トピックス
- 2014_W杯の1・・開幕戦・・それにしてもクロアチアは(チームとして!)抜群に強かった・・(ブラジルvsクロアチア、 3-1)・・(2014年6月12日、木曜日)
- どうも〜・・。着きましたよ、ブラジル。
でも、開幕戦は、レシフェの友人宅でテレビ観戦ということにしました。
実はいま、神経痛に悩まされているのです。
たぶん「首」からきている。
頸椎が「ズレ」ている!? まあ、よく分からないけれど、とにかく歩くのも、座るのも、ある「体位」になると、とても痛いんです。肩からウデにかけて、針を刺されたような痛み。まさに我慢できないくらいに・・。
でも、もちろんブラジルW杯を、パスすることなんて出来ない。
ということで、とにかく「痛くない体位」を探しながら「ここ」まで来たっちゅう次第。でも、やっぱり、開幕戦「も」観るとなると、ちょっと厳しい。
だから、直接レシフェへ入ることにしたわけです。
困難といえば、ニューヨークでの、「空港間」の移動・・
ニューヨーク経由だったのですが、到着したのが「JFK」。そして短い時間で、ニューアーク空港まで移動しなければいけなかったんですよ。
もちろん、マンハッタン経由(バスの乗り継ぎ)で行くのがもっとも金がかからないけれど、それじゃ、重い荷物を持っていることもあって、キツイ。だから何とか、プライベートの「シャトルサービス」を探し出した。でも、そのドライバーの方が・・
もちろん理由なんて分からないけれど、とにかく、そのドライバー氏、ものすごく機嫌が悪かったんですよ。そのネガティブな「気」が、こちらにもビンビンと伝わってくるのだからたまらない。
シャトルは乗り合いだから、他にも数人の乗客がいました。
最初は、和気あいあいで歓談していたのだけれど、そのうちに、ドライバー氏の「最悪オーラ」がビンビンと伝わってくるモノだから、徐々に、周りの乗客の方々の口が重くなり、最後は、誰もしゃべらなくなってしまった。
こちらは、痛くないポジションを探すのに四苦八苦していたけれど、周りの方たちとの楽しい語らいがあったときは、そんなに痛みを感じなかったんですよ。でも・・
とにかく、その後は、痛くて、痛くて。フ〜〜・・。
ニューアークまでは1時間ちょっとなんだけれど、そのうちの50分間は、「痛みの大波」に、本当に呑み込まれそうになった。フ〜〜・・
もちろん、サンパウロでの乗り換えのときも、厳しかったけれど、後はレシフェまでの2時間を我慢すればいいだけだからね・・。
そんな感じで、レシフェに到着したわけです。
そこで、例によって、レンタカーをピックアップして、友人宅へ。
そう、今回は、友人のお宅にお世話になることになったのです。とてもラッキー。
そして彼らを通じて、携帯電話用のシムカードやカーナビ、またUSB-WiFiの本体とシムカードなどを購入した。
カーナビは、レンタカー会社から借りるのと、購入するのでは、あまり変わらないのですよ。また、電話やインターネット関係は、やはり地元の方の住所などが必要だから、本当に助かった。
あっと・・今回は、6月の末まで三週間ほどクルマを借り、レシフェ、ナタール、フォルタレザ、そしてサルバドールを中心に、グループリーグを観戦することにしたのです。
それで、日本の2試合と、ドイツの3試合すべてをカバーできますからね。
いつものように、「日本の後」には、私の「セカンドマイチーム」であるドイツ代表がいる。
ドイツ代表チームの変遷については、新連載の「The Core Column」で発表した「このコラム」を参照してください。私の、ドイツをサポートするバックボーンが、ドイツ留学だけじゃないコトをお分かり頂けると思います。
とにかくドイツ代表は「上手く」なったよね。上記コラムのなかでは、ユース育成の内容まで踏み込んだけれど、そのときのキーワードは、「テクニック」だったんだよ。「あの」ドイツが、テクニックを中心にユースを育てようとしたんだゼ。
