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2020_J1_第29節・・前半のレッズからは、(以前は放散していた!?)優れた組織サッカーの香りがしたモノさ・・(レッズvsFC東京、0-1)・・(2020年9月30日、水曜日)

フーム・・

前半だけれど・・

私は、レッズが、今シーズン最高レベルの組織サッカーを展開しているって感じていた。

とにかく、安定したアクティブ守備をベースに、次の攻撃でも、人とボールの動きが活性化していると思ったんだ。

それは、攻撃に参加していく「人数」が増えたことで、彼らのボールがないところでのサポートの動きも活性化していったからに他ならない。

だから、組織的な仕掛けプロセスだって、うまく動きはじめるっちゅうわけだ。

また守備にしても・・

武藤雄樹を筆頭にした(もちろん興梠慎三も!)最前線からのチェイス&チェックやカバーリングが、とても忠実でダイナミックだったし・・

・・中盤でも、柏木陽介、長澤和輝、汰木康也、柴戸海という「強烈な意志」に支えられたカルテットが、抜群の攻守ハードワークを魅せつづけたんだ。

そんなだから、「あの」強いFC東京を相手に、ゲームのイニシアチブを掌握しちゃうのも道理だった。

そして何度か、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションをベースに、流れるようなスペース攻略から、シュートチャンス(ゴール機会)までも創りだてしまうんだ。

いいね〜〜、レッズ。

そんな優れたサッカーを観ながら、一点リードされたにもかかわらず、後半へ向けて、期待が高まったものさ。

でも・・

マルティノが登場してから、そんな「組織的な活性サッカーの流れ」に陰りが見えはじめるんだよ。

そう、マルティノスのところで、ボールの動きが「停滞気味」になってしまうって感じられるようになったんだ。

まあ、ボールをもったマルティノスからは、「オレのところから勝負を仕掛けてやる!!」なんていう「気負いエネルギー」が、迸(ほとばし)っていたよね。

たしかに彼は、スピーディーなドリブルが武器だし、状況がよければ、相手にとって無類の危険度を発揮する。

でも、そこは、百戦錬磨のFC東京ディフェンスだからね・・。

マークする選手は、決して安易に当たりにいかず、ウェイティングに、クレバーで忠実なマーキングを、粘り強くつづけるんだ。

そんなだから、マルティノスのところから「良いカタチの仕掛けプロセス」がはじまることは、ほとんどなかったよね。

そして、残り15分というタイミングで、「あの」スーパー(単発)ストライカー、レオナルドも投入されるんだ。

彼は、どんなカタチでも、相手ゴール前で、「うまく」ボールをもてれば、考えられないパフォーマンスを魅せてくれる。

まさに、「天賦の才」っちゅう表現がふさわしい。

でも、守備は、さまに「お座なり」なんだ。

そんなだから、最前線からのチェイス&チェックに代表される組織ディフェンスの流れだけではなく、攻撃での組織的な仕掛けの流れも影を潜めてしまうのは道理だった。

そして、局面勝負を「ブツ切り」でつなぎ合わせていくような、非効率で(相手にとって)無害な「単発の仕掛けプロセス」ばかりが目立つようになっちゃう。

まあ、そんなネガティブな流れに(ドツボに)はまり込んでしまったのだから、そこからのチームの前向きな意志が、ダウン傾向になっちゃうのも道理だった。

とにかく私は・・

このゲームの経過を観ながら、サッカーの正式な名称が「Association Football」と呼ばれる所以に思いを馳せていたっちゅうわけだ。

やっぱりサッカーの基盤は、パスゲームなんだよ。

天才的ドリブラーやフィニッシャーにしても、良いカタチでボールを持てなければ(要は、スペースを攻略できなければ!)、その才能にしても、宝の持ち腐れっちゅうことサ。

だからこそ、攻守ハードワークを絶対ベースに、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを、しっかりと機能させなきゃいけないんだ。

そう、「ワンツー」コンビネーションを「連続的に積みかねる」ことで、効果レベルの高いコンビネーションをブチかますんだよ。

それがあって初めて、効果的にスペースを攻略できるし、個の勝負才能も、最高レベルまで活かし切れるんだ。

だからこそ・・

レオナルドにしても、最前線での攻守ハードワークを積み重ねれば、ゴール数も、倍増するに違いないって主張したいわけさ。

とにかくこの試合では、「やっと、レッズの将来に光明が見え始めたのかもしれない・・」と、希望と期待をもちはじめた筆者だったのであります。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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