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2018_WM雑感の9・・そう、笑顔で(誠実に!)接すれば、「あの」冷めたロシア人だって、自然に心を開いてくれる(心から微笑んでくれる!?)モノなんだよ・・(2018年7月13日、金曜日)

その子・・

あの「硬い表情」が、急に緩んだ・・。

それは、スーパーへ買い物へいったときのことでした。

あっと・・、自分のための食料の調達。

民泊ということもあって、基本的に、食事は、すべて自分でマネージしなきゃいけないんだ。

もちろん、たまにはレストランへ行くけれど、1ヶ月間にわたる滞在だから、レストラン頻度が高まったら、そりゃ、食事代もバカにならなくなる。

たしかに、モスクワ一般人の生活費は、東京と比べれば安いとは思うけれど・・

でも、私がお世話になっている地域は、ハイソの範疇(はんちゅう)に入る方々が生活しているということで(!?)、レストランの価格も高めなんだ。

高め・・

例えば昨夜、ある程度、見栄えのするレストランで、チキンサラダ、ビール、ビーフのフィレステーキを食したんだけれど、それで3,000円ほども取られたんだ。

もちろん、レストランにもよるけれど、その価格は東京と変わらない感じだね。

ということで・・

私は、自分でサンドウィッチなどを作ってスタジアムに持ち込むことにしていたっちゅうわけさ。

それだと、とても安く済むし、様々な意味で、フレキシブルで楽だから・・

そこでは・・

野菜サラダはパッケージを買うけれど、主食は、ブラウンブレッドにいろいろな具材をはさむ(自分流)サンドウィッチを作るようにしているんだ。

もちろん、そんなパン主体の食文化は、ドイツと、ほとんど変わらない。

だから、(ドイツ仕込みで!?)様々な種類のチーズやハムなどを「たっぷり」はさみ込むサンドウィッチをつくって、食事のほんどとをまかなっているっちゅうわけさ。

それも、何度も失敗しているウチに、サンドウィッチ自体も、とてもハイレベルに洗練されたモノへと進化していったんだ。

へへっ・・

ということで、冒頭のスーパーへ買い物へ行くのが日課になっているっちゅうわけさ。

でも、そこでのレジ係・・

今日は、いつもの年配女性の方がいない。

代わりに、若い女性がレジ打ちに立っていた。

でも、彼女の表情が硬い。眼光も鋭い。

そして、次の順番になった私に対して、何か、ロシア語でしゃべり掛けるんだ。

もちろん、分かるはずがない。

そして彼女が、すこし苛立つように、声のトーンを上げたんだよ。

もちろん、険悪な雰囲気がただよう。

これは、よくない。ホントに、よくない。

だから私は、ジェスチャーで(もちろん英語でも!)、彼女が何を言っているのか分からないコトを伝えようとしたんだ。

そしたら・・

そう、助け船が・・

英語をしゃべる、若い美人の方。

聞けば、学生さんだという。

そして、すぐに・・

そのレジの女性が、私が買おうとしていたブラウンブレッドが、昨日のモノだと伝えようとしていたことが分かったんだ。

また、レジ袋が必要かどうかも聞いていたそうな。

・・いや・・パンは、これから、すぐに食べますから、ダイジョウブです・・

そう、美人学生の方に、伝えてもらった。

でも、それだけじゃ・・

とにかく、「あの」険悪な雰囲気を何とかしなきゃ・・

だから、その美人学生の方に・・

・・申し訳ありませんが、彼女に、説明していただけませんか?・・

・・私は日本人だから、その場における人との関係性を大事にするんですよ・・

・・あっ・・ゴメンなさい・・分かりにくいですよね・・

・・要は、雰囲気が和めば、人は、もっとポジティブな感じで接することが出来るんじゃないかっていうことなんです・・

・・そう、ニコッと微笑むことが大事なんですよ・・

・・何せ私は、まったくロシア語が分かりませんからね・・だから・・

・・わたし自身が未熟だったとは思うんですが、アナタの表情が、とても硬いって感じてしまい、こちらも身構えてしまったんです・・

そこまで、その美人学生の方が、早口で、レジ女性に伝えてくれた。

その通訳を聞きながら・・

そう、そのレジ女性の表情が緩んだというわけさ。

それだけじゃなく、私のせいで、レジ待ちの行列ができてしまったんだけれど、そこで待っていたお客さんのほとんども、ニコッとしてくれた。

その後・・

レジ打ちの女性とは、微笑みながら「サヨナラ・・」を言い、その美人学生の方とは、これまた深くお辞儀をしながら感謝して別れた。

あっと・・

もちろん、レジ待ちをしていた方々に対しても、「スミマセンでした・・」ってな雰囲気を、微笑みながら伝えたし、彼らからも、微笑みが返されてきたよね。

よかった・・

そんな体感から、スーパーを後にしながら、こんなコトを再認識していたっけ・・。

全ての人間的な関係性は、「自分が主体になって」活性化できるって・・ネ。

そう、笑顔で接すれば、「その後のハナシの展開や内実」は別にして、とにかくスムーズに、そしてポジティブな雰囲気で、コミュニケーションに入っていけるんだ。

そう、「あの」、北国の厳しい表情や態度が(また心のなかまでも!?)とても冷静な(冷徹な!?)ロシア人と対峙しても・・ネ。

ということで・・

このところ、出かけるたびに、「何人のロシア人を微笑ませられたか・・」ってなコトを意識するようにしている筆者なのであ〜る。

へへっ・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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