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2019_ビーチWM_1・・おめでとう、カリオカ〜ッ!!・・ということで、通常サッカーとの「違い」を、少し探ってみました・・(日本vsウルグアイ、3-2)・・(2019年11月29日、金曜日)

やった〜〜っ!!

ラモス日本が、ビーチサッカーW杯で、ベストフォーに勝ち進んだんだ。

ビーチサッカー素人の筆者だけれど、カリオカ(ラモス瑠偉)のチームが世界のベスト4になったことで、エモーションが炸裂し、何か書かなきゃいられなくなった。

ところで、ラモス日本のW杯初戦(グループリーグ第1戦)・・

彼らは、ホストカントリーのパラグアイに、「あの」残り0秒で決勝ゴールをブチ込むといった劇的な勝利を収めた。

そのときも、強烈なガッツボーズが出たけれど、この試合でも、それに匹敵するエモーションが湧き上がってきたんだ。

ところで・・

このゲームの前に行われた「イタリア対スイス戦」でも、残り時間ゼロ秒ってなタイミングで、イタリアが決勝ゴールをブチ込んだんだよ。

え〜〜っ!?

ビーチサッカーでは、そんなドラマチックな幕切れが多いのかな・・

フィールドが小さいから、ドラマ展開が、とても早い・・ってなコトなんだろうけれど・・

まあ、同じサッカーでも、かなり異なった「感性」で観なきゃいけないっちゅうことなんだろうね。

ということで・・

筆者なりに、ビーチサッカーの「戦術的なメカニズム」をまとめてみようと思った。

まず、何といっても・・

そう、グラウンダーのパスやドリブルは、あまり意味を為さない・・という、通常サッカーとは決定的に相違する戦術メカニズムがある。

だから、パスのほとんどは「浮き球」。

ということで、空中でボールを扱うテクニックの習熟が求められる。

その視点で、器用な日本人は、とてもハイレベルだと思う。

とはいっても、そこはサッカー。

守備が(ボールを奪い返すというよりも、相手ボールホルダーやパスレシーバーを自由にプレーさせない!?)、その内実が、勝負を分けるという絶対ベースは変わらない。

この視点でも、カリオカに率いられた日本チームのディシプリンは、抜群だ。

でも・・

そう、この試合では、3点リードした後の時間帯で、少しほころびが出たんだ。

その、戦術の絶対ベースである忠実ディフェンスに「甘さ」が出たんだよ。

もちろん、ベンチにいるカリオカは、鬼の形相で「檄」を飛ばしつづける。

その甲斐もあって、徐々に、守備の機能性が、活性化するんだよ。

でも、そんな好転プロセスのなかで、追い掛けゴールをブチ込まれてしまうんだ(PK)。

チト心配になったけれど、実は・・

この失点が、「チーム内の危機感」という視点で、とても良い結果につながるんだ。

そう、例によっての、ラッキー失点。

それで、ラモス日本の「闘う意志ポテンシャル」が、本格的にもどってきたんだよ。

また彼らの「攻撃プロセス」だけれど・・

ビーチサッカーにおける最終勝負の基本は、一発フェイントからのシュートとか、リフティングからのオーバーヘッドとか、個人の局面プレーだよね。

それでも・・

そう、特にラモス日本は、しっかりと、「ボールがないところでも」勝負を決められるんだよ。

この試合でも、ボールがないところでのサポートの動き(2人目3人目の忠実フリーランニング!?)によってゴールを陥れたし、逆サイドでフリーになった選手がヘディングで3点目を奪った。

とにかく、ラモス日本が、守備でも、攻撃でも、とてもハイレベルで、「組織プレーと個人プレー」をバランスさせていることに感銘を受けていた筆者だったんだ。

それも、これも、カリオカ(ラモス瑠偉)が、攻守ハードワークの「イメージング」という視点でも、とてもよい仕事をしていることの証だと思った。

さて、ここまできたら、もちろん世界一を狙うしかない。

次は、なか1日でのポルトガル戦。

強敵だけれど、前述したように、このトーナメントでのラモス日本のレベルは、まさに世界トップだから、良い勝負を魅せてくれるに違いありません。

楽しみにしましょう。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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