湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2022年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第12節(2022年5月6日、金曜日)
- サッカー内容にしても、ゲーム(勝負)展開にしても、とてもエキサイティングな勝負マッチだった・・(セレッソvsジュビロ、2-1)
- レビュー
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- やっぱり、いいね〜、小菊昭雄セレッソ・・
攻守ハードワークとリスクチャレンジを、積極的&攻撃的に「探しまくる」、まさにスーパーな「主体性プレー」のオンパレードじゃないか。
絶対ベースは、もちろん、ダイナミックなボール奪取プロセス(守備)。
素早く効果的な攻守の切り替え(トランジション)、勢いのあるチェイス&チェック、忠実なマーキングとカバーリング、ダイナミックな協力プレスへの集散、そして最終勝負シーンでの「最後の半歩の内実」等など・・
それらの守備ファクターが、有機的、効果的に「連鎖」しつづけるんだよ。
そのように、ボール奪取プロセス(守備)を主体的に活性化できているからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃)でも、ダイナミズムを高揚させられる。
積極的なタテへの「仕掛けパス」を、ガンガン、差し込んでいく小菊昭雄セレッソ。
もちろん、その絶対ベースは・・
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションなど、人とボールの動きの優れた連動性。
そう、スムーズでクリエイティブな組織的組み立てっちゅうことだ。
いいね〜・・
・・と、そこまで書いて、ハタと考え込んだ。
何か、わたしのサッカー評価方法(表現の仕方!?)が、どうも型にはまり「過ぎている」かも知れないって感じられたりして・・。
でも、まあ、サッカーの内容を決める、基本的な「攻守の戦術ファクター」は、そんなに多くはないわけだから・・。
そう、たしかに多くはないけれど・・
そんな基本的な戦術ファクターに、さまざまな意味を内包する「変化」を生み出すのが、攻守にわたる「個の勝負プレー」っちゅうわけだ。
それぞれの個性から湧きだしてくる、「イメージング」の内容によって、攻守にわたる「プレーの流れ」が、ポジティブに変化し、活性化するんだよ。
だからこそ・・
プロコーチ(監督)の、戦術マネージメントだけじゃなく、選手たちを本当の意味で「解放」する心理マネージメントのウデが問われるっちゅうわけだ。
選手たちを考えさせ、主体的に「工夫」しようとする意識と意志を高める作業・・ね。
そして・・
それが優れているからこそ、攻守にわたる、創造的な「気づき」という現象にも、深みと広がりが出てくるっちゅうわけだ。
もちろん・・
その「気づき」は、それまで蓄積した「イメージング」が、記憶タンクから呼び起こされる、インテリジェンス・プロセスっちゅうコトだね。
あっと、最後に・・
後半になって、やっと、チカラを発揮できるようになったジュビロの実力も、あなどれない。
でも・・
そう、前半の彼らが、様々な意味で、小菊昭雄セレッソの後塵を拝したコトも、確かな事実。
その背景ファクターにもまた、攻守ハードワークとリスクチャレンジ姿勢の(主体性の!)内実が、微妙に絡んでいるっちゅうわけだ。
とにかく・・
ゲーム展開にしても、勝負展開にしても、とてもエキサイティングな勝負マッチではあった。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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