湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2021年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第7節(2021年4月3日、土曜日)
- レッ
ズが魅せつづけた、素晴らしく連動しつづけるボール奪取プロセス・・そこじゃ、全員が、自ら攻守ハードワークとリスクチャレンジを探しまくっていた・・だ
からこそ、あの強いアントラーズを心理的な悪魔のサイクルに押し込みつづけられた・・(レッズvsアントラーズ、2-1)
- レビュー
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- ホント、良かった、良かった〜〜・・
もちろん結果もそうだけれど、とにかく、素晴らしく濃いサッカー内容が詰め込まれていたことに、心を奪われた。
そう、美しい質実剛健サッカーを目指してね・・
このコラムでピックしたいポイントは、いくつかあるけれど・・
やっぱり、短くまとめるために、例によって、箇条書きの羅列ってなコトにしましょうか。
ということで・・
●まず、ゼロトップという「やり方」による、ボール奪取プロセスの強化・・
●武藤雄樹、明本考浩、武田英寿、関根貴大、そしてスーパーなゲーム&チャンスメイカー小泉佳穂・・
●彼らは、縦横無尽に、ボール奪取プロセスでの「効果的な仕事」を、自分主体で、探しまくったんだ・・
●だからこそ、最初から最後まで、レッズが、イニシアチブを手放すことがなかった・・
●このゲーム内容には、相手が「あの」強いアントラーズだからこそ、殊の外すばらしい価値を内包していたと思う・・
●とにかく・・
●素早く効果的な攻守の切り替え・・
●そして
●もっとも効果的なポジションにいる選手が、「まず」チェイス&チェックへ急行する(スイッチを入れる!)・・
●そして周りは、その「スタートサイン」を感じながら(事前に予測しながら!?)、次のボール奪取アクションへ向かう・・
●協力プレス、マーキング、インターセプト等など、周りの、ボール奪取アクションの内容については、言うまでもないでしょ・・
●まさに、中盤での、ダイナミックな「組織・連動ボール奪取プロセス」・・
●それが機能していたからこそ、後方の守備ブロックも、とても守り易かった!?・・
●それに対してアントラーズは、前へ仕掛けていくためのモティベーション(期待とか希望)が、打ち砕かれつづけたことで、足が動かなくなった・・
●ザーゴも言っていたように、自分たちから、心理的な悪魔のサイクルのワナにはまってしまった!?
●まあ、そういう面もあるけれど、忘れてはならないのが・・
●そう、「あの」強いアントラーズを、心理的な悪魔のサイクルに陥らせたのが、前述の、素晴らしく創造的&想像的な、レッズの連動ボール奪取プロセスだったのさ・・
●まあ、わたしの質問に、ザーゴは、あくまでも、自分のチームの(心理、精神的な!?)不備を強調していたけれど・・さ・・
●あっと・・
●その、素晴らしいボール奪取プロセスを機能させたのが、前述した「ゼロトップ」・・
●要は、前線選手たちが、攻守にわたって、ポジションなしのサッカーを実践した・・っちゅうことさ・・まあ、前後左右の「基本ポジション・イメージ」はあったんだろうけれど・・ネ
●とにかく、レッズ選手たちは、攻守にわたって、積極的に「仕事」を探しつづけていたんだよ・・
●わたしが、いま取り組んでいる「標語」・・
●そう、規制(戦術的な決まり事≒カタチから入るサッカー!?)と、解放(自ら、決まり事の内容を、拡大解釈し、リスクにも積極的にチャレンジしていく姿勢=強烈な意志)・・
●その二つの「感性のバランス」こそが、すべてのコーチが取り組まなきゃいけないコンセプトなんだよ・・
●あっ・・スミマセン・・すこし高慢な態度でした〜〜・・
●でも、やっぱり、主張したくなっちゃう・・
●それこそが、森保一ジャパン成功の、背景コンセプトでもある・・ってね・・
●あっ・・コラムが長くなっている・・
●ということで、最後のポイント・・
●それは・・
●「あの」強いアントラーズに対して「2-1」とリードするなかで・・
●VARで追加ゴールをキャンセルされたにもかかわらず・・
●レッズから、「後ろ向き」になる気配を、まったく感じなかったという事実・・
●そして、まさに立派に、「積極的」に勝ち切った・・
●その背景にも、もちろん、前述した、想像的&創造的な攻守ハードワークとリスクチャレンジを積み重ねていく積極サッカーがあった・・
●だからアントラーズも、ギアをアップさせられなかった・・
●このサッカー内容には、とても、とても重要なコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されていると思う・・
●それこそが、選手たちに、「この方向でいいんだ!」という自信と確信を与えるからね・・
●とにかく・・
●リカルド浦和レッズに、素晴らしい光明が、カタチをもって明瞭に見えてきたこと・・嬉しい限りじゃありませんか・・
●オレの、これからの仕事にも、大いなる励みになるよ・・
●とにかく、ガンバレ〜・・リカルド浦和レッズ〜〜っ!!
●あっ・・と、最後に・・
●強力なストライカー(ポストプレイヤー!?)が入ってくるんだよね・・
●そんな最前線の「柱」がいるときと、それが「いないとき」のゲーム戦術イメージングを使い分けられれば、まさに、効果的な「サッカー内容の変化」を演出できるよね・・
●もちろん、その強力トップが、この試合のように、前線からの強力ボール奪取プロセスの一翼を担えれば、それに越したことはないけれど・・サ・・
●フムフム・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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