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2014_ナビスコ・・悪魔のサイクルからの覚醒・・そして山田直輝・・(レッズvsグランパス、 5-2)・・(2014年6月1日、日曜日)

そのとき、チト驚いた。

何せミハイロが、冒頭から、わたしの聞きたかったことについて、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれたんだから。曰く・・

・・前半は、本当に素晴らしかった・・それは、まさに世界クラスのサッカーだったと思う・・やっている方も、観ている方も、みんな楽しんだに違いない・・

・・でも後半は、立ち上がりから(レッズが)3点目をゲットするまで、まさに受け身のサッカーに終始してしまった・・その時間帯のサッカーは、ホントに残念で仕方なかった・・そこには、ゲームを台無しにしてしまうかもしれない危機が迫っていたんだよ・・

・・その原因は、明確には分からない・・だからこそ、とても興味深いテーマなんだよ・・これから、その現象をしっかりと分析し、チームの発展のために活用していこうと思う・・

・・そりゃ、言い訳をはじめたら何でも指摘できるさ・・連戦!?・・暑い気候!?・・消化試合だからモティベーションをアップさせるのが難しかった!?・・

・・でも我々は、そんな言い訳をするのではなく、敢えて、この現象と真摯に向き合おうと思っているんだ・・そう、ネガティブなことからの方が、人は多くを学べるモノだからネ・・

いいね、ミハイロ。

とにかく、その時間帯でのレッズ選手たちは、完全に足を止めてしまったんだよ。

相手のフリーランニングをしっかりとマークできていなかったり、相手バサーを十分に「抑制」できていなかったり・・等など。

そんなだから、逆サイドやウラの決定的スペースを攻略されてしまうのも道理だったんだ。

そう、その時間帯のレッズは、完全に眠りこけていたんだよ。

もちろん、前述したように、モティベーションをアップさせるのが難しい状況のゲームだったし、前半で体感してしまった「怖くないグランパス」に、2対1で リードを奪っていたし、暑いし・・等などで、意志のレベルがダウンしてしまうのも自然な成り行きだったことは否めない。でもネ・・

たしかに3点目を奪ってからは、「意志のサッカー」が復活したけれど、それまでの15分間というもの、まったくといっていいほど、「主体的に覚醒する」雰囲気は皆無だったという事実は重い。

ここでは、敢えて「そのこと」を深掘りしたい。

そう、セルフモティベーション能力の欠如とか、リーダーシップ不在とか・・。そういった類のテーマのことだね。

不確実な要素が満載のサッカーは、ホンモノのチームスポーツだから、一人が頑張っても、周りがついてこなければ、全くといっていいほど機能しない。

でも私は、そんな「常識」に、明確に逆行するような「グラウンド上の現象」を体感したことがあるんだ。それも、レッズの試合でだぜ。

大昔のことだけれど、いまはトップチームのコーチに収まっている「堀孝史」が現役の頃、ヒドイ内容のゲームの後半に彼が投入されたことがあった。

そして、まさに「寡黙」に、攻守にわたって、ものすごい勢いのハードワークをブチかましつづけたんだ。そしたら、チームが生き返り、全体ダイナミズムが何倍にも増幅していったんだよ。

そのとき、私は、「たった一人のハードワークがチームを変えた・・」なんていうコラムを書いた。

そのコラムを探しているんだけれど、見つからない。どなたか、見つけたら、お知らせ下さい。

堀孝史が、まだ現役の頃のハナシだよ。そして、後半から彼が投入されたゲーム。

あっと、蛇足。

とにかく、誰でもいいから、そんな「心理的な悪魔のサイクル」を断ち切れなければ、決してリーグ優勝など望めない・・ということが言いたかった。

誰もが、そんな「悪魔のサイクル」を感じていたハズ。でも、誰も、主体的にアクションしようとしていなかった。

それは、チームのなかで、そんなネガティブ状況に陥ったときの「復活の仕方」について、十分にディベートできていないことの証左だよね。

もう一度繰り返すけれど、選手たちは、敏感に、そんなネガティブな「サイクル」を感じていたハズなんだ。

そして、ここが、とてもシリアスな問題点なんだけれど、その「ネガティブサイクル」を断ち切ろうと工夫する選手が、まさに一人も現れず、全員が、その「ネガティブな波」に乗っちゃっていたんだよ。

それじゃあ、どうしようもないよな。

先制ゴールを奪った後、守りに入る(ゲームの流れを落ち着かせようとする)のではなく、それまで通りのサッカーをつづけて「2点目」を奪いにいく・・とい う積極的な姿勢も含め、チームのなかで、様々なゲーム展開を「想定」し、そこで、いかにチームを「覚醒するのか」というテーマについて、常に話し合うこと で、脳裏に深く刻み込んでおくことが必要なんだ。

まあ、私が言うまでもないことだろうけれど・・。

ということで、最後は、山田直輝というテーマで締めよう。

とても嬉しかった。山田直輝の「元気なプレー」を観られて、本当に嬉しかった。

まあ、ここでは、この「元気プレー」の内容までは入り込まないけれど、とにかく、今日の彼のプレーぶりからは、明確に、「次」を感じることができたんだよ。

「彼は、とても良いプレイヤーだよ・・そのことは、よく分かっている・・」

山田直輝についてコメントを求めたときの、ミハイロの言葉です。

もちろん彼は、山田直輝について沢山しゃべったけれど、あれ程の経験とウデをベースに仕事をしているミハイロだからネ、私にとっては、この一言だけで十分だった。

良い、良い。これからの楽しみが増えたじゃないか。

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あっと・・久しぶりにトークショーに出演することになりました。詳しくは「こちら」・・


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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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