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「日本代表はなぜ敗れたのか」・・イースト新書より刊行・・(2014年8月8日、金曜日)

さて、ブラジルW杯期間中から「しつこく」告知していた、後藤健生さんとの「ナマ対談本」が書店に並びました。

ブラジルW杯でのコラムシリーズでも、何度か、「これ」とか「あれ」など、断片的に途中経過を報告しましたよね。その本が、完成したっちゅうワケです。

また、「Amazon」でも、既に紹介ページがアップされています。それは、「こちら」

ということで、「まえがき」も、こんな感じでまとめたっけ・・。

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「後藤さん・・また、やりますか?」

「うん・・やろう、やろう」

この、ライブ感あふれる「ナマ対談本」の企画は、そんなふうに立ち上がった。実は、後藤健生さんとは、四年前の南アW杯でも、同じような「ナマ対談本」を出版していたのだ。

敬愛する「あの」後藤健生さんとの対談だから、とにかく話題が広範囲におよんだことは言うまでもない。大会へ向けたチーム作り、ゲームの内実に関するディ スカッションから戦術的なハナシまで、またチームや選手個々の評価や話題、もちろん世界サッカーに関する、歴史的、文化的なバックボーンもふくむ深い考察 や裏話などなど。

それは、私の学習機会としても、刺激的で魅力的な時間であり、楽しくて仕方なかった。その雰囲気は、本文にもしっかり現れていると自負している。

ところで、このナマ対談。

前回の南アW杯では、WI-FIが完備したスタジアムのメディアセンターで、私のラップトップを二人で共用するカタチで行った。一つのラップトップにつながれた二つのイヤホンを、顔を近づけて耳に当て、ラップトップに向かってしゃべるオッサン二人。

周りには、異様な光景と映っていたに違いない。試合のない日のメディアセンターだから、仕事をしているジャーナリストは多くなかったけれど、誰ひとりとして、我々の方へ寄ってこようとしなかったっけ。あははっ・・。

ただ南アでは、二人のスケジュール調整が理想的にいかず、結局は、2回ほどの対談をまとめることになってしまった。また準決勝や決勝については、帰国してから出版社の会議室で行ったのだが、それでは、スタジアムで包み込まれた「ナマの熱気」が減退してしまうのも道理だ。

その反省に立ち、今回は、編集者(東京)と我々二人が、それぞれに「スカイプ会議」を駆使してディスカションを繰り広げることにした。

最初は、日本を出発する前。練習もかねて「スカイプ会議」を実施した。それぞれが自宅やオフィスから会議に参加する。ちなみに私は、行きつけのカフェで、スカイプをつないだ。

とても上手くいきそうな感じ。

自信を深めた我々は、それぞれの日本戦の後、決勝トーナメントへ入る直前と直後、準々決勝と準決勝の直後、決勝の後など、何度もスカイプをつないでは情緒あふれるディスカッションに花を咲かせた。

各ディスカッションは、時系列に「独立」してまとめられている。だから、我々の「予想と結果」も、その都度たしかめられるってわけだ。フ〜ッ・・。

もちろん、対談内容をまとめてもらった(東京の)編集者の方々には大変な作業だったはずだ。また我々も、上がってきた原稿の校正に四苦八苦した。特に私 は、気持ちが乗って話すときに、時としてハナシのバックボーン(基本的な状況説明)を欠落させる悪癖があったから、上がってきた原稿には意味不明の箇所も あったっけ。

それでも、最終的には満足いく内容に仕上がった。もちろん、「ライブ感」が大切だから、校正し「過ぎる」ことを極力避けたことは言うまでもない。

イレギュラーするボールを足で扱うという、不確実な要素が満載のサッカー。だから、様々な見方があって当然。でもそれが、根源的なコンセプトをしっかりと踏まえた上でのディスカッションならば、激しいディベートに発展したとしても、それを楽しめるものだ。

その意味でも、後藤健生さん、編集者のイーストプレス星野新一さんに心から感謝している筆者なのであ〜る。

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過去の記録が塗り替えられただけじゃなく、世界サッカー勢力図の「揺動」が強く認識されるなど、様々な意味合いで、とても興味深く、エキサイティングだったブラジルW杯。

この本を読みながら、そこで繰り広げられた、血湧き肉躍るストーリーを反芻するのも、オツなもんじゃありませんか。

 





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