湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第7節(2024年4月7日、日曜日)
- 城福浩ヴェルディは、美しい質実剛健サッカーを志向する、ホンモノの進化&深化を魅せている・・(ヴェルディvsレイソル、1-1)
- レビュー
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- フム〜〜ッ・・
相手は、「アジアの壁」という称号を欲しいままにした「あの」井原正巳が率いる、調子が高みで安定しているレイソルだからね。
そんな強い相手に対して、こんな立派なサッカーで勝負できたコトには、殊更のコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されている。
そう、城福浩ヴェルディのサッカーが、「ホンモノ」へ向かって、まっしぐらなんだ。
もちろん、その絶対ベースは、言わずもがなの、ボール奪取プロセス(守備)。
1人の例外もなく、全員が、クリエイティブに、しっかりと関わりつづけている。
特に、素早く効果的な攻守の切り替え(トランジション)・・
全員が、「あっ、ヤバイ、あそこで(ボールを)奪われそうだ・・」で、次の守備アクションに入っている(イメージング的な準備にはいっている!?)と感じる。
そんな、鋭い「感性」は、彼らの「意識と意志パワー」の為せるワザ。
そして、そんな、実効レベルの高い「主体性プレー」こそが、プロコーチ城福浩の「優れたウデ」の証明っちゅうわけだ。
もちろん、それ以外の、ボール奪取プロセス(守備)ファクターでも、主体的な「意志」が、光り輝きつづける。
特に、予測イメージングとも言える、最後の半歩というファクター。
全員が、積極的&攻撃的に、仕事を探しまくっているからこそ、ボール奪取プロセス(守備)におけるチーム統一感が、機能しまくっているわけだ。
そして、だからこそ、最終勝負スボットにおいて「も」、最高の「実効レベル」を光り輝かせられる。
まあ、同点に追いつかれてしまったし、後半は、攻め立てられる時間帯もあったけれど・・
でも、細谷真大のスピード感あふれる個の突破や、マテウス・サヴィオのスキルフルな仕掛けは除いて(!?)、レイソルに「やられた」ってな印象は、皆無だった。
そう・・
特に前半は、レイソルを圧倒したし、少し押し込まれる時間帯があった後半でも、結局は、互角の「内容」だったんだよ。
あっと・・
城福浩ヴェルディのキャプテン、森田晃樹。
攻守にわたって、ものすごい意識と意志パワーで、仕事を探しまくる主体性プレーをブチかましつづけた。
ホントに、心からのレスペクトをおくりますよ。
彼は、城福浩にとって、掛け替えのないスーパー・パーソナリティー(グラウンド上のパートナー!?)だろうね。
というわけで彼は、城福浩にとって、ラッキーこの上ない天からの授かり物っちゅうわけだ。
あっと・・
もう一年も一緒にやっているからこその相互信頼の醸成というバックボーンも含めてネ。
難しいんだよ、本当の意味のチームリーダーを育てるっていう作業は。
才能に恵まれていても、決して、チームワーク(攻守ハードワークとリスクチャレンジ)を、疎(おろそ)かにしない、グッド・パーソナリティー。
そんな、森田晃樹に、乾杯っ!!
そしてわたしは・・
これからヴェルディが「追求」を深めていくであろう、本格的な「進化&深化」への期待を、噛みしめているのであ〜る。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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