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2015_アジアカップ(12)・・やった〜〜っ!!・・でも心配なんかしていなかったよ・・ホントだよ・・えへへっ・・(日本vsヨルダン、2-0)・・(2015年1月20日、火曜日)

どうも皆さん。

今日は、全日を、原稿の執筆と、テレビでの全豪オープン観戦に費やしました。オフになる明日も、同様の1日になっちゃうんだろうか・・。

全豪オープンのテレビ中継では、現地の解説陣も、「ニシコリ」のことを絶賛していた。また、昨年の全米オープン決勝で、錦織圭に競り勝ったチリッチにも大注目だったね。

彼らは、世界テニス界を引っ張る若手ホープってコトだろうけれど、まあ、とにかく、錦織圭、ガンバレ〜ッ!!!

あっと明日。

やっぱり、ヴィクトリア美術館へ行こうと思う。

パリ、マドリッド、ケルン、ハンブルク、ミュンヘンにベルリン等など、ヨーロッパの都市を訪れるたびに、現地の美術館で日がな一日を過ごすのが日課だからね。

ということで、今日は、試合コラム「だけ」ということになりました。悪しからず。

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さて、試合。

本当によかった。「これ」で、キャンベラをスキップできる。

ということで、23日の、メルボルンからシドニーまでのフライトを、少し「遅め」の便にしようと、記者会見の後に、ジェットスターに電話を入れたんですよ。

もちろん24時間サービスの電話番号。でも・・

そう、予約を変更するたに掛かる費用を聞いて目の玉が飛び出してしまったんだ。

ネットで購入したフライトの「オリジナル価格」は、約16,000円。でも彼らが、正午ころのフライトへ変更するために要求した額は、何と、18,000円。

ビックリして聞いた。

「もちろんそれは、既にネット予約で支払った額との差額を払えばいいんでしょ?・・だから、2,000円くらい・・」

そしたら、電話口の彼女が言うんだよ。もちろん冷徹にね。

「いえ・・新たに、18,000円を支払って頂きます・・」

彼女は、「余計に支払わなければならない額」を、それも日本円で、言ってきたんだ。ちょっと、馬鹿にされた気になった。だから・・

「それって、人を馬鹿にしてませんか?・・既に、16,000円を支払った客に対して、3時間ほど遅い便に変更するために、新たに、18,000円を支払 えだなんて・・それはバカげた要求でしょ・・結構です・・オリジナルのフライトをそのままにしておいてください・・私は、そのフライトで、シドニーへ飛び ますから・・」

そう言って、電話を切った。切り方は、普通だった・・と、思う。

何だったんだろうね、あの会話は。

英語だったことで、何らかの誤解が生じた・・!? いいえ、そんなハズはありません。

フ〜〜ッ・・

あっと、ゲームのハナシだった。スミマセン・・

皆さんも観られたとおり、ヨルダンとの「実力差」は、まさに明白だったですよね。だからゲームは、まさに順当な結果に落ち着いたとするのがフェアな論評でしょう。

でも、もちろんヨルダンは徹底した「ゲーム戦術」をもっている。だから、ゲーム展開が、(後述する!)あるテーマに基づいた紆余曲折プロセスに入ってしまったら、勝負の行方は、まさに混沌としたモノになっていたかもしれないよね。

ヨルダンの、徹底した「ゲーム戦術」。

そう、ものすごいレベルの闘う意志を基盤にした粘り強いディフェンスと、それをベースに繰り出す、スピーディーで超危険なカウンターのことだよ。

パレスチナとのゲームでは、その戦い方が「ツボ」にはまった。

だから私は、心の底から祈っていた。イニシアチブを握ってゲームを支配する日本の、早い段階での先制ゴールを・・とネ。

そして、ホントに、「それ」が現実のモノになっちゃうんだよ。

たしかに、前半15分あたりの(!?)乾貴士のダイレクトシュートは「幻のゴール」になってしまったけれど(香川真司の折り返しは、ボールがラインを出たっちゅう判断だったけれど、ホントか〜!?)、前半24分には、ホンモノの先制ゴールが決まった。

乾貴士からのパスを岡ア慎司がシュート。相手GKが弾いたところを、本田圭佑が詰めて押し込んだ。

この先制ゴールは、とても大きな意味を内包していた。

要は、ヨルダンの「勝負プラン」が、これによって大きく狂ってしまうっちゅうことだ。

案の定、そこからのヨルダンは、より人数を掛けて攻め上がっていった。

そして、だからこそ逆に、日本代表が、カウンター気味の流れから、どんどんとチャンスを作り出せるようになった。

それでも、またまた、チャンスを決め切れないという「悪い流れ」にはまってしまうんだよ。

まあ、引き分けでもグループ首位が決まるわけだから、心配が増幅することはなかったけれど・・。

というわけで、ヨルダンが、人数を掛けて攻め上がっていったことで、ゲームが、ガップリ四つの、動的な均衡状態に陥ったというわけだ。

そうなったら、もちろん日本のモノ。

そして、そんなゲームの流れになったからこそ、抜群に安定している日本代表の「組織ディフェンス」を、より明確に体感することが出来たっちゅうわけだ。

そんな強力な日本ディフェンスと対峙したヨルダンは、まさにお手上げ状態だった。彼らは、セットプレーで「しか」チャンスの芽がないことを体感したに違いない。

素晴らしい日本の守備。

それが、抜群に安定しているからこそ、次の攻撃でも人数を掛けて(組織的コンビネーションを主体に!)仕掛けていけるし、とても危険なカウンターもブチかませる。

そこでは、タテ方向の活発なボールの動きや、選手たちの「タテ方向」のポジションチェンジ等など、攻撃の変化も、とてもスムーズに機能させられていた。

そして、だからこそ、効果的に(決定的)スペースも攻略していけた。

それこそまさに、守備と攻撃の「善循環」。いいじゃありませんか。でも、もちろん、チーム戦術の絶対的なベースは守備にあり・・だよ、守備に!!

この、ものすごく「ソリッド」な日本代表の「組織ディフェンス」というテーマについては、明日、ヴィクトリア美術館を訪ねたときに、ピュアな感覚に(ヘヘッ!?)包まれたなかで考えをめぐらせましょう。

まだメディアセンターだけれど、もうそろそろ最終のバスが出るからバス停へ行きます。

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あっ、そうそう。前述した「あるテーマ」。

それは、サッカーにおける、内容と結果の相克。要は、サッカーでは、良い内容でも、それが結果につながらないことが、とても頻繁に起きる・・っちゅう現象のことです。

記者会見。

結局は指名してもらえなかったから聞けなかったけれど、ハビエル・アギーレだからこそ、とても聞いてみたいコトがあったんだよ。

彼が、冒頭で、こんなコメントをしたんだ。曰く・・

・・ヨルダンを(内容で!)上回ることができた・・そしてゴールも決められた・・だから、貴重な勝利を手にすることができた・・

彼は、冒頭コメントのなかで、サッカーの内容と結果の「相克」っちゅうテーマに(無意識のうちに!?)触れていたんだ。

だから、彼に、こんなことを聞いてみたかった・・

・・あなたは冒頭のコメントで、内容で上回り、その流れのなかで実際にゴールまでも奪えたからこそ、ゲーム全体がよい流れになっていったと言われた・・

・・百戦錬磨のアギーレさんだから聞きたい・・サッカーの内容と、ゲームの結果を、限りなく「ロジカル」にシンクロさせるために、もっとも大事なファクター(要素)は何なのだろうか??・・

まあ、明日の美術館で、このテーマについても考えをめぐらせましょう。

では・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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