湯浅健二の「J」ワンポイント


2020年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第28節(2020年11月22日、日曜日)

 

素晴らしく内容のあるエキサイティングマッチだった・・堪能した・・(レッズvsガンバ、1-2)

 

レビュー
 
ものすごくチカラの入った、エキサイティングマッチだった。

強いガンバに、強さが戻ってきたレッズ。

堪能した。

両チームにとっても、さまざまな意味合いで「ポジティブなモノ」は、残ったのかな!?

ガンバは、ACLへ向けて、とても大事な勝ち点「3」を積み上げられただけじゃなく、フロンターレのリーグ優勝も「阻止」できた。

レッズにしても、やっと、自信と確信、そして勇気をもって「自分たちの積極サッカー」を、後ろ髪を引かれることなく(!)表現できるようになった!?

たしかに、この試合でのレッズは、惜敗を喫してしまった。

でも、相手が強いガンバだったからこそ、レッズの復調が「ホンモノ」だって、選手たちだけじゃなく、観る方も、しっかりと体感できた。

そのコトは、現場だけじゃなく、ファンの方々にとっても、とても重要な「価値」を内包していたって思うのさ。

やっと彼らは、深い、「カタチの呪縛」から解放された・・!?

そういえば・・

退任が決まっているセレッソのロティーナが、こんなニュアンスの内容を語ったとか。

・・守備をしっかりとやることは、決して、守備的なサッカーをやるということじゃない・・

そう、まさに、その通り。

だからこそ・・

守備という表現ではなく、ボール奪取プロセスという発想と表現を(選手たちが主体になって!)徹底し、チーム全体に浸透させなきゃいけないんだよ。

主体的、積極的に、ボール奪取プロセスを「イメージしつづける・・」というプレー姿勢。

そう、不確実なサッカーは、究極の「意志のボールゲーム」というわけさ。

そうそう・・

この「意志」というポイントについても、もう一言・・

それは・・

チーム&ゲーム戦術という、規制的な意味合いを内包する「カタチ」に、(過度に!)入り込み過ぎちゃいけない・・っていう主張。

そうなんだよ。

選手たちが、「カタチ」に囚われ「過ぎ」ちゃったら、(例えば次の攻撃で!?)確実に「足が止まり気味」になってしまうんだ。

この、戦術的な(カタチの)イメージングと、「解放」された意志の関係性(メカニズム)については、オランダの伝説的スーパーコーチ、故リヌス・ミケルスに、深く、教わった。

だからこそ・・

発想(&アクション)ベースとしての「カタチ」は尊重しながらも・・

実際には・・

選手たち個々が、攻守の目的を達成するために、瞬間的に変化しつづける状況のなかで(!)、主体的に「工夫」し、勇気をもって「リスクにもチャレンジしていく」というプレー姿勢を発展させることこそが、もっとも重要な、コーチのタスクなんだ。

あっ・・

スミマセン・・ものすごく脱線してしまった・・

ということで、この、スーパーなエキサイティングマッチを、心から堪能したコトが言いたかった筆者なのであ〜る。

へへっ・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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