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- 2020_J2_第7節・・ヴェルディにとって、とても貴重な学習機会だった・・またモンテディオが展開した、極限の、忍耐ベース勝負サッカー!?・・(ヴェルディvsモンテディオ、0-0)・・(2020年7月25日、土曜日)
- さて〜〜っ!!・・
まあヴェルディにとっては、モンテディオが展開したブロック守備ベースの戦術サッカーを「越えて」いかなきゃならないのは、宿命みたいなものだね。
実際のゲーム展開は・・
・・前半・・
・・ゲームの流れは支配するヴェルディだけれど・・
・・そこからの仕掛けプロセスが(再生した人とボールの動きベースのスペース攻略プロセスが!)、この試合では、うまく「はまら」ない・・
・・たしかに、モンテディオのブロック(有機的に連鎖する)守備は、よくトレーニングされている・・
・・対する、復調した(!?)ヴェルディは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション(ワンツーの組み合わせ!?)を仕掛けていこうとする・・
・・でも、その、素早いタテへの仕掛けプロセスを完璧にイメージし、先、その先で、抑え込んでしまうモンテディオ・・
・・決して、ヴェルディの「仕掛けの流れ」は、悪くなかった・・
・・大きなサイドチェンジや、タテ方向の人とボールの動きは、例によって活発だったんだ・・
・・でも、モンテディオのブロック守備は、カバーリングや忠実マーキングなど、そのイメージの有機的な連動性は、とてもレベルが高く、安定してた・・
・・ってことで、流れの中からの仕掛け(スペース攻略)をうまく機能させられずに苦労するヴェルディだったけれど・・
・・皮肉なことに、実際の決定的チャンスは、モンティディオがイメージしていたような(ショート)カウンターから創りだした・・
・・前半10分・・
・・攻め上がっていたモンテディオのパスをカットした藤本寛也・・
・・そこからの(自軍ハーフだよ!!)、タメにタメるボールキープで、モンテデイオの視線とアクションを釘付けにするんだ・・
・・まさに、目の醒めるような、「勝負のタメプレー」・・
・・そして最後の瞬間・・
・・その藤本寛也の「勝負イメージ」を完璧にシェアした井上潮音が、逆(左)サイドに空いた決定的スペースを、フルスプリントで駆け上がっていく・・
・・もちろん、意図的に「タメ」た藤本寛也から、決定的スルーパスが通される・・
・・そして、完璧にフリーでボールを相手ペナルティーまで持ち込み、相手GKまで外してシュートを放った井上潮音・・
・・でも、そのシュートは、無情にも、左ポストを直撃してしまう・・
・・また、そのこぼれ球に最初に追い付いた端戸仁も・・
・・正確にヒットできずにシュートを決めきれなかった・・
・・また、前半27分にも・・
・・相手GKのゴールキックを、直接ヘッドではね返し、まったくフリーの井上潮音が、決定的シュートを放った決定機もあったよね・・
・・残念ながら、数センチ、右ポストをかすめていっちゃった・・
・・とにかく・・
・・ことほど左様に、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに代表される「組織プレー」と、チャンスを見計らった(井出遥也に代表される!?)個のドリブル勝負が、うまくコラボーレはしていたんだけれど・・
・・いかんせん、最後のところで、モンテディオ守備に、潰されまくってしまうんだ・・
・・ということで、ヴェルディが創り出したチャンスは、上記のカウンターからだけだった・・
・・後半・・
・・そこでもヴェルディは、全体的なイニシアチブは握りながらも、モンテディオの堅いブロック守備に苦労し、簡単には、スペースを攻略していけないんだよ・・
・・そして、逆に・・
・・そう、ヴェルディは、ゲーム終盤で何度も、冷や汗をかかされてしまうんだ・・
・・モンテディオが、「ここぞっ!」とばかりに、人数を掛けて押し上げ、決定的チャンスを創りだしてしまうんだ・・
・・それは、まさに、ドラマチックな大ピンチではあった・・
・・「あの」立ち上がりの絶対チャンスを決め切れなかったヴェルディに対し、ゲーム終盤の選手交代ベースで「勝負をかけた」モンテディオ・・
・・もしかしたら、この試合でモンテディオがブチかました戦術サッカーを、極限の「忍耐ベース勝負サッカー」って呼べるのかもネ・・
・・ということで、この試合は、ヴェルディにとって、とても貴重な学習機会だったと思っている筆者なのだよ・・
・・たしかに、人とボールの創造的な「動き」を絶対ベースにしてスペースを突いていく「仕掛けコンテンツ」は、大きく向上している・・
・・とはいっても、そこで展開された、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの内実は、特にぼーるなしのプレーという視点で、「まだまだ」足りなかったと思う・・
・・そう、やっぱり、ボールがないところでのサポートの動き(ツーのパスからの再ダッシュや、長い距離を走り込むフリーランニング等など)が、まだまだ足りないと思うわけさ・・
・・そう、ワンツーを何度も組み合わせていくなかでの、3人目、4人目の動き・・
・・もちろん、そんなダイナミックな組織オフェンスを仕掛けていけば、次の守備での「組織バランス」が崩れるかもしれないし、カウンターをブチかまされる危険度も増すでしょ・・
・・それでも、やっぱり、積極的に(自ら!)バランスを崩してでも「行かなきゃ」、何も生み出せないんだよ・・
・・とても微妙なニュアンスだけれど・・
・・バランスを執り「過ぎる」ような意識は、結局は、サッカー全体のダイナミズムを阻害しちゃうんだよ・・
・・そんな、ある意味で消極的なプレーマインドだったら・・
・・選手たちにとっても、楽しくないだろうし・・
・・彼らの進化&深化チャンスも、減退しちゃうでしょ・・
・・わたしは、そんなコーチングエッセンス(勝負センス!?)を、リヌス・ミケルスやヘネス・ヴィイスヴァイラーから教えられた・・
・・そう・・
・・フッ切れたマインドで、攻守のリスクにチャレンジしていかなければ、決して進歩は望めないんだよ・・
・・また・・
・・「アリバイ的なマインド」も含む、さまざまな意味合いの「中途半端なリスクチャレンジマインド」がハバを利かせたら(ネガティブマインドが、チーム内にはびこったら!!)・・
・・結局、何も得られないだけじゃなく・・
・・チーム(モラル)を崩壊させてしまう危険性だってあるのさ・・
・・だからこそ、監督による「心理マネージメント」が、決定的に重要な意味をもってくるんだ・・
・・そして、フッ切れた(蛮勇ではなく、深い責任感に根ざした、あくまでも主体的な!)リスクチャレンジ姿勢が出てくれば・・
・・次の、相手のカウンターケアー(基本ポジションに関係のない全力の守備ランニング!!)だって、効果的に機能するモノなんだよ・・
・・とても、とても難しいディスカッション・・
・・だからこそ、選手たちの自覚(主体的自己主張)と覚悟(勇気)が、ものすごく大事なんだ・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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