トピックス
- 2020_J1_第32節・・サッカーの内容と結果(勝敗と点差)が一致しない、ちょっとフラストレーションが溜まる勝負マッチではあった・・(サンフレッチェvsマリノス、3-1)・・(2020年10月28日、水曜日)
- まあ・・ネ・・
皆さんもご覧になったように、点差とゲーム内容は、必ずしも一致傾向にあったわけじゃなかったでしょ。
でも、取り敢えず、ゲーム内容の大枠だけは、まとめておかなければ・・と、キーボードに向かった次第。
ということで、まず、前半のゲーム展開だけれど・・
立ち上がりから、サンフレッチェの先制ゴールまでは、マリノスが、完璧にゲームを支配していたんだ。
そう、前半33分に、まさに唐突に、サンフレッチェが、先制ゴールをブチ込むまではね。
いや・・それは、それで、素晴らしいゴールだったんだよ。
左サイドから仕掛けていった浅野雄也が送り込んだスーパークロスを、レアンドロ・ペレイラが、アタマで叩き込んだ。
でも、そこまでのゲーム展開からすれば、たしかに、唐突ではあったのさ。
まあ、いいさ・・
ということで・・
そこからゲームが、例によっての「動的な均衡マッチ」へと成長していくんだ。
ところで、先制ゴールまでの、マリノスによる完璧なゲーム支配というテーマ。
・・このところ、とても良いサッカーを展開できている・・
アンジェが、試合前のダゾンインタビューで、そう、胸を張っていた。
まさに・・
先発メンバーの入れ替えが多いにもかかわらず、マリノスのサッカーは、とても高い次元で安定しているんだよ。
美しい質実剛健サッカー・・全員守備、全員攻撃のトータルフットボール・・等など。
そのイメージが、チーム全体に深く浸透し、選手たちが、自信をもって、そのイメージをトレースしているって感じる。
いいね〜〜・・アンジェに拍手!
その絶対ベースだけれど・・
それは、言わずもがなの、攻撃的な(忠実でダイナミック、そして有機的に連鎖しつづける!)ボール奪取プロセス(組織守備イメージング)。
そんな、ダイナミックに連動する守備アクションだけれど・・
それが、次の攻撃での「人とボールの動き」を加速させないはずがないんだよ。
守備での連動アクションの波に乗った選手たちは、その勢いそのままに、次の仕掛けの流れに乗りつづけるんだ(ボールがないところでのサポートの動きcetc.)。
そう、効果的な、攻守ハードワークとリスクチャレンジの積み重ね・・
だからこそ・・
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションからのスペース攻略にしても、個のドリブルを組み合わせた最終勝負にしても、うまく機能させられるのさ。
だからこそ、前述したように、「マリノスが先制ゴールを挙げるのも時間の問題かも・・」なんて感じていたっちゅうわけさ。
でも、前半33分・・
前述した、サンフレッチェの、スーパーな「唐突ゴール」が生まれたっちゅうわけだ。
そして・・
そう、興味深いコトに、そこから、試合のイニシアチブ状況が「ほぼ五分」へと変容していくんだよ。
やっぱり・・
先制ゴールまでのサンフレッチェ守備の組織ファンクション(連動イメージングの機能性!?)が、チト中途半端に過ぎたっちゅうコト!?
そうなんだよ。
例えば、次の連動ディフェンスアクションへの「寄せ」が甘い・・とかね。
チェイス&チェックだけじゃなく、「それ」に乗っていく周りの守備アクションが、十分に連動していかなったんだ。
まあ、意志が足りなかった!?
だから、ボールを奪えても、そこからの仕掛けが、まさに「単発」ってなコトになっていた。
でも・・
そう、そこからのサンフレッチェは・・
先制ゴールという強烈な刺激にケツを蹴飛ばされたように、攻守ハードワークのダイナミズム(自ら仕事を探す姿勢!)が大幅にアップしていったっちゅうわけさ。
そしてゲームが入り込んだ、ダイナミックな動的均衡フェーズ・・
そんなゲーム展開は、後半も、落ちることはなかったね。
まあ、とはいっても・・
全体的な攻守パフォーマンス(内実)は、やっぱり、マリノスに一日の長があった。
その、マリノスの人とボールの動き(その軽快なリズム!)・・
サンフレッチェは、その「動きのリズム」については、かなり活発に「イメージトレーニング」を積んだようだね(ストロングハンド、城福浩に拍手!)。
だから・・
守備ブロックに人数を掛けているだけじゃなく、マリノスの人とボールの動き(パス&ムーズの積み重ね!)を分断するってなイメージをもって守備に就いていた。
要は、安易に、ボール奪取アタックを仕掛けなかった・・っちゅうこと。
そして、マリノスの、タテへのコンビネーションの流れがはじまったら、しっかりとマークしつづけたり、忠実カバーリングの援軍をおくったり。
もちろん、その周りのサンフレッチェ選手たちは、次のマリノスのパスレシーバーの動きも封印しちゃうんだよ。
そんな、フラストレーションが溜まるマリノスの仕掛けを観ながら・・
またまた、こんな「思い」が、アタマを駆けめぐった。
そう・・
マリノスは、もっと、「アバウトな最終勝負」も活用すべきだった・・
いつも書いているようにね・・
ミドル&ロングシュート、アバウトなアーリークロス(放り込み)・・
もちろん、そんな「チカラ業」だけじゃなく・・
ニアポストゾーンを活用する最終勝負だって、効果的だよ。
「そこ」に、全力で突っ込んでいく味方選手へ向けて、まさに「弾丸」のような、ライナー性のニアポストクロスを送り込む。
そのイメージが確立してきたら、「そのカタチに持ち込めそうな感じ・・」で、サイドゾーンから、素早いタイミングで、強烈な弾丸ライナーが「ブチ込まれ」たりするようになるさ。
もちろん、中では、そんな弾丸ライナーをイメージして、誰かが、ニアポストスペースに飛び込んでいく・・。
とにかく・・
このゲームは、サッカーの内容と結果(勝敗と点差)が一致しない、ちょっとフラストレーションが溜まる勝負マッチではあった。
- ============
- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
- -------------------
- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
-
============
最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
===============
重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
==============
ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
-
[ トップページ ] [
Jワンポイント ] [湯浅健二です。
]
[ Jデータベース ]
[トピックス(New)] [
海外情報 ]