湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第1節(2024年2月23日、金曜日)
- 2024_J1_第1節・・ランコ・ポポヴィッチは、とても良い仕事を積み重ねている・・このゲームでも、チェイス&チェック(寄せ)の微妙な差異に、目を凝らしていたよ・・(グランパスvsアントラーズ、0-3)・・(2024年2月23日、金曜日)
- レビュー
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- このゲームでも・・
ボール奪取プロセス(守備)の内実が、雌雄を決した重要ファクターだった!?
特に、忠実でダイナミックなチェイス&チェック(寄せ)・・
そこで、実効ファクターの「差異」が見え隠れしていたんだ。
そう、アントラーズの「それ」が、グランパスを上回っていたんだよ。
一人が「寄せ」れば、周りのチームメイトたちのスイッチが入る。
そして、厚いカバーリングだけじゃなく、とても効果的な「協力プレスの輪」が、できる。
サッカーは、イレギュラーするボールを足であつかうボールゲームだよね。
そんな不確実なボールゲームだからこそ、それぞれの瞬間における、選手たちの「意識と意志パワー」が問われるんだ。
選手たちは、攻守にわたって、積極的&攻撃的にハードワークを探せなきゃ、いけないんだよ。
誰かの指示を待つのではなく、あくまでも、主体的に、「仕事」を探せなきゃいけないのさ。
私は、その視点で、このゲームでは、アントラーズに、一日の長があったと思っているんだ。
彼らは、しっかりとボールを奪い返せていたからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、選手たちの「主体的な仕掛けマインド」が、活性化していったんだ。
アントラーズ監督は、「あの」ランコ・ポポヴィッチ。
わたしは、プロコーチとしての彼を、とても高く評価している。
そう、優れた心理マネージャーとしてね。
まあ、優れたモティベーターとも言える。
選手たちは、ロボットじゃない。
自分自身で判断、決断し、勇気をもってアクションできなきゃサッカーにならないんだよ。
だからこそ監督は・・
・・選手たちが、主体的に考え、チームメイトと「イメージング内容」を、積極的に「シンクロ」させるように・・
・・そして勇気をもってリスクにもチャレンジしていくように、モティベートするわけだ。
わたしは、心理マネージャーとしての、ランコ・ポポヴィッチの「ウデ」を高く評価している。
そう、攻守にわたる「主体性プレー」の内実をアップさせられる、すぐれたプロコーチとしてね。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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