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2014_W杯(19)・・さて、初めての休日・・(2014年6月27日、金曜日)

まあ、休日といったって、メディアセンターへ出掛けて、サッカーを観るしかないよな。

そこには、発泡スチロールを詰め込んだ、柔らかな「変形ソファー」があるんだよ。そう、自分が座りたい「カタチ」に変形してくれる座椅子みたいなヤツ。

それが、神経痛を和らげてくれるんだ。そのこともあって、レシフェのメディアセンターへ行くことにしているんですよ。

そうそう、メディアセンターでは、いつも、その変形ソファーで「寝そべる」ようなカタチで原稿を書いているんだけれど、それが面白かったのか、何人かの外国人カメラマンに写真を撮られた。

さて、どうしたモノか・・。そんな風に、「怠惰な雰囲気」で仕事をするのは本意じゃないからね。

「いまは緊急事態だから、こんなカッコウで仕事をしているけれど、普段はデスクに座っているんだよ・・」なんて撮影を断るのも、なにか余裕がなくてイヤだよな・・。

それにカメラマンの方たちも、(なかには女流の方もいた)異口同音に、「とてもいい雰囲気だよ・・まさにリラックスから生まれる創造性って感じ・・」とか何とか、おだてるんだよ。

そうそう、カメラマンの方たちは、被写体とコミュニケートすることで、いかに自然なカタチの良い写真を撮るのかというのもテーマ(ウデ!?)の一つだと聞いたことがあったっけ。

・・でもサ・・今のオレは、写真を撮られる心境じゃないんだよ・・何せ、神経痛で、見たかったゲームの半分以上をキャンセルせざるを得なかったわけだから・・人の気持ちも知らないで・・でも、まあ、いいさ・・

ところで、メディアセンター。

そこに設(しつら)えられたテレビでは、様々な情報番組が流されっぱなしです。

これまでのハイライトシーンから、英語での論評まで、なかなか面白い。もちろん、そんな興味深いチャンネルを探し出すのは一苦労だけれどネ。

でも今日は、これから空港まで「ロケハン」にいかなければなりません。日曜日に、日本人カメラマンの方をピックアップするっていう約束をしているんですよ。

その日は、第1試合でオランダとメキシコが激突するから見逃せない。でも、彼をピックアップするためには、そのゲームが終わる前には出発しなければ間に合わない。

そう、第1試合は、13時キックオフ。その方がレシフェの空港に到着するのが15時。そして、レシフェでの、コスタリカ対ギリシャ戦のスタートが17時。

私の「家」は(もうすっかり自宅と化している!?)、レシフェのスタジアムと空港の、ちょうど中間あたりにあるんですよ。だから、まず空港まで15キロほど走り、彼をピックアップしてから、30キロの道程をかパーしなければいけません。

時間的に、かなりタイトでしょ。

だから今日は、これから、カーナビの確度を確かめにいこうっちゅうわけです。だから、ロケハン。

何せ、これまで何度も、このカーナビには苦労させられたからね。

では行ってきま〜す。

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ということで、メディアセンターに戻ってきました。

行きは、大渋滞にはまり込んでしまったから、とても時間がかかった。その原因は、明らかに、交差点シグナル(信号)システムの機能不全。

そこには、二つの大きな交差点が、100メートルほどの間隔で「つづいて」いるという複雑な道路(交通)事情がありました。

とにかく、交差している「あちら側」の交通量も、相当なものだから、信号が、頻繁に変わる。

それだけじゃなく、100メートル離れている信号同士の「連動性」が悪いようにも感じられる。それが、大渋滞を引き起こしている!?

どうだろうね・・。

家からは、どうしても、その道路を通らなければ空港にたどり着けない。友達に、ちょっと別のルートの可能性を聞いてみようかな。

あっと、カーナビ。またまた、やってくれちゃいましたよ、コイツ。

ディスプレイには、1キロ先を左折・・っていうサインが表示されている。もちろん、アナウンスはポルトガル語。だから、分からない。

そして、あと300メートル、あと200メートル・・って近づいていくのだけれど、中央分離帯が途切れたり、信号のある交差点に入っていく気配がまったくないんですよ。

そして案の定、その「交差点があるはずの地点」を通り過ぎちゃう。そしてカーナビが、再び、考えはじめるんだよ。

まったく〜〜!! 三週間前に買ったばかりなのに、最新の情報が入っていないなんて・・。

そして、またまた友人の、微笑みながらの一言がアタマに浮かぶんだ。

「ここはブラジルだからネ・・そんなにカーナビを信用したら、痛い目に遭うよ・・」

フ〜〜・・。

そして、何度か迷った末に、マニュアル(要は、自分自身!)で、やっと解決ルートを探し出したっちゅう体たらくだったのでした。

あ〜、ロケハンしといて良かった。

明日は、例のアカデミックな連中と、ブラジル対チリを観戦し、その後、ある方との約束があるので、再びメディアセンターへ。

では、また〜・・。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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