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2018_ルヴァンカップ・・両監督が魅せた采配(ゲーム戦術的な修正!?)が秀逸だった・・(フロンターレvsアントラーズ、1-3)・・(2018年9月9日、日曜日)

・・あのサッカーじゃ、3ゴール奪って逆転するなんて、無理でしょ〜〜!?・・

ハーフタイムのメディア控え室では、そんなネガティブな雰囲気が支配していた。

そう・・

前半のフロンターレは、立ち上がりは良かったけれど、どんどんと、まさにイメージダウンそのものっちゅう低次元サッカーに落ち込んでいったんだよ。

だから私も、ハーフタイム記者室の雰囲気そのものっちゅう減退マインドに陥ってしまった。

何といっても・・

いまの「J」では、「美しく勝てる」可能性のトップリーダーは、フロンターレ以外にない。

だから、前半のフロンターレサッカーに、かなり落胆させられていたっちゅうわけさ。

もちろん私は、これまで何度も書いたように、イメチェンしたアントラーズ「も」支持しているよ。

でも、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを基盤に、人とボールを軽快な「リズム」で動かしつづける「美しく勝つサッカー」という視点では、やはり、フロンターレに一日以上の長があると思っているんだよ。

でも、そのフロンターレが、あんな寸詰まりサッカーに落ち込んでしまった・・

その元凶は・・

人とボールの「動きのリズム」が単調で、アントラーズ守備ブロックに、次、その次のスペースを読まれて先回りされてしまうという「体たらく」が続いたことだろうね。

それでも、前述したように、前半の立ち上がりは、優れた「動きのリズム」は魅せていた。

でも、時間の経過とともに(・・アントラーズに先制ゴールをブチ込まれてから!?)、その動きのリズムが鈍重になっていったんだ。

それじゃ、組織コンビネーションでスペースを攻略するなんて、夢のまた夢じゃないか。

・・というか、彼らは、攻略へ向けた実質的な「仕掛けプロセス」をはじめること「さえ」ままならなくなっていったんだよ。

そして、冒頭で述べた、ハーフタイム記者室の倦怠ムード・・

でも・・

そう、驚いたことに・・

後半のフロンターレが、まさに別人のようにポジティブに変身しちゃうんだ。

だから、「ハーフタイムの奇跡」を起こした鬼木達さんに、そのポイントについて質問した。

そしたら・・

・・そうですね・・

・・とにかく、まず、長谷川竜也の投入も含めて、両サイドゾーンを、もっと巧く活用するために、タテのコンビネーションの活性化を意識させました・・

・・また、中盤の底の中村憲剛と谷口彰悟のコンビが、すこし重かったので、後半は、谷口彰悟をアンカー(!?)にして、中村憲剛を、より前でプレーさせるようにもしました・・

そう、そのことで、たしかに両サイドゾーンの仕掛けリズムが、抜群にアクティブになった。

特に、左サイドの、長谷川竜也と登里享平による「タテの仕掛けコンビ」が、抜群の存在感を発揮していた。

そしてそのダイナミズムが、後半6分に阿部浩之がブチ込んだ「追いかけゴール」につながった。

そんなフロンターレの、抜群の「変身サッカー」と、追いかけゴール。

それだけじゃなく、そのゴール後にも、何度も、強烈な(決定的な!)スペース攻略からのチャンスメイクをブチかましつづけたんだよ。

観ているこちらも、自然と身体が乗り出していったモノだった。

でも・・

そう、アントラーズのストロングハンド、大岩剛が、そんな「ゲームの流れ」を読んで、素晴らしい采配をブチかますんだよ。

遠藤康の代わりに、サイドバックでもチカラを発揮する安西幸輝をグラウンドに送り込んだんだ。

それによって、フロンターレの左サイドの「タテの協力コンビネーション」が分断されてしまう。

要は、タテへの仕掛けに強い安西幸輝を意識した登里享平が、うまくオーバーラップしていけなくなったっちゅうことだね。

またタテへ抜け出していこうにも、安西幸輝にタイトにマークされちゃうから、それも難しくなった。

とにかく私は、この大岩剛の采配には、唸らせられた。

そして、それまでフロンターレが魅せていた、2段ギアアップした「勢い」が、徐々に減退し、その流れのなかで、アントラーズが、決定的な3点目をブチ込んだっちゅうわけさ。

私は、後半になってから、「本来のフロンターレサッカー」を堪能できたこともあって、少し残念な心持ちが先行していた。

でも、アントラーズの勝利に対しては、「やっぱり勝負強いな〜〜」ってな感じで敬意を表していましたよ。

ホントだよ・・

へへっ・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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