は、こんなところで筆止めにさせてください。
とにかく、フロンターレには、「ACL」の権利獲得も含めて、オメデトウの一言です。
風間八宏さんの記者会見は、樋口靖洋さんの1時間後ということだったので、パスさせてもらいました。こちらも、悪しからず・・
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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