湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第15節(2024年5月18日、土曜日)
- 攻守にわたる、主体的な(!!)ハードワークを積み重ね、フェアに勝ち点3をゲットした、小菊昭雄セレッソに対し、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります・・(アビスパvsセレッソ、0-3)
- レビュー
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- 前節(14節)、小菊昭雄セレッソが、アウェーで、ゼルビアと対戦した。
そして、ゲーム内容からすれば、とても悔しい敗戦を喫してしまうことになった。
たしかに、ボール奪取プロセス(守備)では、まあ、互角「的」な内容ではあったけれど・・
スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内容では、ゼルビアを圧倒した。
その評価基準の骨子は、もちろん、人とボールの動き、また、組織プレーと個人勝負プレーの、「組み合わせバランス」ということ。
それを、別の言葉で表現したら・・
サッカーの、美しさや魅力エッセンスという評価基準とも言えそうだね。
そして、それは、日本プロサッカー(隆盛)に対する、大きな貢献とも言える。
いつも、わたしが主張しているようにネ。
そう、プロサッカーでは、何といっても、「美しく勝つ」というコンセプトを、大事にしなきゃいけないんだよ。
だから私は、それが結実したゲームを、美しい質実剛健サッカーと呼ぶコトにしているんだ。
たしかに、そのゲーム(ゼルビア対セレッソ)では、ゼルビアの「超絶徹底プレー」の最終勝負に、やられてしまった。
とにかく・・
ゼルビアのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、最終勝負への流れに対する「イメージング」も、徹底しているんだよ。
ゼルビア選手たちは、まさに「ステレオタイプの仕掛け」を、忠実に、繰り返す・・
ロング縦パス、こぼれ球のグリップ、早めの放り込みクロス、等など。
ということで、セレッソとゼルビアでは・・
サッカーの美しさや魅力エッセンスの「内包」という視点で、まあ、かなりの「差」があったとするコトに、異論を唱える方は、いないでしょ。
わたしは、そのゲームを観ながら・・
小菊昭雄セレッソへのシンパシーが、天井知らずってなコトになっていた。
だから、あの敗戦には、チト、気分が悪くなったモノさ。
あっ、スミマセン・・
へへっ・・
あっと、その、小菊昭雄セレッソ・・
このゲームで「も」、とてもレベルの高い、優れて美しく、魅力的なサッカーを魅せてくれた。
内容的にも、とても高く評価できるサッカーを魅せてくれたんだよ。
日本プロサッカー隆盛への貢献というニュアンスも含めてネ!!
何せ・・
相手は、これまた優れたプロコーチ長谷部茂利に率いられた、アビスパ。
彼らも、高いレベルの(まあ勝負強い!?)サッカーで、リーグでの存在感をアップさせている。
そんな強い相手に対して、完勝を収めた、小菊昭雄セレッソ。
この勝利は、高く、評価できるし・・
それによって彼らの自信と確信レベルも、実効的にアップしていくに違いない。
最後に・・
実況の須田健太郎さんと、解説の中払大介が、異口同音に「絶賛」していた、奥埜博亮。
ホントに、素晴らしいパフォーマンスだった。
ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。
やっぱり、それぞれのシチュエーションにおいて、常に、効果的な「仕事」を、探しまくるってなプレー姿勢こそが、健全な、プロの在り方なんだよ。
そう、攻守ハードワークとリスクチャレンジチャンスを探しまくる、主体性プレー・・ね。
とにかく奥埜博亮は、それぞれのシチュエーションにおいて、自分の、プロプレイヤーとしての主張(!)をブチかましていたんだ。
決して、チーム&ゲーム戦術イメージに、影響を受け「過ぎる」コトなく・・ね。
彼は、「攻撃と守備の目的を果たすために・・」という大原則にのっとり、主体的に考え、勇気をもって決断し、リスクにもチャレンジするんだよ。
わたしは、その思考プロセスを、「イメージング」って呼ぶ。
とにかく・・
チームとしても、個の戦術プレーとしても・・
日本のプロサッカー隆盛に、大きく貢献しつづける、小菊昭雄セレッソに対し、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手を、おくります。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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