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2020_ACL_ 準々決勝・・ヨ〜〜シッ!!・・それにしても・・もちろん三浦淳宏ヴィッセルも優秀だけれど、水原(スウォン)も、様々なチーム戦術的な「顔」を併せもつ 優れたチームだね・・(ヴィッセルvs水原、1-1, PK=7-6)・・(2020年12月10日、木曜日)

まさに・・

眠気をブッ飛ばす、エキサイティングマッチだった。

それも・・

延長に入ってから両チームが創りだした、まさに100%のゴール機会。

眠気が覚める・・というか、完璧フリーズに陥るエキサイティングシーンじゃありませんか。

でも、両チームともに、決められない。

そして迎えた、PK戦。

両チームともに、120%の集中力と勇気をもって、あの、鳥肌が立つほどの極限テンションシーンに挑んでいった。

それは、とても感動的な勝負プロセス(ドラマ)だったんだよ。

その、両チーム千両役者たちの強烈な闘う意志が迸(ほとばし)った結果について、何をコメントできるって言うんですか・・。

あっ・・スミマセン・・

とにかく・・

これぞ「究極のドラマ」ってな、素晴らしい勝負マッチだったコトが言いたかった。

そうそう・・

究極のサッカードラマといえば・・

かなり昔になるけれど、以前、「The Core Column」で、「こんなコラム」をアップしたから、興味がある方は、そちらもご参照あれ。

2012-13年シーズンUCL、「ドルトムントvsマラガ」での、まさかの大逆転ドラマ・・

あっと・・

実は、このゲームについて、もう一つ、言いたいコトがあったんだっけ・・

そう、相手の水原(スウォン)・・

彼らは、本当に良いチームだった。

前半35分には、キム・テファンがレッドカードで退場になったにもかかわらず・・

堅牢なブロック守備の機能性をダウンさせることなく、その後のヴィッセルに、コレと言ったスペース攻略チャンスを創らせなかった。

そして、ヴィッセルにゲームを支配されるなかでも・・

決して諦めることなく、チャンスを見計らい、勇気をもって押し上げていくんだ。

そして、決定的チャンスまで創りだしちゃう。

ヴィッセルは、何度か、冷や汗をかかせられたんだ。

それは、まさに「意志のサッカー」と呼ぶに相応しい、自分自身が主体になった素晴らしい「自己主張」ではあった。

ところで・・

そんな水原(スウォン)を観ながら、マリノス戦での彼らにも、思いを馳せていたっけ。

そう・・

やっぱり、ヴィッセル戦が、水原の、基本的な戦い方なんだよな・・ってね。

堅牢なブロック守備をベースに、カウンター気味に仕掛けていく。

とはいっても・・

そう、全体的に攻め上がる時間帯も、しっかりと創りだすんだ。

そこでは、あくまでも「素早くシンプルなタイミング」で人とボールを動かし、しっかりとスペースを攻略しちゃったりする。

彼らのサッカーが、とても勝負強いことは、観ていて、すぐに体感できるのも道理だった。

でも・・

そう、マリノス戦での水原サッカーは、かなり印象が違ったんだよ。

そのゲームでの水原は、先制ゴールを奪われたことで、ガンガンと「前からプレス守備」をブチかましつづけたんだ。

それだけじゃなく、その「前からプレス守備」の勢いは・・

後半に同点ゴールを奪ってからも、まったく衰える気配がなかったんだよ。

たぶん、水原にとっても、あまり経験したことのないゲーム展開だった(そんなゲーム展開になってしまった!?)ということなのかもしれないね。

とにかく・・

2試合つづけて水原(スウォン)を観察できたことで、また一つ、サッカー分析の視点が増えたような気がしたモノさ。

そう、基本的にはトーナメントに強い、スウォンの「戦術サッカー」。

そして・・

フッ切れたとき(追い込まれたとき!?)にブチかます、積極的な前からプレス守備と、それを絶対ベースにする超攻撃的な仕掛けサッカー。

スウォンは、この二つの「チーム戦術ベクトル」を、とても効果的に使い分けている!?

ということで・・

ヴィッセルが勝利を収めたことで、とてもハッピーな筆者なのだけれど・・

そう、やっぱり、興味深い「ファインディングス」は書き記しておかなきゃって、真剣にキーボードに向かった次第だったのです。

それにしても、イニエスタ・・

「あの状態」じゃ、準決勝に出場するのは無理に違いない。

とても残念だけれど、早期のリカバリーを、ファンの一人として願わないわけにはいきません。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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