湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2019年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第14節(2019年6月1日、土曜日)
- 久しぶりの連チャン観戦・・チト、疲れた・・(FC東京vsトリニータ、3-1)&(フロンターレvsレッズ、1-1)
- レビュー
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- 久しぶりのダブルヘッダー。
ところで、味スタから等々力への、愛車(オートバイ)を駆っての移動。
それは、とても気を遣うライドだったんだ。
要は、ものすごく混んでいた(渋滞)っちゅうことだけれど、等々力に到着した頃には、神経の「すり減り」を体感させられていたんだ。
フ〜〜ッ・・
そして、ゲーム後に、疲労困憊で帰宅。
そのままキーボードに向かったのだけれど、やっぱり気力が十分にアップしていかない。
ということで今日は、2試合つづけて、ポイントだけをピックアップする(例によっての)形式でコラムをアップすることにします。
もちろん、できるだけ短く・・ネ。
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さて、では、まず味スタから・・
・・まとめとしては・・
・・FC東京が、実力どおりの素晴らしいサッカーで、トリニータを圧倒したっちゅうことだね・・
・・でもさ・・
・・人とボールを動かしながら、とても美しい、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを魅せつづけ・・
・・何度も、決定的スペースを攻略して、美しいゴール機会を創り出したのに・・
・・結局、先制ゴールは、ダイレクトで上げられたクロスを、橋本拳人がヘッドでブチ込むという、サイドからのクロス勝負だった・・
・・どうなんだろうね・・
・・観ているこちらは、美しいコンビネーションによるスペース攻略からのゴールを期待していたんだけれど・・
・・まあ、それも、サッカーっちゅうことだね・・
・・あっと・・
・・FC東京のサッカー内容だった・・
・・全体的には、まさに、「美しい質実剛健サッカー」と高く評価できるものだった・・
・・特に、連動した組織ディフェンスによるボール奪取プロセスが素晴らしい・・
・・だからこそ、次の、魅力的で強力な攻撃を、機能的に「回す」ことができる・・
・・やっぱり、守備こそが、物理的、心理・精神的な「全てのサッカー要素」を、相乗効果的に「回す」ための絶対ベースなんだよ・・
・・とにかく、守備「でも」大車輪の活躍を魅せるFC東京の最前線カルテットが素晴らしかった・・
・・言わずもがなだけれど・・
・・ディエゴ・オリベイラ、永井謙佑、東慶悟、そして久保建英・・
・・彼らが中心の攻撃プロセスには、両サイドバックや、ボランチ高萩洋次郎も、積極的に、そして効果的に絡んでいく・・
・・そんな彼らがかもし出す躍動感は、観ていてワクワクさせられる・・
・・そして、繰り返し、ウラの決定的スペースを、美しく攻略していくんだ・・
・・試合後の記者会見・・
・・トリニータ監督、片野坂知宏さんも、素直に、実力差を認めていたっけ・・
・・とにかく、FC東京のサッカーは、魅力的だよ・・
・・そう、まさに、美しい質実剛健サッカー・・
・・これからも楽しみだね・・
・・あっと・・
・・そうそう、天才、久保建英・・
・・この試合でも、ゴールやアシストだけじゃなく、突破や「タメ」のドリブル、仕掛け(ラスト)スルーパス等など、抜群の存在感を魅せた・・
・・森保一さんがフル代表にも呼んだわけだけれど、彼ほどの才能だから、かならず、その機会を、次のブレイクスルーに結びつけてくれるでしょ・・
・・期待しましょう・・
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・・さて、ということで、等々力のゲーム・・
・・ここでは、解任されたオズワルドの件に対してコメントすることは、控えます・・
・・そうではなく、信任の監督、大槻毅さんが率いるレッズのサッカーについて、ニュートラルに論評するのがフェアだと思うわけですよ・・
・・ということで・・
・・たしかに前半は、レッズのカウンターをケアし過ぎていたフロンターレのサッカーが、どうも寸詰まりだったのは否めなかった(鬼木達さんも素直に認めていた)・・
・・対するレッズは、ブロック守備からのカウンターイメージが前面に押し出されていた・・
・・まあ、攻撃的なサッカーをやろうにも、「周り」が乗ってこないから難しい・・
・・要は、ボールを奪い返しても、また前にスペースがあったとしても、積極的に攻め上がろうとする強い意志が感じられなかったということ・・
・・サッカーは、ホンモノのチームゲームだからね・・
・・選手たちの、攻守にわたる「イメージと意志の内容」が、様々な意味合いで「シンクロ」しなきゃ、良い攻めなど、望むべくもないんだよ・・
・・まあ、大槻毅さんが、監督としてチームに「もどって」きて、まだ三日目だし、相手は「あの」フロンターレだからね・・
・・前からプレス守備をブチかます・・ってなゲームプランは、まだ、やっぱり難しい!?・・
・・だから、まず守備ブロックを固め、それをベースに、スピードのあるマルティノスと興梠慎三を中心にカウンターを仕掛けるっちゅう「ゲーム・イメージ」・・
・・たしかに、そのイメージは、フロンターレに「過度の恐れ」を抱かせたという意味合いでも、ある程度は、効果的にシンクロしていたとは思うけれど・・
・・まあ、中断明けに、大槻レッズが、どのようなサッカーを、どのような「闘う意志」を示してくれるのか、期待しましょう・・
・・あっと、フロンターレ・・
・・前述したように、前半はバタバタした(鬼木達さんの表現)ような印象が残る・・
・・でも・・
・・そう、前半も、時間が押しつまったあたりからは、「フロンターレのサッカー」が、ホントの意味で機能するようになっていった・・
・・そう、攻守ハードワークとリスクチャレンジを絶対ベースに、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションと、チャンスを見計らったドリブル勝負が、素晴らしく高次元でバランスするんだ・・
・・何度あっただろうか、フロンターレが決定的スペースを攻略して創り出した、まさに100%の決定的チャンスが・・
・・後でビデオで確かめよう!・・
・・とはいっても・・
・・そう、決まらない、決められない・・
・・そして、最後の最後に、そんな「拙攻」のバチが当たっちゅうのさ・・
・・その、レッズの同点ゴールシーンでは、もちろん信じられない感覚に襲われた・・
・・それまでのレッズのサッカーを観ながら、「まあ、ノーチャンスだな・・」って、コンピュータをバックパックに仕舞い込んだ、その次の瞬間に、コトが起きてしまったわけだから・・
・・まあ、これもサッカーっちゅうことだね・・
・・とにかく今は・・
・・鬼木達フロンターレが、FC東京、マリノス、グランパス、アントラーズといった強豪と繰り広げるであろう優勝争いに、思いを馳せている筆者なのであ〜る・・
・・そして・・
・・大槻レッズの進化&深化に対する(静かな!?)期待もある・・
・・ということで締めだけれど・・
・・やっぱり、コレかな・・
・・社会における、唯一無二の「真理」は・・
・・変化こそ常態(諸行無常)・・
・・The only constant since the beginning of time is change・・
・・ってなことで、また〜〜・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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