湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2019年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第15節(2019年6月15日、土曜日)
- 負けはしたけれど・・(FC東京vsヴィッセル、0-1)
- レビュー
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- ・・まあ、結果については、少し偏ったという側面があったとは思うけれど・・
ヴィッセルの新任監督、トルステン・フィンク(ドイツ人)が、会見で、口を滑らせた!?
へへっ・・
まあ、スペース攻略プロセス、本物のゴール機会なども含む「実質的なゲーム内容」では、明らかに、FC東京に軍配が挙がるわけだから・・。
たしかにヴィッセルは、ポゼッションやシュートの「数字」では、少し上回っていたけれど・・さ。
ということで・・
「本物のゴール機会」という視点・・
前半のFC東京は、何度も、カウンター「気味」の流れやセットプレーから、決定的なシュートチャンスを創りだした。
また、イニエスタにスーパーゴールを決められ、1点ビハインドに立たされた後半でも・・
相手のミスから矢島輝一が、相手GKと1対1という絶対的チャンスを得ただけじゃなく(相手GKの正面に蹴り込んでしまった!)、何度も、決定的なチャンスの流れを創り出した。
チャンスの流れを創り出すプロセスの代表格・・
もちろん、人とボールの活発な動き(ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション)と、個のドリブル勝負の、美しいコラボレーション。
そんな仕掛けの内容で、明らかにFC東京に、一日以上の長があったんだよ。
だからこそ、「本物のゴール機会」の絶対ベースである決定的シュートへつながる最終勝負プロセスの量と質で、ヴィッセルを上回れたっちゅうわけだ。
実は・・
いま、トゥーロン大会の決勝(日本対ブラジル戦)を観ながら書いているんだよ。
ということで・・
その悔しさを抑えながらキーボードを叩いていることで、やはり乗ってこない。
だから、この試合(FC東京vsヴィッセル)については、こんなところで止めにしようかな・・なんて思いはじめてしまうっちゅう体たらくなんだ。
とにかく、我らが横内昭展ジャパンは、「あの」ブラジルに、立派な、ホントに立派な闘いを繰り広げたんだ。
そして、またまた、日本サッカーを、世界へ向けて強烈にアピールしてくれた。
心から、感謝・・
ということで、この横内昭展ジャパンのトゥーロン決勝については、明日、「レッズ」とは別に、コラムでレボートする予定です。
あっと・・
FC東京vsヴィッセルだけれど、やっぱり「このテーマ」だけは外せなかった。
それは・・
言わずもがなの、久保建英と永井謙佑の不在。
要は、やはり少しは、彼らがいないことを「意識させられた」という視点。
でも実際には・・
そう、たしかに立ち上がりはヴィッセルの攻勢に対して受け身になる時間帯もあったけれど、徐々にFC東京も、攻守での「仕掛けの内容」をアップさせていったんだ。
そのバックボーンは、もちろん選手たちの「闘う意志」と、ゲーム戦術的に優れた「イメージ・シンクロの内実」にあった。
ということで・・
長谷川健太監督に、そのテーマについて聞いてみることにした。
そしたら・・
・・たしかに久保建英と永井謙佑は、とても優れたプレイヤーだ・・
・・でも、彼らがいないなら、いないなりに、現有勢力で補い合いながら、その持てるチカラを存分に発揮することで、異なったタイプの強いサッカーを展開できるはず・・
・・そのコトは、この試合でも、如実に証明できたと思う・・
長谷川健太監督は、そう、胸を張っていた。
まさに、その通り。
だからこそ選手たちは、主体的に考え、強烈な闘う意志ベースの勇気をもって、積極的にリスクにもチャレンジしていかなければならないっちゅうわけだ。
積極的に考えつづける主体性、決して諦めない心理的な粘性、そして闘う意志と勇気が詰め込まれた心理パワー。
ストロングハンド、長谷川健太が魅せる、硬軟おりまぜた、巧みな心理マネージメント!?
これからも、彼の手腕に注目しましょう・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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