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2016_ドイツ国際会議(その4)・・昨日のベルリン・・LGBTパレード・・ベルリンの壁記念センター・・(2016年7月24日、日曜日)

いま、日曜日の1900時。

今日は、移動日だったから、昨日(土曜日)のことを簡単に振り返っておくことにします。

あっと、その前に、アウトバーンについて簡単に・・

「Berlin」から、ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟主催の国際会議が開催される、ここ「Fulda」までは、480キロ程度。でも、移動は1日がかりということになってしまった。

事故や工事などによる大きな渋滞に、三回も引っ掛かってしまったんだよ。だから、結局6時間ほど掛かってしまった。そりゃ、1日がかりになるのも当然だ。

そのアウトバーンだけれど、たしかに「まだ」速度無制限」の区間は多いものの、あちこちで工事をやっているし(速度制限が数十キロつづくような区間も多い!)、事故も多いから、渋滞は日常茶飯事という印象の方が強いね。

そう、私が、ドライブテクニックを駆使して「楽しんで」いた、15年ほどまえまでとは大きく様変わりしているんだよ。

ということで、快適に飛ばせなくなったこともあって、どうしても、定速走行用の「クルーズ・コントロール」を駆使するようになってしまうという体たらくなんだ。

まあ、それもまた時代の流れということなんでしょ。

もちろん中には、250キロは優に越えるスピードでブッ飛んでいる強者もいるけれど、以前からすれば、確実にマイノリティー化が進んでいるという印象だね。

まあ、アウトバーンについてはこれくらいにして、昨日のリラックス・デイプログラムを簡単に紹介しましょう。

昨日は、世界でも有名になっている、LGBTの人々による、国際色豊かなパレードが開催された。

ところでLGBTの人たち。

私は、まだ日本の学生だった頃に(ドイツへ出発する前!?)、LGBTの方々と知り合った。

とても、とても優しい人たちだったことを昨日のことのように思い出す。だから、そのパレードには、深いシンパシーを感じていたんだ。

その、東京での体感については、「My Biography」シリーズで書いたから、そのコラム(その1と、その2)をご一読アレ。

そのストーリーで主人公をつとめるのは、湘南高校サッカー部の先輩でもある、山田仁さん(通称ロッキー)だぜ。へへっ・・

あっと、ベルリンでの「LGBTパレード」だった。

私は、その日だけ一緒に行動した(シリコンバレー在住で、ベルリンでのビジネスミーティングに参加した!)義理の息子と一緒だった。

ここで(40代前半で、今でも気が合う)彼と会うのは、ホントに、まさに偶然の産物だった。まあ、だからこそ、互いに機会を逃すまいと、ハナシに没頭したんだろうね。

彼は、IT技術者で、とても優秀なマネージャー(IT技術者たちを創造的に結びつけるファシリテーター!?)でもあるのですが、彼がUSA在住ということで、大統領選挙のこと、テロのこと、中国のこと等など、ものすごく広範囲の話題で盛り上がったね。でも・・

そう、ハッと気付いたら、パレードがはじまっていたんだよ。だから、ちょっと焦って、パレードの方へ向かった。そしたら・・

そう、ものすごい数の人の波が立ちふさがった。

もちろん人混みは当たり前でしょ。でも、その時は・・

そう、その人混みを目にしたとき、お恥ずかしながら、「ミュンヘンの乱射事件」のことがアタマに浮かんできてしまったんだ。

だから、ちょっとビビリ気味にパレードに近づいていったっちゅう体たらくだったんですよ。

もちろん何も起きなかったし、写真のように、パレードをする人、それを観ながら、周りで乗りまくる人々など、素晴らしい雰囲気ではあった。

でも我々は、義理の息子も同じような重い感性に苛(さいな)まれていたらしく、二十分ほどで、そのパレードを後にすることにしたんだ。

もちろん怖かったわけではなく(イヤ・・少しは・・へへっ・・!?)、そんな「重い感性」を抱かざるを得なくなるような、一方的でアンフェアな「暴力」に対する、やり場のない怒りと恐怖・・かな。

我々の社会は、絶望し、怒りに震える(または、病気も含めて、まったく次元や哲学の違うモティーフに引きずられている!?)人たちが、一瞬でも「爆発」するのを躊躇(ためら)うだけの「失いたくないモノ」を、なるべく多く創りださなければいけない・・。

そんなコトを思っていた。

あっ、スミマセン、例によっての蛇足でした〜・・

ということでパレードを離れた我々は、モダンアート美術館へ行くことにしたんだよ。

南アフリカ出身の現代美術家、William Kentridge。

もちろん論評なんて、出来るわきゃない。でも、「何かポジティブなモノ」を感じされてくれたから、本当に来て良かった・・と思った。

そして続けて、その美術館に隣接する「ベルリンの壁」記念センターで、当時の壁を、懐かしく観察することにしたんだ。

私は、「東西ドイツの分断」だけじゃなく、当時の「実際の壁」を肌で触れ、体感している。だから、とても懐かしかったんだ。

その「体感」については、同じく「My Biography」で書いた、ウリの逃避行シリーズ(その1その2その3その4その5)を参照してください。

また、記念センターでは、「ナチの盛衰」と第二次大戦後のベルリンに関する資料が、素晴らしく整理され、展示されている。

この記念センターは、もちろん(!?)入場無料です。ベルリンへ行った折には、是非一度、立ち寄ってくださいね。

あっと・・そろそろ用意して出掛けなきゃいけない。

今日は、これから、「Fulda市」が、国際会議の「名誉参加者」をパーティーに招待してくれるんだ。場所は、フルダのお城。楽しみじゃありませんか。

では、また〜〜・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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