湯浅健二の「J」ワンポイント


2025年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第3節(2025年2月26日、水曜日)

 

この試合は、城福浩ヴェルディが、立派に、とても立派に、勝ち切ったという評価が、フェアだと思う・・(ゼルビアvsヴェルディ、0-1)

 

すごかったネ〜〜・・

最後の10分間に、ヴェルディが魅せつづけた、極限状態まで身体を張った、ボール奪取プロセス(守備)。

そう、彼らは、二度、三度と、ゼルビアのシュートを、身体を投げ出して、見事にブロックしつづけたんだよ。

こちらは、フリーズしていたけれど、後で観たら、そりゃ、立派で、勇気がみなぎる効果的なブロックプレーではあった。

この試合は、ヴェルディが、極限の「気のパワー」で、立派に勝ち切ったという表現が、相応しい。

城福浩ヴェルディが魅せつづけた、「闘う意志」に、同じサッカー人として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。

そう、城福浩ヴェルディにとって、まさに「勝ちとった」勝ち点3だったんだよ。

ところで、この試合を、全体として俯瞰してみたら・・

そこで、もっとも注目しなきゃいけないポイントは、何といっても、城福浩ヴェルディがブチかました、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)。

前述の「残り10から15分」あたりまでは、まさに、ヴェルディが、素晴らしい組織サッカーで、ゲームの流れを、完璧に掌握しつづけたんだ。

皆さんもご覧になった通り、特に前半は、ゼルビアは、まったくといっていいほど、攻め上がれなかったんだよ。

もちろん、それは・・

ヴェルディの、チェイス&チェック(寄せ)の勢いと、協力プレスのクレバーな集散(効果的な局面デュエル)などの「協力意志の主体性プレー」が、レベルを超えていたから。

昨シーズンは、ゼルビアに勝てなかった城福浩ヴェルディ。

その悔しさを、このゲームに、ぶつけた!?

たしかに、エモーション(熱く、たぎる気持ち!?)もあったんだろうけれど・・

そんな、強烈な「意志」が、とても冷静で、ダイナミックな、攻守にわたる戦術プレーと相まって、素晴らしい「主体性プレー」となって、グラウンド上に、現出した。

後半・・

たしかに、オ・セフンの「アタマ」からのセカンドボール狙いという、ゼルビアの十八番が、一瞬、「勢い」に乗りそうにはなったけれど・・

そう、城福浩ヴェルディは、そんな危機的な状況をも、強烈な「意志」をもって、見事に乗り越え、ゼルビアの「勢い」を「抑制」しつづけたんだ。

それだけじゃなく、75分には、翁長聖が、ラッキーな抜け出しから、決定的な、まさに決定的なゴール機会まで創りだした。

そのシーンの最後は、ゼルビアの重鎮、昌子源が、「顔」でブロックした。

その、素晴らしい闘う意志に対して、拍手を、おくります。

その後は、冒頭で記したように、ヴェルディの、「極限の意志」が炸裂しつづけ、ゼルビアの猛攻を、耐えつづけた。

わたしは、全体的なサッカー内容からしても・・

この勝負マッチは、城福浩ヴェルディが、立派に、とても立派に、勝ち切ったという評価が、フェアだと思う。

城福浩ヴェルディ・・

さて、ここからだ。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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