トピックス
- 2019_ACL・・才能あるエヴェルトン・・「トンコ・トンコ」っちゅうプレー姿勢じゃなく・・もっと、攻守での全力スプリント(ハードワーク)を・・そして、もっと「前への推進力」を!!・・(ブリーラムvsレッズ、1-2)・・(2019年5月8日、水曜日)
- ワオッ!!
そのとき、歓喜の雄叫びが・・
興梠慎三がブチ込んだ先制ゴールのシーン。
もちろん、シンゾーのスーパーシュートは感涙モノだけれど、それよりも・・
そう、わたしは、興梠慎三への、最終勝負の仕掛けタテパスが、エヴェルトンから放たれたことの方に、よりエモーションを惹かれたんだ。
以前、エヴェルトンについて、「もっと出来る・・もっと、もっと・・」なんて書いた。
要は、彼ほどのチカラがあるのだから、いまの「前への推進力」に、とても不満なんだよ。
そう、全体的な運動量だけじゃなく、攻守ハードワークとリスクチャレンジの内実に・・
攻守にわたって、もっと「全力スプリント」が出てこなければダメなんだ。
また、仕掛けプロセスでも・・
パスを出すだけじゃなく、相手に突っ掛けていく(また抜き去るような勝負の!)ドリブルとか、ミドルシュートをブチかます勇気とか、もっと、もっと出来るハズなんだ。
でも・・
そう、いまの、「トンコ・トンコ」っちゅうプレーの雰囲気が、とても、不満。
とにかく、まず、中盤での守備の内実をアップさせるコトが先決だね。
そこでの「ダイナミズム」が高揚すれば、おのずと、次の攻撃での仕掛け内容も、よりダイナミックなモノになるだろうし、リスクチャレンジも出てくるハズなんだ。
あっと・・「守備から入っていく」というポイント・・
たしかに、エヴェルトンの、クレバーなポジショニングと局面デュエルへの「効果的な入り方」は、高いレベルにある。
でも・・
そう、全力での「チェイス&チェック」に代表される、ボールがないところで守備ハードワークが目立たない。
それじゃ、次の攻撃での「積極性」をアップさせられない。
そして、「オレはパサーだぜ・・」なんていう、斜に構えたプレー姿勢ばかりが目立っちゃう。
もちろん、ブリーラムは高温多湿だから、このゲームについては、運動量を要求するのは酷だろうけれど、それでも・・
そう、もっと、もっと・・
このゲームでは、レッズが全体的なイニシアチブを握り、内容でも結果でも、ブリーラムに目立った「自己主張」は、させなかった。
だから(また、ビデオ観戦ということもあって!?)、このゲームについては、いまのレッズ(特に、攻撃ダイナミズムの)不調をテーマにしようと思ったんだ。
そして私は、その要因の、もっとも大きなコトの一つに、エヴェルトンの「落ち着き過ぎるエモーション」を挙げたいと思ったのさ。
もし私が、彼の能力を認めていなければ、こんなコトを書いたりしない。
とにかく惜しいんだよ、エヴェルトンの才能が・・
彼が、真の意味の「攻守ハードワークとリスクチャレンジ」に目覚めたら、そりゃ、特別な価値を提供してくれた「外国新選手」として日本サッカーの歴史に刻まれるに違いないんだ。
だからこそ・・
もっと、攻守での(明確な達成イメージに導かれるような!)全力スプリントを・・
もっと、局面デュエルでのハードアクション(闘う意志)を・・
もっと、最終勝負プロセスでの、ドリブル勝負やシュートチャレンジを・・
もっと・・もっと・・
このコラムで言いたかったコトは、「それ」だけでした〜・・
-
============
最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]