湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第29節(2024年8月31日、土曜日)
- ゼルビアに、ゴール機会を創られまくったレッズ・・もう、西川周作先生に感謝するしかない・・でも、まあ、このゲームでブチ込まれた4ゴールのうち、三つは、ボールがないところでのアクションの「質」という視点で、見応え十分だった・・(ゼルビアvsレッズ、2-2)
- レビュー
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- フ〜〜ム・・
まあ、ある意味で、すごくドラマチックな勝負マッチではあった。
それにしても・・
ゴール機会の量と質という視点では、完全に、ゼルビアに軍配が挙がるじゃないか。
シュート数にしても、ゼルビアが、ほぼ2倍ブチかましたし、枠内シュートでも、「6:4」だぜ。
サンキュー、西川周作先生。
もちろん・・
サッカー内容という視点で、色々とピックできるポイントはあるけれど・・
例えば、「個のチカラ」を順当に(徐々に)充実させているゼルビアということで・・
チカラのある「個」が、監督さんが志向する「徹底(戦術)サッカー」に、徹するという視点・・
そりゃ、(勝負という視点では!!)チカラがアップするはずだよ。
とはいっても、そんなゼルビアにしても・・
不確実なファクター山積みということで、そこでの複雑怪奇なサッカーメカニズムのなかで・・
「主体的」な進化&深化プロセスを(周りに)感じさせられるように、様々な意味を内包する「ポジティブ変化」も、魅せられるようになりはじめている!?
まあ、そのテーマに入り込むのは、今日は、止めにしよう。
でも、一つだけ・・
ゼルビアが展開する「サッカーの内実」が、日本サッカーにとって、価値ある「イメージ資産」を創造しているかっていうのは、まったく別物テーマだということだけは、言っておきたい。
何せ・・
そう、ゼルビアの基本コンセプトでは・・
・・攻守にわたって、決して、リスクにチャレンジしないという強固なルールがある!?・・
・・もっとも確率の高い、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に、全員が集中し、とにかくゴール機会を、多く創りだす・・
・・また、もっとも失点を喰らわない、ボール奪取プロセス(守備)のやり方に、全員が集中し、極限の「肉弾戦」をブチかまし、決して、置き去りにされない・・
・・たぶんそんな「徹底ファクター」なんでしょ。
とはいっても、「その」ゼルビアにしても・・
そんな、超絶の徹底(戦術)サッカーから徐々に、「脱却しつつ」あるようにも感じる。
まあ・・
監督さんは、チームとして、決して「やってはダメなプレー」だけは徹底させるという「チーム作りベクトル」だけは、変えないんだろうけれどネ。
なんか、ネガティブなニュアンスになってしまったように感じるから・・
最後に、このゲームでブチ込まれた、四つのゴールについて・・
関根貴大がブチ込んだ先制ゴールについては、もう「スーパーッ!!」という形容しかない。
でも・・
そう、ゼルビア、オ・セフンの同点ゴール、レッズ、チアゴ・サンタナの勝ち越しゴール、そして後半53分にブチ込まれた、ゼルビア、エリキの同点ゴール。
この三つについては、ゴールゲッターが、クロスボールに合わせ、直前に、しっかりと、相手マーカーの眼前スペースに入り込んだんだよ。
その意味で、この三つのゴールは、ホントに、スーパーだっんだ。
その素晴らしい「組織ゴール」についてだけは、このコラムに、ポジティブな色合いを添えるという意味でも、特に、強調しておきたかった。
追伸:ドイツ時代の良き友人であり、ドイツサッカーの、世界的プロモートに大きく貢献した、クリストフ・ダウムが天に召された。彼との良き時間に、思いを馳せている筆者なのです。合掌・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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