湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2020年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第23節(2020年10月18日、日曜日)
- サッカーの(頑固で柔軟な!?)エキスパートであり、素晴らしい「心理(解放)マネージャー」でもある、ミハイロ・ペトロヴィッチに乾杯!!・・(コンサドーレvsアントラーズ、1-0)
- レビュー
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- やった〜〜っ!!
おめでと〜〜っ!!
ミハイロ〜〜っ!!
勝利・・誕生日・・そして契約更改・・
これで、オメ〜〜も、オレと同郷の「道産子だ〜〜っ!!」。
あっ・・
でも、契約更改については、そんなエモーションとは別次元のビジネスだった。
だから、誤解が生じないように・・
ミハイロ・ペトロヴィッチのような優秀なプロコーチの場合・・
契約更改は、決して、「やらせてやる・・」なんていう安易で失礼なモノじゃなく、あくまでも、「やっていただいている・・」っていう前向きのニュアンスが正しいんだよ。
コンサドーレ社長CEOの野々村芳和さんは、この微妙なニュアンスをしっかりと理解しているはずだし、だからこそ、最高のパートナーシップが築けているんだろうね。
とにかく・・
(面目ないけれど・・!)結果を受けて、とってもハッピーな感性そのままに、こんな書き出しにしちゃった筆者だったのであ〜る。
へへっ・・
あっと、サッカー内容だけれど・・
その視点でも、コンサドーレが、「とても立派な勝利を飾った・・」ってなニュアンスに異論を唱える方は少ないに違いありません。
何せ・・
素晴らしい攻守ハードワークとリスクチャレンジを、自ら探しつづけ(!)、そしてそれを、勇気をもって、効果的にブチかましつづけたわけだからね。
そんな高質サッカーの絶対的バックボーン・・
このところのコラムで強調しているコトだけれど・・
それは、言わずもがなの、クリエイティブに(チームメイトたちの守備イメージングが!)連動しつづける、ボール奪取プロセスにありだよね。
特に・・
コンサドーレの場合は、「前からプレス守備」と「安定ブロック守備」を、ケースバイケースで、とても効果的に使い分けているって感じる。
そんな異なった「やり方のミックス」であるにもかかわらず、互いのポジショニングバランスの崩れたり、連動イメージングに支障をきたすことがない。
その絶対バックボーンは・・
前述の、攻守ハードワークとリスクチャレンジを積極的に「探しまくる」というプレー姿勢とも共通する、「主体性」なんだ。
そんな、個人事業主としての「当たり前のプレー姿勢」が、彼らのアクションの、至るところから匂ってくるんだよ。
いいね〜〜・・ホントに。
まあ、このテーマについては、森保一のコーチングにも通じるわけだけれど(あっ・・彼らはサンフレッチェで同僚だったよね・・)・・
とにかく、選手たちに、主体的にプレーする(正しい自己主張)という、プロとしての「正しい姿勢」を、しっかりと植え付けられているって思うわけさ。
そうそう・・
ヘネス・ヴァイスヴァイラー、リヌス・ミケルス、オットー・レーハーゲル、またイビツァ・オシムってな、世界サッカーのレジェンドたちにしても・・
彼らは、異口同音に、選手たちを「解放することこそが、もっとも重要なコーチのミッションだ・・」って言っている。
そう、彼らは・・
・・イレギュラーするボールを足であつかうという不確実なサッカーだからこそ・・
・・最後は、責任感と勇気をもって、自由に(積極的に!)リスクにもチャレンジしていかざるを得ないという、サッカーの本質的な性質を・・
・・選手が、自ら体感し、経験を積めるように、「戦術という規制から解放すること」こそが、もっとも重要なコーチのミッションだって考えているんだよ。
だからこそ・・
そう、彼らのような伝説的スーパーコーチたちは、例外なく、選手たちが、「前向きな失敗」を繰り返せるような「心理環境」を整えるっちゅうわけだ。
もちろん、プロのメディアを相手に話す場合、そんな(本質的な!?)ディスカッションテーマなど「おくびにも出さない」けれど・・サ。
へへっ・・
とにかく、今日のコンサドーレからは・・
選手が、攻守の目的を達成しようと、自ら考え、工夫し、そして勇気をもって、汗かきの全力プレー(正しい自己主張!)を展開していたって感じられたんだよ。
そんなプレー姿勢が、攻守にわたって、素晴らしい実効レベルの「勝負&局面デュエルの内実プロセス」につながっていたんだよ。
相手が、ザーゴに率いられ、徐々に調子を上げている、「とても強い」アントラーズだったからこそ、そんな、コンサドーレサッカーの「内実」を、ヒシヒシと体感させられたわけさ。
素晴らしい、「心理(解放)マネージャー」、ミハイロ・ペトロヴィッチに乾杯!!
また・・
ヘッドコーチの四方田修平さん、長年のパートナーでもある杉浦大輔コーチ・・
これからも、ミハイロをしっかりと支えてくださいネ・・
へへっ・・
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あっと・・最後に、告知を・・
本日(10月18日)、22時30分から、BSテレ東(BS171)で放送される、「Challenge Spirits 〜 スポーツの未来を考える〜」っちゅう番組に出演します。
テーマは、「スポーツとメディア・・」。
さて、どうなることやら・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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