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2019_トゥーロン・・あっ・・日本サッカーが、本物のブレイクスルーを!?・・(日本vsイングランド、2-1)・・(2019年6月2日、日曜日)

なんかサ〜・・

自分の「無知」を恥じ入ったりしちゃって・・

でも、まあ、「無知の知」を再認識できた・・っちゅう意味じゃ、価値のある最近の「体感」ではあるのですよ。

あっ・・

でも、影山ジャパンについては、昨年末にコラムで取り上げた「AFC・U19選手権」での体感はあるよね。

とはいっても、このトゥーロン大会に乗り込んだ「U22代表チーム」については、フロンターレの田中碧とか、HSVの伊藤達也、ジュビロの小川航基くらいですかね、印象のカタチがあるのは。

ということで、「恥じ入り」の感覚をもった(もたされた)のは・・

このところ、私が、あまりよく知らない日本の若武者たちが、誇りに思えるほどの大活躍で、世界から注目されはじめたからなんですよ。

ポーランドでの、影山ジャパン(U20日本代表チーム)しかり、森保一の「代行」として監督を務める横内昭展さんに率いられる「U22日本代表」しかり。

特に、ポーランドでの「U20W杯」に臨む影山ジャパンがブチかましつづける高質サッカーの印象は鮮烈だったらしく、友人のドイツ人コーチが、ものすごい勢いでスカイプしてきたよね。

そんな連絡に対して、私は、まさに「アウアウ状態」で、しどろもどろの対応に終始してしまうってな体たらくだったんだ。

もちろん影山ジャパンについては、ある程度は「語れた」けれど・・さ。

まあ・・

(私が)選手個々よりも、サッカーの内実に迫るっちゅう姿勢で観ているという側面もある。

それにしても、この2つの「若武者チーム」は、素晴らしくスマートな闘いで、日本サッカーを世界にアピールしてくれちゃってる。

次の、ドイツでの(プロ)コーチ国際会議が楽しみだよ、ホントに。

もちろん私は、アロガントに胸を張るんじゃなく、(澤穂希なでしこの時のように!)あくまでも謙虚に、貴重な学習機会として、彼らの論評を拾い集めますよ。

ホントだよ・・へへっ・・

とにかく・・

攻守ハードワークとリスクチャレンジが絶対ベースの、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションと、チャンスを見計らったドリブル勝負を、とても高い次元でバランスさせた、美しい質実剛健サッカー。

まさに、日本にとっての、貴重な、アイデンティティ(誇り)リソースじゃないか。

それにしても・・

トゥーロン大会に臨んだ「U22代表」による、「あの強い」イングランド若手代表を「2-1」で振り切るほどハイレベルな組織サッカーは、鮮烈な印象を残したね。

森保一さんの代行監督として率いる横山昭典さんは、とても良い仕事をしている。

あっと・・ゲーム展開だけれど・・

その立ち上がりの5分間、「U22代表」は、イングランド若手代表チームに押し込まれた。

そう、国際大会で何度も優勝を遂げた、あの「イングランド黄金世代」が、前からプレス守備をガンガンとブチかまし、何度かチャンスまで創りだしてしまったんだ。

「あの」パワフルな連中が、「あの」勢いで、「あの」攻撃的プレッシングサッカーをブチかまし、押し込んでくるんだよ。

そりゃ、誰だって、少しはビビるでしょ。

でも・・

我らが若武者たちは、とても冷静に、イングランドの勢いを「受け止め」、そして徐々にゲームを逆流させていっちゃうんだ。

そう、まさに軽快そのものっちゅう「人とボールの動き」によって、イングランドのプレッシングの勢いを、とてもスマートに「かわし」つづけたんだよ。

そしてイングランドが、自分たちの「前からプレス」で、直接的なフィジカルコンタクト(局面デュエル)に持ち込めないシーンがつづいたことで、イングランドの若手が、すこし「戸惑い気味」になっていった。

繰り返しだけれど・・

イングランドの「黄金世代」は、日本の若武者たちが展開する、人とボールが、素早く、活発に「動き」つづける組織サッカーに、物理的にだけじゃなく、心 理・精神的にも、その後塵を拝するように落ち込んでいった(足が止まりはじめ、ボールがないところでのアクションも減退気味になった!)ということなんだ ろうね。

とにかく・・

日本の若武者たちが、ゲーム立ち上がりの「ネガティブ体感」を、自分たち主体で見事に「乗り越え」たことが、何ものにも代え難い、素晴らしい「成功体感」だったと思う。

「それ」は、鮮明に、脳裏の「記憶タンク」に刻み込まれたはずサ。

わたしは、そんなゲーム展開をみながら、快哉を叫んでいた。

それは、2011年ドイツW杯で世界の頂点に立った「なでしこジャパン」とイメージが重なる。

また、横内昭展さんも、このゲームを前に、「主導権を握る・・」と、強気のコメントを出し、実際に「それ」を成し遂げて世界にアピールした。

あっ・・

彼らは、そんな素晴らしいサッカー内容だけじゃなく、結果も残したんだっけ。

だから・・

そう、美しい質実剛健サッカー。

でも・・

ゲーム最後の時間帯で、1点をリードされ、ガンガン攻め上がるイングランドに押し込まれ、何度か、フィジカル(スピードとパワーと高さ)で、大ピンチに立たされたよね。

もちろん、そんな「フィジカル」も戦術ベースの一環さ。

そう、「あの」澤穂希なでしこ「も」、苦しめられたように・・ね。

でも日本の若武者たちは、それを乗り越え、勝ち切った。

だからこその、記憶タンクに鮮明に刻み込まれた「価値ある体感」っちゅうわけさ。

なんか・・

影山ジャパン、トゥーロンって、「気持ち良いことが続きすぎなんじゃね〜か〜・・」なんて、不安の感情までよぎったりして・・

へへっ・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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