まあ、大した決断だったとは思う。とにかく、以前の「勝負強いだけのドイツ」というイメージを払拭するには、チーム戦術を徹底するだけじゃなく、「それ」を、より効果的に「応用」することで、「美しさ」も演出できなければ、ドイツサッカーのプロモートにならないからね。
もちろん、古い世代のドイツのサッカー人は、1972年ヨーロッパ選手権を制した当時のドイツ代表の方が、より「美しく」、より「勝負強かった」と言うでしょうがネ。
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あっと、ブラジル対クロアチアの開幕戦だった。
友人たちとの観戦。ホントに楽しかったネ。彼らは、大学で化学や電子技術を教えているっちゅう、とてもアカデミックな連中なのですよ。
でも、ここはブラジル。サッカーとなったら人が変わる。そう、異文化へ足を踏み入れたことを、深く体感できたんだよ。
それにしても、開幕戦は、誰もが予想した通りのゲーム展開になったじゃありませんか。
・・ブラジルが硬い・・とても硬い・・
・・何といっても、ブラジルは、「自分たちのサッカー」を貫かなければならないこともあるからね・・
・・それに対してクロアチアは、しっかり守ってカウンター・・
・・そして、そんな「ゲーム戦術」がツボにはまる・・そう、クロアチアの先制ゴール・・
・・「そこ」にこそ、サッカー強国の「弱み」があるんだよ・・それにブラジルは、ホストカントリーだからね・・「あの」ブラジルがだよ・・
・・国中の「期待オーラ」が、限界を突き抜けちゃうのも道理・・そして、チームへのプレッシャーも天井知らず・・フ〜〜・・でも・・
そう、スーパースターが、それなりの活躍をしたんだよ。ネイマールの同点ゴール。
その個人勝負ゴールによって、やっとブラジルが落ち着いた。
何せ、1点を奪われた直後から、攻め上がり過ぎて、自分たちで、使えるスペースをつぶしつづけていたんだからね。それじゃ、攻め切れないのも道理。
そして、観ている方の「心配」も天井知らずってなことになっていた。
だからこそ、「これぞ、スーパースターの証」ってなネイマールの同点ゴールが特筆だった。
その瞬間、部屋のなかだけじゃなく、窓の外でも大音響が響きわたった。
花火、爆竹、歓喜の雄叫び。そんなノイズが、その地域を包み込んだ・・ってな感じ。
そして「そこ」でも私は、異文化にいることを、心から楽しんでいたっちゅうわけだ。
ドイツとも違う、フランスとも違う、イングランドとも違う、スペインとも違う、そしてもちろん、日本とも違う。
いいね〜・・。これだからサッカーは、止められない。
その後、ネイマールの勝ち越しPKゴールと、オスカーのダメ押し「個人勝負ゴール」が決まった。
そして、大学で化学を教えている(そんなにサッカーにのめり込んでいない!?)化学者がクールに一言。
「良かったネ・・これで、デモンストレーションの勢いが、少しは沈静化するんじゃないか・・」
クールな一言だったけれど、その化学者も、ブラジルがゴールを入れたときは、ガッツポーズに、「ヨ〜シッ!!」っていう大声と、エモーションを爆発させていたよね。
このギャップも、子供の頃からの「サッカー文化」の積み重ね何だろうね。いや、ホントに面白い。
それにしても、やはり、クロアチアは、とても、とても良いチームだった。それについては、観ていた誰もがアグリーでしょ。
たしかに、個人能力の「単純総計」という視点じゃ、ブラジルに大きく溝を空けられている。でも、チーム総合力としては、ブラジルに勝るとも劣らない。
そうなんだよな。だからサッカーは、止められない。
次には、ゲームレボートの前に、ブラジルの(レシフェの)日常にも触れていきまっせ。・・というか、私のバカ話を聞いていただく・・っちゅう感じですかネ。
では、また・・
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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