湯浅健二の「J」ワンポイント


2023年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第23節(2023年8月13日、日曜日)

 

最後の時間帯、両チームともに「勝ちたいオーラ」を、限界まで放散しまくっていた・・そう、サッカーの魅力が凝縮していたんだ・・(サンフレッチェvsレッズ、2-1)

 

後半24分、サンフレッチェ加藤陸次樹が、ものすごく冷静に、アタックにきたマリウス・ホイブラーテンを鋭いカットでかわし、同点ゴールを流し込んだ。

そしてゲームが、俄然「熱」を帯びていくんだよ。

そんな雰囲気で、レッズ、マチェイ・スコルジャが、勝負をかける。

そう、前線の二人と、中盤の底を、交替させるんだ。

岩尾憲と交替した柴戸海については、たぶん「バランサー」として投入したはず。

そう、前線の二人(ホセ・カンテと安居海渡)に代えて、興梠慎三と中島翔哉を、送り込んだわけだけれど、それによって、チームの重心が、前へ移っていくだろうことを考えたわけだ。

もちろんチームの重心、岩尾憲でも、十分にこなせたばすだけれど・・

でも、マチェイ・スコルジャは、「勝ちたい心理ダイナミズム」が、限界まで増幅するって考えたんだよ、たぶん。

だからこそ、フレッシュで、中盤の「穴埋め」に走り回れる柴戸海を、グラウンドに送り出したってわけさ。

とにかく、そこからのゲームは、まさに「白熱そのもの」ってな仕掛け合いになっていくんだ。

そう、両チームとも、勝ちたかったんだよ。

実際・・

レッズでは、タテのポジションチェンジが風雲急を告げていく。

両サイドバックや伊藤敦樹だけじゃなく、アレクサンダー・ショルツまでも、最前線へ飛び出し、決定的クロスを送り込んだりする。

だからこそ、フレッシュなバランサ−、柴戸海が必要だったわけだ。

でも・・

そう、結局は、不運なボールロストから、サンフレッチェにショートカウンターのチャンスを与えちゃうんだよ。

最後は、これまた交替出場したサンフレッチェのスイス人プロ選手、ベン・カリファに、まさにスーパーな決勝ゴールを叩き込まれちゃう。

最後の時間帯・・

そこでは、心理的な、ギリギリのせめぎ合いが展開されていた。

特にレッズ選手たちの「勝ちたいオーラ」はレベルを超えていた。

だから、前へのダイナミズム(エネルギー)も、これ以上ないほど盛り上がっていた。

そして・・

そんな気合いをあざ笑うかのような、とても不運なボールロスト・・

まあ、サッカーでは、そんなコトが日常茶飯事っちゅうわけさ。

皆さんも、よくご存じのようにね。

この試合については、こんなトコロで、締めさせてください。

何せ、こんな勝負展開になってしまったし、時差ボケで、アタマが回らなくなっているし・・。

ではまた・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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