湯浅健二の「J」ワンポイント


2022年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第15節(2022年5月25日、水曜日)

 

「何か」が足りない、リカルド浦和レッズ・・それにしても小菊昭雄セレッソは、相変わらず、良いサッカーを魅せてくれる・・(セレッソvsレッズ、2-0)

 

レビュー
 
フ〜〜ッ・・

前半のサッカー内容から、期待が高まっていたから・・

チト、気勢を殺がれてしまった。

何なんだろうね。

もちろん小菊昭雄セレッソは、良いサッカーを展開する、とても強いチームだよ。

いつも書いているようにね。

それに対して、リカルド浦和レッズは・・

サッカー内容的なイニシアチブは握っていた前半にしても、ゴール機会という視点では、やはり、「何か」が足りないと感じさせられたのも確かな事実だった。

さて〜〜・・

後半になって、身体的なトラブルを抱えた(!?)キャスパー・ユンカーが抜け、江坂任が入ったけれど、結局は、何も変えられなかった。

そう、スキルフルな江坂任ではあるけれど、例によって、攻守にわたって、ボールがないところでの「爆発」が足りないんだよ。

そう、意識と意志とイメージングの「爆発」が・・

それに対して、交替出場した松尾祐介、大久保智明、柴戸海は、ある程度は「爆発」していた。

そんな、攻守にわたる、ボールがないところでのダイナミックな「闘う意志」こそが、「何か」を生み出すための絶対リソースなんだ。

そう、不確実な要素が満載のサッカーは、「意志のスポーツ」なんだよ。

とにかく・・

「何か」が足りない(チームの闘う意志を一つにまとめ上げられない!?)後半のレッズは、チャンスの流れさえ創りだせず、順当な敗北を喫した。

ということで、このゲームについては、これ以上、書くコトはないね。

あっと、一つだけ・・

そう・・

・・全然、ダブってないじゃん・・

平野佑一、岩尾憲のダブルボランチの、攻守にわたる効果的な協力作業を感じながら、そんなテーマがアタマのなかを駆けめぐっていたんだよ。

二人とも、攻守ハードワークだけじゃなく、ゲーム&チャンスメイクでも、非凡なプレーを魅せる。

もちろん、二人とも、必要なトコロでは、しっかりと「爆発」する。

まあ、この二人が、大人(成熟したプロ!?)というコトだね。

どちらかが「ご主人」になろうとするのではなく、相互レスペクトを背景に、攻守にわたって、助け合い、利用し合う。

もちろん、この二人は、攻守ハードワークとリスクチャレンジ(爆発!?)が内包する「意味」を、しっかりと理解しているっちゅうことだね。

だからこそ、お互いに、使い、使われるっちゅうメカニズムを、とことん楽しめている!?

まあ、そういうことだね。

スミマセンね・・

このゲームについては、今の時点じゃ、これ以上の分析イマジネーションを絞り出せません。

フ〜〜ッ・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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