トピックス


2012_J2_雑感・・「J2」観戦のおすすめ・・(2012年7月15日、日曜日)

私のHPを追いかけて頂いている方々はご存じのように、このところ「J2」にも心奪われている筆者なのです。今シーズンから取り入れられた、「J1」と「J2」を土日に振り分けて開催する「スケジューリング」に感謝しきり・・

 ということで「J2」だけれど、素晴らしく魅力的なサッカーを展開しているヴェルディについては、たまに「EURO-コラム」に挿入して語っちゃったり していました。例えば、「極限テンションの勝負ドラマだった・・でも、まずヴェルディ(川勝良一)から・・」ってなタイトルを付けてね。

 世界最高峰のステージである「EURO」コラムに、「J2」コラムも挿入しちゃう。おしゃれでしょ!?

 とにかく、「J2」観戦が面白くて仕方ないのですよ。ただし、それぞれのチームについて疎(うと)いことは事実だから、あまり深く語ったりしないように注意はしてまっせ、あははっ・・

 まあ・・ね、「J1」にしても、我々が「部外者」であることに変わりはないから、いくら詳しいとはいっても、選手の心理マネージメントプロセスや、本質的な(具体的な)戦術意図まで100パーセント把握しているわけじゃないよね。

 要は、グラウンド上の現象を、チームの日常的なチーム作りプロセスや戦術的な意図(イメージ構築作業など)といったサッカー的な要素が集約されたモノとしてニュートラルに分析するのが基本ということです。

 あっと・・またまた分かり難いディスカッションを展開しはじめちゃった。シンプルに、いまの「J2」はとても楽しめる・・ということが言いたかっただけなのに・・

 たしかにミスはたくさんあるよ。それでも、例外なくすべてのチームが(選手全員が!)、攻守にわたって、全力の汗かきハードワークに「も」精進している。だからこそ、たまに出てくる個人勝負も、とても美しく、効果的に表現される。

 そして、そこには、「J1」へ昇格するためのギリギリの闘い(血湧き肉躍る勝負ドラマ)という、生活の懸かったプロの勝負要素もある。そんな「J2」だからこそ、当事者意識バリバリのサポーターの皆さんも、「オラが村のチーム」を心から応援できる。

 とにかく、「J2」にも、「J1」に優るとも劣らない「思い入れエネルギーと戦術的な観戦価値」が充実していると感じるのですよ。だからこそ、観ているこちらも、気合いが入るし楽しめる。

 ということで、今日も観戦してきましたよ(エキサイティングな勝負マッチを楽しんだよ!)。横浜FC対ジェフ・ユナイテッド千葉。

 あっと・・先週は、ジェフ・ユナイテッド千葉vs京都サンガ戦を観るために、フクアリまで足を伸ばしたんだっけ。その試合も、素晴らしく興味深いエキサイティングマッチだったけれど、結局コラムは書かず仕舞いという体たらくだった。面目ありません・・

 ところで、良い仕事を積み重ねている「ストロングハンド」大木武に率いられた強い京都サンガだけれど、その試合では、ジェフ千葉の木山隆之監督がブチか ましたゲーム戦術にやられてしまった感があったね。ということで、カウンターから立てつづけに三点も奪われ、結局は「3-2」で涙を呑んだサンガだった。

 でもサ、前節では術策を講じたジェフだったけれど、この試合では、はじめから「自分たちのサッカー」を貫ぬくという強い意志を放散していたね。そして、ゲームの流れを掌握し、内容的にも順当といえる「0-1」の勝利をもぎ取った。

 もちろん横浜FCも、良いサッカーを展開したけれど、最後は、ジェフ・ユナイテッド千葉が放散する強烈な意志に(攻守にわたる汗かきハードワークの積み重ねに!)やられてしまった。

 山口素弘は、「ジェフは抜け目なかった・・」なんていう表現をしていたっけね。

 その山口素弘だけれど、トラップのときのボールの「置き方」といった戦術的ヒントを与える「小さな仕事」を着実に積み重ねていること、また(カイオの再 生ドラマに代表される!?)選手に対する的確な心理マネージメントなども含め、彼が良い仕事をしているという評価に異論を唱える方はいないでしょ。そのこ とは、チームの戦績をみたら一目瞭然。でもサ・・

 今日のゲームも含め、これまで私は、山口素弘が率いる横浜FCのゲームを4つ観戦したのだけれど、その全てが負け試合だったんですよ。だから、私にとって山口素弘の横浜FCは4連敗。

 それにしても、彼が監督に就任してからの優れた戦績からすれば、私が観戦したゲームだけが「4連敗」っちゅうのは、まさに奇跡的な確率だよね。

 「わたしは疫病神ですかね・・」なんていう質問に、山口素弘は、苦笑いするしかなかった・・あははっ・・

 何か、取り留めがなくなってしまったように感じるけれど、兎に角このコラムでは、読者の皆さんに、「J2」も、とても楽しめるよ・・というメッセージを発信したかった。

 どんなキッカケや、どんなに小さなモティベーションでもいいから、「まず」1つのチームを応援するようにしましょうよ。そうすれば(当事者意識をアップさせれば)、J2でも、ものすごく楽しめること請け合いです。

 サッカーの(個人的な能力やチーム総合力の)レベルにしても、以前とは比べものにならないほどアップしているわけだからね。

===============

 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

==============

 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





[ トップページ ] [ Jワンポイント ] [湯浅健二です。 ]
[ Jデータベース ] [トピックス(New)] [ 海外情報 ]