湯浅健二の「J」ワンポイント


2022年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第18節(2022年6月26日、日曜日)

 

もっと積極的&攻撃的なサッカーをっ!!・・そんな、この相手と気候条件からすれば理不尽な(!?)欲求が口をついちゃう・・(ヴィッセルvsレッズ、0-1)

 

レビュー
 
ゲッ!!

もちろん、モーベルクの、スーパー決勝フリーキックのことだよ。

それは、ゲーム展開からすれば、まさに「唐突の極み」ってな感じの決勝ゴールではあった。

何せ・・

典型的な「静的均衡マッチ」として、選手たちも、観ている我々も、静かに、タイムアップの笛を聞くはずだったわけだから。

それが・・

フ〜〜ッ・・

まあ、別な表現をすれば・・

とてもレベルの高いチーム同士が、攻守にわたって秘術を尽くした、ギリギリの攻守のせめぎ合いだったとも言える!?

どうなんだろうね〜・・

たしかに、優れた個の才能が集積したチームってな感じの両チームが激突したわけだけれど・・

う〜ん、とはいっても・・

やっばり、両チームともに、「秘術を尽くした・・」ってな表現に相応しいサッカーを展開したとは言えないかも・・

そうではなく・・

両チームともに、最後の最後まで・・

注意深く、自分たちの(あわよくばってな!?)消極的な期待&欲望や(失敗を犯すことに対する!?)恐怖を、うまく「コントロール」するように、制限したプレーに終始していた!?

だから・・

そう、結局は、「つぶし合い」ってな雰囲気が、至るところで感じられるような、サッカー的エキサイトメントが極端に「抑圧」されたゲームになった!?

というわけで・・

美しくない勝負マッチってな様相を呈するのも道理だったっちゅうわけだ。

もちろん、互いに、相手をリスペクトしていたからこそ(し過ぎていた!?)、攻守にわたって、とても注意深く臨んでいたのは、確かな事実だったよね。

ボール奪取プロセス(守備)にしても、スペース攻略プロセス(攻撃)にしても・・

まあ、たしかに・・

「あの厳しい」気候条件からすれば、攻守ハードワークとリスクチャレンジを、増幅させるのは、難しかったでしょ。

観ているコチラは、「もっと行け、もっと仕掛けていけ・・」なんて、業を煮やすシーンのオンパレードだったわけだけれど・・さ。

まあ、たしかに、大久保智明や明本考浩、松尾祐介といった「闘う意志の権化」プレイヤーは、積極的&攻撃的に、迫力満点の勝負ドリブルをブチかましてはいた。

それでも、その勝負アクションに、周りが、リスクを冒して「乗って」いかない。

そりゃ、如何ともし難い・・ってな雰囲気が充満するのも、道理だよな。

たしかに数字では、リカルド浦和レッズが、凌駕していたし、実際の「ゴール機会の量と質」でも、一日の長はあった。

それでも・・ね。

いや・・もちろん・・

この勝利を、腐(くさ)すつもりは、毛頭ない。

それでも、サッカー人だからサ・・

より「上」を目指したい、目指さなきゃダメだ・・ってな感性に引っ張れちゃうんだよ。

悪しからず・・

とにかく・・

オメデト〜、リカルド浦和レッズ〜〜・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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