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2020_J2_第27節・・ゲームの流れが(両チームの攻守の勢いが!?)揺動しつづけた勝負マッチだった・・考えさせられた・・(ヴェルディvs栃木SC、0-0)・・(2020年10月17日、土曜日)

サスガに田坂和昭。

栃木SCは、最後の最後まで、まったく「足」を止めることがなかった。

そう、攻守ハードワークとリスクチャレンジへの「意志」が減退することがなかったんだ。

とにかく彼らは、最後の最後まで、攻守ハードワークを、主体的に、探しまくっていた。

そのプレー姿勢には、賞賛しかないわけだけれど、その背景に、栃木のストロングハンド、田坂和昭の優れた心理マネージメントがあるコトは、言うまでもない。

たしかに、ゲームの全体的なイニシアチブという視点では(ここでは、ボール保持という意味合いが強いね!!)ヴェルディに軍配が挙がる。

それでも、守備の内実という視点では・・

素早い攻守の切り替えからブチかます「ボール奪取プロセスの内実」では、まさに、勝るとも劣らない栃木だったのだよ。

もちろん「その意味合い」は、運動量が豊富だからこそ、局面で、より多くの人数をかけられていたということだよね(≒守備ハードワークへの強烈な意志!!)。

また・・

たしかに、ゲームを通した「本物のゴール機会の量と質」という視点でも、ヴェルディに軍配が挙がるけれど・・

それでも、栃木がブチかました、シンプルでアグレッシブ、そして危険な「最終勝負プロセス」には、最後の最後までエネルギーが途絶える気配は、なかった。

ということで、とてもエキサイティングな勝負マッチではあったわけさ。

とはいっても・・

そう、わたしは、前述した「決定的なゴール機会」で栃木を上回っていたヴェルディだったからこそ、「歯ぎしり」が止まらなかったんだよ。

前半のヴェルディ・・

彼らは、まさに軽快な人とボールの動きをベースに、栃木ディフェンスのウラにあるスペースを攻略して決定的シュートを放つシーンを創りだした。

そこで展開された、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションには、ホレボレさせられたものさ。

でも・・

そう、徐々に栃木も、そんなヴェルディの軽快な「動き」に(イメージング的に!)慣れ、その先をいく連動ディフェンスを機能させはじめたんだよ。

また彼らは、前からプレス守備の流れを、何度はずされても、決して諦めることなく、粘り強く「前から協力プレス」をブチかましつづけた。

もちろん、組み立てプロセスに入られたら・・

「うまい」ヴェルディのボールホルダー(次のパスレシーバー)に、安易にアタックを仕掛けることなく、冷静で粘り強いウェイティングやマーキングをつづける。

ということで・・

両チームの「攻守の流れ」が落ち着いていったことで、徐々に、ヴェルディの「仕掛けプロセス」も、実効レベルを減退させていったというわけだ。

そして、ヴェルディの選手交代・・

それは、ポジティブ刺激になるはずだったわけだけれど・・

ダゾン解説の幸谷秀巳さんも指摘していた通り、森田晃樹と新井瑞希が入ってからのヴェルディの人とボールの動きが、かなり停滞気味に落ち込んでしまったんだよ。

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、パタリと、機能しなくなったのさ。

サッカーは、攻守にわたって、選手の「イメージング内容」が、様々な意味合いで「錯綜」しつづけるボールゲームでしょ。

ということで・・

そのイメージングが、相乗効果を発揮するケースがある半面、ネガティブに「相殺」し合っちゃうケースも多いんだよ。

前者のポジティブケースでは、「ワンツーとパス&ムーブ」を積み重ねる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、美しく機能しつづけるでしょ。

でも、ネガティブな後者の場合は、もちろん、人とボールの動きが「停滞」しちゃう。

誤解を避けるために・・

「個のドリブル勝負やタメの演出」等といった個のチャレンジプレーが悪いというのではなく・・

周りが、その個のチャレンジの成りゆきを、しっかりとイメージできていない(シェアできていない!)というのが、問題だっちゅうコトだよ。

ということで・・

ゲームの流れが(両チームの攻守の勢いが!?)揺動しつづけたこの勝負マッチ。

チト、フラストレーションが溜まったものの、それでも、サッカー的には、意義ある学習機会だったという印象も残ったのさ。

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あっと・・最後に、告知を・・

明日の日曜日(10月18日)、22時30分から、BSテレ東(BS171)で放送される、「Challenge Spirits 〜 スポーツの未来を考える〜」っちゅう番組に出演します。

テーマは、「スポーツとメディア・・」。

さて、どうなることやら・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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