湯浅健二の「J」ワンポイント


2021年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第33節(2021年10月24日、日曜日)

 

2021_J1_第33節・・2試合について、簡単にポイントだけをまとめます・・(フロンターレvsエスパルス、1-0)(セレッソvsマリノス、2-1)・・(2021年10月24日、日曜日)

 

レビュー
 

■フロンターレvsエスパルス、1-0

強いネ〜、鬼木達フロンターレ。

結果は「1-0」だったけれど、サッカーの内容的には、まさに「圧倒」という表現が当てはまるほどのフロンターレ勝利だった。

ところで、その強さのバックボーンだけれど・・

私はやっぱり、それを、サッカー基本の徹底・・って表現したい。

チト硬いお話になっちゃうけれど、まあ簡単に・・

ボール奪取プロセス(守備)の基本・・

・・限界まで高めた、攻守切り替えの素早さと、局面デュエル(1対1)の強度・・

・・チェイス&チェック(寄せ)、マーキングにカバーリング、協力プレスへの集散、局面デュエル、危急状態での「最後の半歩」などなどの連動性・・

・・そのための、守備イメージングの共有と徹底・・

また、スペース攻略プロセス(攻撃)での基本・・

・・ボールを、しっかりと止め、キックできるコト・・

・・スペースを攻略するための、スムーズな人とボールの動き(それは、出して動く・・出して走る・・ってな鬼木達の表現に代表される!)・・

・・そのための、攻撃イメージの共有と徹底・・

・・などなど・・

もちろんクラブ(監督)の事情によって、「基本」を表現する言葉のカタチが変わるかもしれない。

でも、まあ、サッカーの根源メカニズムをベースにする「基本的な発想」は、誰にも変えられないというのも不変の事実だからね。

とはいっても・・

そう、個人の「才能コンテンツ」によっては、ボールを奪い返すプロセスや、スペースを攻略するプロセスにも、千差万別の「タイプ」が派生するというのも確かな事実さ。

ということで・・

鬼木達フロンターレが繰り出す、ボール奪取プロセス(守備)と、スペース攻略プロセス(攻撃)が表現する「派生タイプ」は、とにかく素晴らしいの一言だよ。

まさに・・

そう、美しい質実剛健サッカー・・

さて・・

■セレッソvsマリノス、2-1

フ〜〜ッ・・

まあ、仕方ない。

とにかく・・

ケヴィン横浜マリノスが、フロンターレ同様、サッカーの絶対ベース(基本)を、忠実に、そして徹底して、グラウンド上に投影しつづけてくれたコトもまた、賞賛に値する。

そう、彼らもまた、「美しい質実剛健サッカー」を体現しつづけてくれたんだ。

だから、鬼木達と(アンジェ・ポステコグルーも含めて!)ケヴィン・マスカットに対して・・

Thank you guys, for Japanese Soccer..

あっ・・

まだ、リーグの最終結果は出てなかったっけネ。

でも・・まあ・・ね・・

後は、ACLの「最後の一席」をめぐる、ギリギリのせめぎ合い。

お互い、これからの、血湧き肉躍るリーグ戦を、とことん楽しみましょう。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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