湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第26節(2024年8月10日、土曜日)
- 筆者は、ご存じの通り、ミハイロ・ペトロヴィッチ応援団・・だからこそ、あえて、苦言を呈したい・・まだまだ、「J1」残留の可能性は、無限大なんだよ!!・・(コンサドーレvsアビスパ、2-2)
- レビュー
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- フ〜〜ッ・・
まあ、仕方ない。
それでも・・
「あの」、あり得ないほど劇的だった同点ゴールには、何らかの「意味」が込められていた!?
それは、後半ロスタイム99分のこと。
スローインからの展開でボールを持った田中克幸が、もう脇目も振らずに、左足の、スーパーキャノンシュートをブッ放したんだ。
何せ、それは・・
後半ロスタイムの96分に、アビスパ亀川諒史がブチ込んだ「勝ち越しゴール」で、わたしも含めて、誰もが、諦めかけたわけだけれど・・
その、3分後に、飛び出した、スーパー同点ゴールだったわけだから・・
ということで、全体的なサッカー内容から・・
攻守にわたって目立っていたテーマをピックします・・
まず、何といっても・・
全体的なサッカー内容で、アビスパに、一日の長があったという、事実。
それは、ゴール機会の量と質に、象徴される。
まず、アビスパ福岡・・
前半5分に飛び出した、シャハブ・ザヘディの、完璧フリーのゴール機会。
56分、これまたシャハブ・ザヘディが、タテへ抜け出した、決定的ゴール機会。
その、スーパーなスルーパスを出したのは、中盤でボールをもった、紺野和也だった。
また、80分、コンサドーレ浅野雄也の、パックパスミスを奪われて創りだされた、ウェリントンの、決定的ダイレクトシュート場面。
対するコンサドーレ・・
前半、浅野雄也のヘディングシュート場面(かぶってしまったことで、バーを越えた)・・
そして、後半71分の、鈴木武蔵のフリーシュートシーン・・
その二つだけだった。
そんな「ゴール機会の量と質」という視点では、明らかに、アビスパに軍配が挙がるとするのが、フェアな評価だよね。
もちろん、その「差」のバックボーンは、長谷部茂利に鍛え上げられた、アビスパの強固なボール奪取プロセス(守備)。
まあ、イメージング・シンクロの質・・
たとえば、アビスパが創りだしたゴール機会・・
そこでは、明らかに、コンサドーレ守備の「寄せ」が甘く、自業自得ってな感じで、フリーシュートシーンを創りだされてしまった。
それに対してコンサドーレの、チャンスは、ことごとく、アビスパ守備に、十分に「寄せ」られていたんだよ。
ほんのチョットしたトコロ・・
そう、サッカーでは、「そこ」で勝負が決まってしまうんだ。
その、決定的な、ディフェンスでのイメージングの穴(たぶん心理・精神的なトコロ!?)を、できる限り、埋め直し・・
そして、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、課題を、克服する。
このスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、課題の、大きなトコロは、たぶん、勇気。
コンサドーレの仕掛けプロセスは、まさに「安全・安心」の極みばかりってな体たらくだったんだ。
もっと、もっと、相手が怖がるような仕掛けをブチかましていかなきゃ、先が見えない。
そんな課題をクリアする、地道な努力こそが、「降格リーグ」でのサバイバルを可能にするための、絶対条件だと思う。
たぶん「それ」は、多分に、心理マネージメントにかかわるテーマかもしれない。
ミハイロ・ペトロヴィッチ応援団であり、ミハイロ札幌コンサドーレに「残留して欲しい」からこそ、(道産子の!)筆者は、敢えて、彼らに、苦言を呈したいんだよ。
そのことに対して、ご理解いただければ、幸いです。
それにしても、状況は、厳しい。
逆に、「これ以上ないほどのチャレンジ」として、ものすごく魅力的でもある。
とにかく、ガンバレ〜、ミハイロ札幌コンサドーレ〜ッ!!!
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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