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2016_オリンピック代表・・強烈な意志の塊、手倉森ジャパン・・(U23日本代表vsU23南アフリカ代表、4-1)・・(2016年6月29日、水曜日)

相手は、とても強い南アフリカだからね、ホント、素晴らしい学習機会になったと思う。

学習機会!?

もちろん、「自分たちのサッカー」に対する自信と確信を深めていくための、考え、工夫する機会(それをベースにした成功体感!?)の積み重ねという意味でね。

ところで、仮想ナイジェリアとしての南アフリカ。

まあ、個人の能力やタイプ的にも、またチーム戦術的にも、かなり異なっている(はずの・・!?)南アフリカではあるけれど・・

それでも、個人能力に長け(アフリカ的なフィジカルとテクニック等など!?)、それをベースに、とてもスマートな組織サッカーをブチかましてくる南アフリカだから、前回のガーナ同様に、『洗練されたアフリカ』に対する感性を深められたことは、とても良かったと思う。

ここで言う「感性の深化」の第一義的な内実は、もちろん、アフリカ的なハイレベル組織サッカーに対する自信の深化だよね。

要は、前半の立ち上がりを除いて(!?)、南アフリカの、組織コンビネーション+個人勝負プレーが高質にミックスした攻撃に対して、完璧に(ウラの)スペースを攻略されるようなシチュエーションがほとんどなかったということです。

そのバックボーンは、言うまでもないけれど、とてもハイレベルに機能しつづけた組織(連動)ディフェンスにあり・・だよね。

選手一人ひとりの守備意識がものすごく高いことも含めて、ボール奪取ポイントへの(連動しつづける!)忠実な集散アクションが、本当に、美しかった。

そう、ボールを奪い返すことに対する選手たちのイメージと「強烈な意志」が、ものすごく高いレベルでシンクロ(同期)していたんだよ。

私は、そんな彼らのハイレベルな連動守備を観ながら、手倉森誠監督の「ストロング・ハンド」を体感していた。

彼らの、(メリハリの効いた!!)チェイス&チェックからスタートする、連動した「集散アクション」の積み重ねが、素晴らしく忠実で美しかったんだよ。

手倉森誠が、選手たちに対して、積極的に考え、勇気をもって行動していく(リスクチャレンジの!)姿勢(感性)を、深く、深く、浸透させていることに、心から敬意を表します。

そんな、効果的な連動(組織)ディフェンスが(美しく!)機能しつづけているからこそ(物理的、心理・精神的メカニズムの実効コラボレーション!?)、誰が出てきても、常に、効果的パフォーマンスを発揮できる。

そんなだからね、本当に、メンバーの選考(誰を落とすのか・・という選考プロセス!?)は、大変だ。フ〜〜ッ・・

あっと・・攻撃・・

そんな、素晴らしい連動(組織)ディフェンスが機能しているからこそ、どんなに強い相手と対峙しても、守備ブロックが大きく「振り回される」ことがない。

彼らは、常に、「後追い」じゃなく、「先回り」できるんだよ。まあ、大したモノだ。

そして、だからこそ、次の、組織的なオフェンスにも、ホンモノの勢い(強烈な意志と勇気!)が乗りつづける。

彼らが魅せつづけるダイレクト(パス)コンビネーションも含む組織オフェンスは、とても美しい機能性を魅せつづけるんだよ。

その「ハイレベルな機能性」は、もちろん、ボールがないところでの、高質な「動きの量と質」に支えられている。

何度、単純なワンツーや、3人目、4人目のフリーランナーが絡みつづける、ワン・ツー・スリー(フォー!?)なんていうリズムの組織コンビネーションに魅了されたことか。

もちろん「それ」は、彼らの流れるようなパス・コンビネーションが、南アフリカ守備ブロックのイメージを凌駕していたからに他ならない。

それに・・

このオリンピックチームでは、ダイレクト(パス)コンビネーションだけじゃなく、そこでスペースを攻略できたときには、抜群のドリブル勝負「も」ブチかませるじゃありませんか。

浅野拓磨、大島僚太、中島翔哉、矢島慎也・・等など。

そう、手倉森ジャパンの攻撃は、「組織」と「個」が、ハイレベルにバランスしているんだよ。

「雑草」の手倉森誠が率いる、これまた「雑草的な感性」をベースに(主体的に!)限界まで自らのパフォーマンスを絞り出せる、「強烈な意志の塊」でもある手倉森オリンピックチーム。

「本番」への期待が高まりつづけるじゃありませんか。

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 最後に「告知」です。

 どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

  自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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