湯浅健二の「J」ワンポイント


2022年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第22節(2022年7月916日、土曜日)

 

リカルド浦和レッズが魅せつづけた「美しい質実剛健サッカー」に舌鼓を打っていた・・また新任ゼ・リカルド率いるエスパルスのサッカー内容にも「光るモノ」を見出していた・・(エスパルスvsレッズ、1-2))

 

レビュー
 
どうしてなんだろうね・・

そう、ダゾンのカメラワーク(ズーミングワーク)が、微妙に、寄り過ぎなんだ。

こちらは、ボールがないところ(ボールから離れたゾーン)での、攻守の「イメージングのせめぎ合い」まで、しっかりと視認したいのに・・。

たしかに、「そこ」での動きは、そんなに目立つことはない。

でも、攻守にわたって、選手たちの「イメージング」は、激しくせめぎ合っているんだよ。

また実際に、「遠くのゾーン」で、決定的フリーランニングが「爆発」するシーンだって多い。

そう、決定的なロングパスをイメージして・・ね。

もちろん、そうなったときのカメラワークは、完璧に「後追い」になってしまうんだ。

そして、こちらは、「結果」しか、観られない。

このゲームが、ものすごくエキサイティングでダイナミックな動的均衡ゲームだったからこそ・・

ボールがないところでの、攻守のせめぎ合い「まで」、しっかりと体感したいわけさ。

それにしても・・

ゲームの内実を、エキサイティングに盛り上げてくれた、ホームのエスパルスにも、心からの称賛と感謝の拍手をおくっていた筆者だったっけ。

「この」エスパルスが、ビリ2位だって!?

チト、信じられない。

要は、新任監督の「ゼ・リカルド」が、とても優れた「ストロングハンド」だっちゅうコトだね。

選手たちの、攻守ハードワークとリスクチャレンジ姿勢からだけでも、チームの雰囲気が、大きく活性化としているコトを体感できる。

・・たしかに、引き分けには持ち込めなかったが、選手は、素晴らしい闘いを魅せたと思う・・

・・これからも厳しい状況はつづくが、最後の最後まで、強い闘うスピリットをもって、このハードワークで最後まで闘い抜く・・

試合後のダゾンインタビューで、ゼ・ロベルトが、鋭いまなざしで語っていた。

そのインタビューでは、彼が、とても優れた心理マネージャーであるコトを感じさせてくれた。

これからのエスパルスにも、期待しましょう。

フムフム・・

とはいっても・・

そう、やっと調子が上向いてきたリカルド浦和レッズのサッカー内容が、エスパルスの上をいっていたコトは、たしかな事実だと思う。

ボール奪取プロセス(守備)にしても、スペース攻略プロセス(攻撃)にしても。

特に仕掛けプロセスにおける、人とボールの動きの「量と質」では、明らかに、エスパルスを凌駕していた。

ねちろんエスパルスも、しっかりと人とボールを動かしてはいたけれど・・

そう、肝心なトコロでの、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの内実が、リカルド浦和レッズの「それ」に追い付いていかなかったんだ。

その、リカルド浦和レッズの人とボールの動き・・

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを、効果的にミックスさせられる程に、人とボールの動きが活発で創造的だったっちゅうコトだね。

そして・・

だからこそ、松尾佑介、ダビド・モーベルク、関根貴大といったドリブラーも、「より」有利なカタチで、勝負を仕掛けていけた。

またボール奪取プロセス(守備)にしても・・

ドリブラー連中だけじゃなく、小泉佳穂、伊藤敦樹、岩尾憲、そして両サイドバック(酒井宏樹&明本考浩)もブチかましつづけた、チェイス&チェックや局面デュエル、マーキングやカバーリングなどの守備ハードワークが、素晴らしい実効を発揮した。

要は、全員が、強烈な「意志の主体性プレー」をブチかましつづけたっちゅうわけだ。

たしかにエスパルスの、主体的な「意志の闘い」は、称賛に値する。

だからこそ、「ソレ」に輪を掛けた、リカルド浦和レッズ選手の、強烈な意志に支えられた「主体性プレー」に、心からの拍手をおくるわけだ。

そう、美しい質実剛健サッカーを志向して・・ね。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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