湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第28節(2024年8月24日、土曜日)
- ありゃりゃ、レッズ対フロンターレが豪雨で中止になっちゃった・・ということで、急遽、マリノス対セレッソの観戦に切り替えた(ちゃんと始めから観たよ!)・・この試合については、ポイントだけをビックします・・(マリノスvsセレッソ、4-0)
- レビュー
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- え〜〜っ!?
スーパーマッチへと「成長」していく気配を魅せていたレッズ対フロンターレ。
それが、豪雨のために、ハーフタイムで、中止になってしまった。
ホントに・・
グラウンドに「水が浮く」までは、両チームともに、人とボールの動きがビューティフルな、美しい質実剛健サッカーを魅せつづけていたんだよ。
たまに、これまたビューティフルな、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションもブチかましながらね。
ということで、レッズ対フロンターレ戦は・・
とてもレベルの高い、ピューティフルマッチになりそうだったんだ。
そんななかで、レッズの渡邊凌磨が魅せた・・
最後の瞬間での、決定的スペースへの爆発ダッシュ・・
その先制ゴールもまた、ビューティフルだった。
わたしは、グラウンドの「水たまりの増加」を心配しながらも、両チームが展開する、素晴らしい「人とボールの動き」に、酔いしれていたんだ。
それが・・
まあ、神様には、勝てないよな。
ということで・・
マリノス対セレッソ戦を、前半から見直すことにした次第。
そして、すぐに、感じていた。
・・思った通り、ハリー・キューエルの後を受けた、ジョン・ハッチンソンは、良い仕事をしている・・
・・何が、よくなったかって??・・
・・そりゃ、選手たちが、攻守にわたって、しっかりと仕事(ハードワーク)を、自ら、探しまくりはじめたことさ・・
・・そう、攻守にわたる、主体性プレーの内実が、アップしたんだ・・
・・そのバックボーンは、もちろん、意識と意志ポテンシャルのアップ・・
・・そう、ジョン・ハッチンソンは、心理マネージャーとしても、優れたウデを秘めている・・
わたしは、彼の、(暫定!?)監督としての初陣を観ながら、選手たちの、攻守にわたる「躍動感」に、大きな差を「観ていた」んだ。
もう何度も書いているけれど・・
結局選手たちは、どんな状況でも、自らのイメージングに基づいて考え、観察し、予測しながら、決断してリスクにもチャレンジしていかなきゃ、良いサッカーなんて、望むべくもない。
ところで・・
ジョン・ハッチンソンが、「何を変えたのか・・?」ってな議論が、かしましい。
ウルサイね〜・・
彼が変えたのは、選手たちの「心」なんだよ。
彼は、選手を、「解放」したんだ。
そう、自由を与え、それぞれが、究極の「主体性プレー」を志向するように・・。
このことは、たぶん、ミヒャエルのトコロも、同じだと思う。
あっ、ミヒャエル・スキッベが率いる、サンフレッチェ広島ね。
ミヒャエルも、ジョン・ハッチンソンも・・
変な戦術論をひけらかし、「カタチ」から入るような愚を犯さないっちゅうことさ。
試合がはじまってしまえば、監督ができることは、限られている。
そんななかで、選手たちは、自信と確信レベルを進化&深化させながら、主体的に「仕事」をさがしつづけるんだ。
そんな(主体性プレーをブチかませる!)チームこそが、未来を切り拓いていけるんだよ。
あっと、とにかく・・
ジョン・ハッチンソン横浜マリノスが、素晴らしいゲームを魅せたということが言いたかった。
相手が、「あの」とても強い小菊昭雄セレッソだからネ。
まあ、たしかに前半は苦労した。
でも、忍耐強く、自分たちに、ホンモノのイニシアチブが流れてくるように、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)をブチかましつづけた。
そして、めぐってきたチャンスで、ことごとくゴールをブチ込んだ。
ということで・・
ジョン・ハッチンソン横浜マリノスにとって・・
この、内容と結果が「一致」したエキサイティングサッカーには、とても大きな価値が内包されていると、感じていた筆者なのであ〜る。
へへっ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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