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2019_日本代表(対コロンビア_その2)・・「個」と全体的な「流れ」を中心に、ゲームを見直しました(ビデオ)・・(2019年3月23日、土曜日)

いま、ゴソゴソと起きだし、ビデオを観はじめました。

それにしてもカメラワーク、またまた「寄り過ぎ」。

こちらは、攻守にわたる、ボールがないところでの戦術ドラマが観たいのに・・

まあ、時間の経過とともに改善されるかもしれないけれど・・。

まあ、いいさ・・

とにかく今朝は、ランダムに、気付いたポイントを書きなぐりま〜す。

・・ということで・・

・・森保一監督がいう、前半の、攻守にわたる高いインテンシティー・・

・・そこで展開された強烈な局面デュエルの積み重ねは、ホントにすごかったネ・・

・・そのバックボーンは、何といっても、(イメージと闘う意志が凝縮した!!)爆発スタートと全力スプリントの内実・・

・・それは、その瞬間に成し遂げたい「攻守ターゲット」が明確にイメージできているからこそのグラウンド上の現象・・

・・選手たちは、「あの」世界の強豪コロンビアに対し、まったくビビることなく、次のパスを明確にイメージして「局面デュエルのアタック」をブチかましつづける・・

・・とにかく、前線カルテット(4人)のチェイスとアタックの迫力がレベルを超えていた・・

・・もちろん、チーム全員が、まさに「猛禽類の眼」で、次のボールの動きを予測し、そこを狙いつづけているのは言うまでもない・・

・・そう、闘う意志が、これ以上ないほど高揚しているんだ・・

・・なかでも、山口螢・・

・・クレバーでスマートなポジション取りと、「硬軟」おり混ぜたアタック(デュエル)・・

・・また、室屋成・・

・・酒井宏樹の(価値ある!)ライバルであることを、明確に証明した・・

・・激しい寄りと、クレバーでフェア、そしてスキルフルなボール奪取・・

・・だからこそ、次の攻撃参加にも、特筆のダイナミズムが伴う・・

・・チャンスとみたら、決して「安全パスに逃げたりせず」、必ず、ドリブルやワンツーなどで仕掛けていく(積極的なリスクチャレンジ!!)、とかね・・

・・そんな室屋成だからこそ、堂安律や南野拓実も、信頼してパスを回す・・

・・そして、この2人(山口螢と室屋成)とも、静対するマーキング&デュエル状況でも、落ち着いてアプローチし、そして最後に、メリハリの効いた爆発アタックを仕掛ける・・

・・コイツ等、ホントに素晴らしい・・

・・そして、そんな強烈ディフェンスから繰り出す、次の仕掛け・・

・・右サイドでの、堂安律、南野拓実(彼は常にポジションを移動しまくる!)、そして室屋成が絡みつづける仕掛けチャレンジは素晴らしい・・

・・また、左サイドで躍動する中島翔哉・・

・・彼が、タイミングよくブチかます、突破ドリブルからの(あうんの呼吸で抜け出す南野拓実たちへ向けた!)決定的スペースパスや正確なクロス、そして必殺ミドル弾など・・

・・もう、完全に「世界レベル」じゃありませんか・・

・・柴崎岳・・

・・落ち着いた、組み立てリーダー・・

・・もちろん、守備でも、激しいデュエルだけじゃなく、スマートなインターセプト(相手トラップの瞬間を狙うアタックも!)も魅せつづける・・

・・でもやはり、彼の真骨頂は、(落ち着いた組み立ての流れを演出する!)ゲームメイクと、たまに前線へ繰り出してブチかます、決定的なチャンスメイク・スルーパス・・

・・堂安律が抜け出してシュートを放った、ボックス内でのスルーパスは秀逸だった・・

・・ところで・・

・・コロンビアがゲームの流れを支配する時間帯というテーマ・・

・・そんな、「受け」にはいったときでも、落ち着いた雰囲気のなか、効果的に連動する組織ディフェンスが機能しつづける・・

・・森保ジャパンの強者どもは、とても冷静に、そして正確に、次のボール奪取イメージを描きつづけるんだ・・

・・まさに、覚醒した、闘う意志の集合体・・ってな感じ〜・・

・・そう、チェイス&チェックと、周りのディフェンスアクションが、有機的に(効果的に!)連鎖しつづけるんだよ・・

・・まさに、攻撃的な守備イメージング(攻守ハードワーク)の連鎖ってな具合・・

・・そんな連鎖ディフェンスのバックアップを受けて(!?)・・

・・センターバック(最終ライン)の効果的な連動ディフェンスも、光る・・

・・昌子源と富安健洋・・

・・彼らは、中盤や前線カルテットの守備アクションが、コロンビアの仕掛けの流れを、うまく「抑制」できているコトも含め、とても正確に、効果的に、次の勝負の流れを「読めて」いる・・

・・また、危急状況では、自分のマークを放り出して、もっとも危ないスペースを潰しにいく・・

・・もちろん、ヘディングは強いし、パワーやスピードでも負けない・・

・・そして、何といっても、最終勝負の「動き出し」という意味も含めた「最後の半歩」が、ものすごく効果的なんだ・・

・・ホント、頼りになるセンターバックコンビじゃないか・・

・・ところで、香川真司が登場する、後半20分までのゲーム展開・・

・・それは、決して「押し込まれた」というモノじゃない・・

・・そうではなく、イニシアチブを握りつづけた前半でも何度もあった、コロンビアが(局面での個の勝負強さを活かして!?)イニシアチブを握るという、落ち着いた流れでの「受け」の展開・・

・・それでも森保ジャパンの強者どもは、そんな「受けの流れ」からでも、しっかりと、次の仕掛けをブチかましていけた・・

・・攻撃での、二つの大きな潮流タイプ・・

・・ゲームのイニシアチブを握りながらの、組織や個をハイレベルにバランスさせる仕掛け・・

・・そして、「受けの流れ」からの必殺カウンター・・

・・森保ジャパンの強者どもは、柔軟に、そんな「仕掛けタイプ」を使い分けていたんだ・・

・・だからこそ、「受けのまま」ってなネガティブ心理に落ち込む気配すら感じられなかった・・

・・たしかに、後半20分までは、そんな「受けからの盛り返しの勢い」は、前半と比べれば、ちょっと「落ち着いた」かもしれない・・

・・でも、全体的な「攻撃性マインド」は、まったく失われていなかった・・

・・そんな流れのなかでの選手交代・・

・・そして、仕掛けの流れ(リズム)が、別タイプのモノになっていったっちゅうわけだ・・

・・そう、普通のサッカー・・

・・このことについては、昨夜のファースト・コラムをご参照あれ・・

・・ということで、最後に・・

・・やっぱり、ハンパない大迫勇也の代替は、(今のところは!)見当たらないネ・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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