湯浅健二の「J」ワンポイント


2025年Jリーグの各ラウンドレビュー


 

第33節(2025年10月5日、日曜日)

 

素晴らしい「ハイレベル粘性」のエキサイティングスーパーマッチだった・・それにしても、昨日マッチもそうだったけれど、「あの」PKはいったい何だったんだ??・・(アントラーズvsガンバ、0-0)

 

いったい何なんだよ・・

昨日のゲームでも書いたけれど・・

ペナのなかで、偶発的に、手にボールが「当たってしまった」場合、それは全て、PKにしなければいけないのか???????????

日本サッカー協会の審判委員会に、公開質問状を出したいよ、ホントに。

何せ・・

この、素晴らしく「粘性の高い」エキサイティングなスーパーマッチが、その「ハンド判定」によって、台無しにされかけたんだゼ。

昨日のゲームもそうだったけれど、とにかく私は、このショッキングな「レフェリーの判定」に対して、心から、抗議しますよ。

まあ彼らは、いまから10年前には、サッカー戦術的に、特別なコノテーション(言外に含蓄する意味)を内包する「ダイレクト」でのプレーを・・

・・「ワンタッチ」なんていう愚鈍な表現で、ひとくくりにしようとしたことも含め、とにかく、審判委員会には、何とかして欲しいと、懇願する筆者なのですよ。

それとも、昨日のコラムでも書いたように、わたしの「理解」が、まったく間違っているのかい??

いや、国際的にな判定基準は・・

ペナのなかで「手にボールが触った現象」に対する「判定基準」は、以前の、「故意か、そうでないか」という視点に、立ち戻っていると思うのですよ。

どうですかネ・・

まあ、とにかく・・

それが、「J」では、2試合もつづけて、(わたしにとって!!)こんな「あり得ない判定」が、まかり通ってしまっている。

もちろん、最終的な判断は、レフェリーに委ねられるわけだけれど・・

このゲームでは、山本雄大レフェリーは、VARと、長い時間「交信」していたんだ。

ということは、「あのシーン」を、ディスプレー上で明確に確認(視認)していたVAR「も」、同じ判断だったっちゅうコトか???

何か、もう、お先真っ暗だよ。

とにかく・・

ペナのなかで、どんなカタチであれ、少しでも(守備選手の)手にボールが触ったら、それが、即PKになってしまう・・というあり得ない判定傾向。

そこじゃ、その「手の動き」が、意図したモノか、自然なモノか・・なんていう判断は、まったくなされない。

そのために「VAR」があるんじゃネ〜〜のかよ・・

まあ、今回の「あのシーン」では、まず山本雄大レフェリーが、すぐにPKを判定しただけじゃなく、VAR「も」、その判定を支持したらしいけれど・・サ。

ここで、昨日につづけて、主張しておくけれどサ・・

そんな判定基準が、まかり通ったら・・

そう、例によっての、後ろに手を組んで、キックしようとする相手選手に寄っていくなんていう、まさに不自然で「醜い」シーンが、戦術的に当たり前になってしまう。

そしたら・・

そう、選手たちは知っている。

巧いヤツらは、「チョンッ!!」ってな感じで、ボールを浮かせることで、わざとディフェンダーの手にボールを当てようとしたりするんだ。

わたしは、昔のヨーロッパで、そんな「醜い意図」を、何度も体感した。

もちろん、ほとんどのドイツプロ選手たちは、ものすごく憤っていたけれど・・

そのコトにいては、ギド・ブッフヴァルトとも、何度も話したコトがあった。

・・ナポリとの試合だったけれど、数メートル先で、南米の選手が、大声を上げて、ブッ倒れるんだよ・・

・・オレに倒されたっていうアピールね・・

・・もちろん、オレは、ヤツには、指1本だって触っちゃいネ〜のにさ・・

そんな「醜い現象」が、いま現在の日本のプロサッカーシーンで、頻繁に起きてしまう!?・・

まあ、想像したくもないコトだよな〜〜。

わたし、実は・・

ホントに、アタマにきているから、このゲームについてコラムを書く意欲を、完璧に、殺がれてしまっているんだ。

まあ、このゲームを「形容」するとしたら・・

冒頭のように、素晴らしく「粘性の高い」エキサイティングなスーパーマッチだったってな感じかな。

互いに、簡単には、スペースを使わせないんだよ。

そして、チェイス&チェック(寄せ)や、強烈な局面デュエルやを絶対ベースに・・

粘りのマーキング&カバーリングや協力プレスの集散アクションを、忠実&クリエイティブ、そして粘り強く、実行しつづける。

もちろん両チームともに、次の勝負所への「予測」をアタマに描写する鋭い感性ともいえる「最後の半歩というファクター」でも、一流だ。

とにかく・・

それは、それで、ホントに、スーパーなエキサイティングマッチだったんだよ。

そんな、「J」にとって、素晴らしいプロモーションマッチが・・

そう、「あの判定」で、ほとんど台無しにされかけたんだ。

ここは、ガンバGK一森純へ、その「台無し」を救ってくれたコトに対して、心からの称賛と感謝の拍手をおくらなければ、いけません。

あっ、昨日のゲームでの西川周作先生に対しても・・ネ。

書く意欲は、もう、まったく高揚させられいってな体たらく。

でも、最後に・・

ゴール機会を創りだす(決定的チャンス!)という視点で、この試合では(!)アントラーズに、わずかな「一日の長」があったって評価することで、キーボードから離れます。

ご容赦あれ・・

ほんと、アタマにきている筆者なのですよ。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。

一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。

もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。





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