湯浅健二の「J」ワンポイント


2024年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第9節(2024年4月20日、土曜日)

 

これからヴェルディが積み重ねるであろう進化&深化プロセス・・それを体感することは、筆者にとって、大いなる喜びをともなう、クリエイティブな「学習機会」なんだ・・(フロンターレvsヴェルディ、0-0)

 

レビュー
 
相手は、「あの」強い、鬼木達フロンターレ。

でも、フタを開けてみたら・・

そう、城福浩ヴェルディは、ホントに立派なサッカーで、互角(!?)にタメを張っていた。

いや・・

やっぱり、チカラとしては、フロンターレの方が、少し上とするのが、フェアだろうね。

その事実は、認識しているけれど・・

それにしては、城福浩ヴェルディは、攻守にわたって、ホントに立派なサッカーを魅せたって、思っているわけさ。

その事実は、やっている選手たち本人が、明確に「体感」できているはず。

強豪のフロンターレであるからこそ・・

ヴェルディが勝ち取った「自信と確信のレベルアップという資産」には、とても大事なコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されている。

イレギュラーするボールを、不確実な「足」で扱うサッカー・・

不確実であるからこそ、様々な意味合いを内包する「心理パワー」には、ものすごく重要な意味がともなっているわけだ。

これは、誰もが、経験上、知っているコトだと思うけれど・・

意識と意志(勇気と自信!?)ってな、心理パワーによって、グラウンド上のプレー内容に、雲泥の差が、生まれてしまうという事実。

そう、勇気と自信をもってプレーしたら、アタマのなかでイメージしている実力「以上」のチカラだって、発揮できるモノなんだ。

でも実は、「それこそ」が、本来の実力だったりするんだよ。

そう、私たちは、様々な要因による、心理的な「ブロック」に、抑制されているモノなんだ。

昔は・・

ヨーロッパ選手の「顔」を見ただけで、竦(すく)んでしまうようなコトもあった。

わたしも、ドイツ留学の、はじめの頃は、まさに手足が縮こまってしまったモノさ。

でも、時間とともに、要は、慣れてくるのと平行して・・

実力を、より効果的に発揮できるようになった。

その進化&深化プロセスは、たぶん、体感した(その心理ブロックを乗り越えた!?)者にしか、分からない。

逆に、コンプレックスに苛(さいな)まれ、それをうまく超えられない者は、その「殻」から抜け出すのに四苦八苦する。

それが、不確実なサッカーが、究極の「心理ボールゲーム」と言われる所以。

だからこそ、サッカーと、社会環境や生活文化には、密接な関係性があるとも、言われるわけだ。

逆に言えば・・

自由ではない社会、抑圧された社会では、決して、サッカーは進歩しない。

以前のソ連サッカー・・

よくドイツじゃ、「ステレオタイプの典型」って、揶揄したモノさ。

あっ、チト(かなり!?)脱線・・

とにかく・・

いまの城福浩ヴェルディが、とても「解放」されているコトが、言いたかった。

それもまた、プロコーチ、城福浩の「ウデ」の本質というわけだ。

シーズンが始まってからというもの、ヴェルディ(選手たち)は、貪欲に、「ポジティブ体感」を積み重ねている。

そう、主体的に・・ネ。

そのプレーぶりが、試合を追うごとに、自信と確信に満ちあふれるようになっているのも頷(うなづ)ける。

だから筆者にとっても・・

これからのヴェルディの進化&深化プロセスを体感しつづけることは、大いなる喜びをともなう、クリエイティブな学習機会(魅力的な冒険旅行)だって思えるのさ。

あ〜〜、楽しみだ・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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