湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2021年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第24節(2021年8月15日、日曜日)
- すギョいね〜、ケヴィン横浜マリノス・・攻守にわたる、これぞ「主体性プレー」ってな積極的&攻撃的サッカーに舌鼓を打っていた・・(マリノスvsトリニータ、5-1)
- レビュー
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・・もちろん、彼らは、チームの重心ともいえる、とても大事な存在だよ・・
・・でも彼らに対しては、個の部分(たぶん個の才能プレーのコトを言っている!?)ではなく、あくまでも、攻守の(組織サッカーの!)キーパーソンとしての期待が大きい・・
わたしの質問に、マリノスの新任スロングハンド、ケヴィン・マスカットが、そんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。
質問は・・
・・ボランチについて、ケヴィンさんのイメージ的な理解を聞きたい・・
・・今日の先発は、扇原貴宏と岩田智輝だったわけだが、彼らは、攻守にわたって素晴らしいプレーを展開したと思う・・
・・攻撃でも、1点目と3点目のアシストが素晴らしかった・・
・・1点目は、岩田智輝が、ダイレクトで、タテへ抜け出す仲川輝人へのスーパースルーパスを決めた・・
・・3点目では、扇原貴宏が、これまたタテへ抜け出す(自身もハットトリック決めた!!)前田大然への素晴らしいスルーパスを決めた・・
・・もちろん、守備では、二人の協力で、相手のチャンスの芽を、効果的に摘みつづけた・・
・・ケヴィンさんのなかでの、ボランチに対する理解やイメージを聞きたい・・
なんか・・
どうも、ハナシが冗長になってしまう。
スミマセンね、仕切り役のマリノス広報の方(今日は女性だった)。
そんな私の質問に、ケヴィン・マスカットが、冒頭のようなニュアンスの内容をコメントしてくれたっちゅうわけだ。
あっと・・
それ以外にも・・
・・もちろん、相手や、ゲーム戦術、また選手たちのフォーム(心理的、物理的なパフォーマンス)などで、ダブルボランチの組み合わせを、柔軟に変えたりする・・
・・扇原貴宏、岩田智輝、喜田拓也、それに、このゲーム後半には、和田拓也にも、その任を負ってもらった(彼も良いプレーをした!!)・・
・・ってな発言があったね。
とにかく・・
アンジェが抜けたことで、少し抱いていた心配が、完全に杞憂に終わったわけだ。
ケヴィンがチームを受け持ってからの4試合。
誰もが認めるに違いない(!?)美しい質実剛健サッカーを魅せつづけている。
もちろん、絶対ベースは、ものすごく忠実でダイナミックなボール奪取プロセス(守備)。
素早く(まさに電光石火!)、効果的な攻守の切り替えからブチかます、ゲーゲンプレスも含めた前からプレス守備。
そして・・
そんな積極的&攻撃的なボール奪取プロセスが素晴らしく機能するからこそ・・
次の仕掛けでも、しっかりと人数をかけた組織サッカーをブチかませる。
そう・・
ワンツーを積み重ねる(!)ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションでのスペース攻略。
そこからの、組織プレーと個の勝負プレーが、素敵にバランスした最終勝負。
とにかく、ケヴィン・マスカットは、監督として、素晴らしいスタートダッシュを決めた。
そのテーマについては、先日アップした「このコラム」もご参照あれ。
そこでも書いたけれど・・
ホントに、ケヴィン横浜マリノスは、「あのスーパーな!」フロンターレと、リーグ優勝を競り合うトコロまで上り詰められるのだろうか!?
ものすごく興味深いリーグ優勝の行方じゃないか。
これからは、リカルド浦和レッズだけじゃなく、鬼木達フロンターレ、ケヴィン横浜マリノスも、しっかりとフォローしていくことにしますよ。
それにしても・・
こんなに、リーグが(再び!)盛り上がる雰囲気が出てくるとは・・
Thank you Kevin, also for Japanese soccer scene…
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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