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2020_ACL_・・FC東京が魅せた、高質な組織テイストに、舌鼓を打っていた・・(パースvsFC東京、0-1)・・(2020年12月3日、木曜日)

ヨ〜〜〜シッ!!!

FC東京が、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)へ進出した。

ところで・・

スミマセンね、長谷川健太さん。

前節のウルサン戦については、あまりにも、モティベーションが最低レベルまでダウンしちゃったものだから、コラムをネグレクトしてしまった。

でも、まあ、「あの」内容では、うまくテーマを探し出すことさえ叶わなかっただろうけれど・・。

へへっ・・

それが・・

その、ウルサンvsFC東京のあとに行われた上海申花vsパース戦で、上海申花が引き分けてしまったことで、俄然、FC東京がリーグを勝ち抜く可能性が高まってきたんだ。

そして実際に・・

内容と結果の両面で、パースを凌駕したFC東京が、立派な勝利を飾ったのであ〜る。

ところで、筆者は・・

今日の、FC東京のサッカーから、少しピックしたいテーマを見出していたんですよ。

視点は、組織と個のバランス・・

J-リーグでは、ディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトン、永井謙佑という、スピーディーでパワフルな「個の勝負師」たちが気を吐いている印象が強いFC東京。

そう、彼らの場合、どちらかといったら、「組織プレー」よりも、「個の勝負チャレンジ」の方が強調されているっちゅうイメージが強いんだよ。

それが・・

この試合では、攻守ハードワークとリスクチャレンジにあふれ、人とボールが活発に動きつづける「組織サッカー」の方が前面に押し出されていたんだ。

たしかに決勝ゴールは、アダイウトンのスピードとパワーによって生まれたけれど・・。

でも・・

そう、全体的な「チーム戦術傾向」は、「普段」のFC東京イメージとは、一線を画するタイプだったんだ。

ところで・・

オフェンスにおける「取り敢えずの目標」は、(決定的!?)スペースの攻略だよね。

そこから、「組織と個」がコラボレートした最終勝負をブチかましていくっちゅうわけさ。

そう・・

そのプロセスで、この日のFC東京は、組織テイストあふれる仕掛けを魅せたんだ。

まあ、「組織と個」が、とても高質にバランス」したスマートなサッカー・・ね。

その意味で、チト、イメチェン的な印象は残ったんだよ。

もしかしたら(ウガった見方をしたら!?)・・

監督の長谷川健太にとっても、「コレがやりたかったんだよ!!」ってなところが、本音だった!?

そりゃ、「あれだけ」の個の才能が揃っていたら、仕掛けプロセスで、彼らの「個の才能」を活かしていかない手はないよね。

それでも・・

そう、そんな個の才能が、ある意味での「諸刃の剣」になってしまうようなケースも、少なくないんだ。

もちろん、「あの」才能連中が、最前線からの「攻守ハードワーク」を、積極的に探しまくるようなプレー姿勢だったら言うことないわけだけれど・・サ。

何か、今日のゲームを観ながら・・

そんな、プロコーチの日常にありがちな、現場の(痛し痒しの!?)深〜い葛藤(コンフリクト)を見たような(体感したような!?)感覚に陥ったモノさ。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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