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2018_XEROXスーパーカップ・・セレッソは、どんどんステップアップしている・・ユン・ジョンファンに乾杯!・・(フロンターレvsセレッソ、2-3)・・(2018年2月10日、土曜日)

「もちろん、選手の心は、読み切れるわけじゃありません・・それでも、選手たちに対する感謝の気持ちをもって接するなかで、互いの理解は深められると思います・・」

「だから、自己犠牲などといったテーマについても(心を割って!?)深くディスカッションすることもあるし、(選手たちも!?)そんなコミュニケーションをよい機会と捉えてくれています・・」

「もちろん私は心理学者じゃありません・・それでも、選手当時やチームを率いるなかで、いろいろなタイプのコーチや監督と接し、そこで多くを学びましたからね・・それを、注意深く、そして効果的に、選手とのコミュニケーションに活かせているのかもしれません・・」

いいね〜、ユン・ジョンファン。

そういえば、天皇杯決勝の会見でも、同じような心理マネージメントというテーマで彼と会話したっけね。

そのときのコラムは、「こちら」

ところで、私の質問だけれど・・

彼が、会見冒頭のコメントで、「選手たちが、とても集中していた・・」って語ったから、それをベースに、ユン・ジョンファンの優れた心理マネージメントについて質問したんだよ。

選手たちは、素晴らしい集中力で、(特に)攻守にわたるボールがないところでの仕事の量と質をアップさせていったわけだから・・。

もちろん「それ」は、強い意志があればこその主体的なプレー姿勢のことだよね。

そして、彼らの「主体的な積極プレーの内実」がアップするかどうかは、心理マネージャーとしての監督の「ウデ」にかかっているっちゅうわけさ。

それにしてもセレッソは、素晴らしい進化&深化を魅せつづけている。

この試合でも、前述したように、ボールがあるところだけじゃなく、攻守にわたって、ボールがないところでも、素晴らしい「意志のプレー」を魅せつづけていた。

この「強いセレッソ」に、そのうち「あの」ソウザも戻ってくるんだよね。

とにかくセレッソが、今シーズンの優勝争いをリードするチームの一つとして抜きん出た存在感を発揮することに疑いの余地はないのさ。

あっと・・

そういえば、会見では、ユン・ジョンファンに、「こんな質問」も飛んでいたね。曰く・・

・・ユン監督は、今シーズン、しっかりとゲームのイニシアチブを掌握し、できるかぎり相手陣内でプレーするようになりたいとおっしゃっていましたが、その目標イメージに近づいていますか?・・

(ユン・ジョンファンは謙虚に答えていたけれど・・)もちろん「それ」に近づいているサ。

そんな目標イメージもまた、選手たちの「覚醒」と、セルフモティベーションも含めた「意志パワー」アップの効果的バックボーンになっているに違いない。

そりゃ、そうだ。

選手たちにとっては、「やらされている・・」よりも、主体的に「やる・・」方が楽しいに決まっている。そう、積極的なリスクチャレンジ姿勢。

チーム全体に、そんな「オレが!・・オレが!」っちゅう雰囲気が充満すれば、もちろん、互いに助け合うという「大人の積極プレー姿勢」も、格段にアップするでしょ。

そう、不確実な要素が満載のサッカーが(相互信頼がなければ何も生み出せない!!)究極のチームスポーツだからこそ、高い意識と強烈な意志が求められるのさ。

さて・・ということで、フロンターレ・・

前半は、心配ばかりが先に立つサッカー内容ではあった。

でも、フレッシュな選手が登場した後半からは、例によっての軽快な「人とボールの動きのリズム」も感じられるようになった。

鬼木達さんも匂わせていたように、コンディションや組織コンビネーションのイメージシンクロ状況など、まだまだ、確実にクリアできていない課題がありそうだね。

それに・・

そうなんだよ、フロンターレ躍進の絶対的コアでなきゃいけない牛若丸(中村憲剛)と家長昭博の調子がいまひとつだったんだ。

チト、心配になった。いや、ホントに・・

まあ、彼らのことだから、「本番」になれば、チカラを存分に発揮するとは思うけれど・・

そうそう・・

来週の火曜日には、もうACL(vs上海上港)がはじまってしまうんだっけ。

それは「本番」だから、そこでの彼らのプレーぶりに注目しましょう。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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