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2021_EURO_1・・優れた「組織と個のバランス」を魅せたドイツ・・でも、やっぱりサッカーの絶対ベースは「組織」なんだよ・・(ドイツvsポルトガル、4-2)・・(2021年6月20日、日曜日)

・・何か、このごろ、攻守にわたって、グラウンドの状況を、俯瞰して観られるようになっているって感じているんですよ・・

森保一ジャパンにも選出され、まさに「昇り龍」の勢いがある、フロンターレの田中碧が、そんなニュアンスの内容を語っていた。

フムフム〜〜・・

えっ・・、このコラムは「EURO」じゃないのかってか〜!?

いやいや、ここからハナシがはじまるのです。

もちろん、短く、短くまとめるつもりです。フ〜〜ッ・・

あっと・・

その「EURO_コラム」の書き出しが「こんな感じ」になった背景・・

何せ、この日の未明に行われた「ドイツ対ポルトガル」を中継したWOWOWの解説が、「あの」風間八宏だったわけだから。

・・両チームともに、攻守にわたって、しっかりと状況が見えているんですよ・・

・・だから、両チームともに・・

・・連動したディフェンスが、とてもうまく機能していることで、スペースを攻略していくのは、そう簡単な作業じゃない・・

いいね〜〜・・風間八宏。

そんな彼の発言に触発され(!?)、すぐに、田中碧の「言葉」が脳裏に浮かんだっちゅうわけさ。

メインのテーマは、言うまでもなく、「人とボールの動き」だよ。

でも、その導入部として・・

・・しっかりと状況が把握できていることで脳内に描写される、正確な攻守イメージング・・

・・ってなテーマが相応しいって思ったのさ。

そういえば・・

風間八宏がフロンターレを改革していた頃、こんなニュアンスの内容を口にしていたっけ。

・・状況を、しっかりとイメージできるように、つねに覚醒していなきゃいけない・・

・・そして、攻撃では、そのイメージを次の展開につなげるために、ボールをしっかりと止められることが、とても重要になってくる・・

・・もちろん守備(ボール奪取プロセス)では、チーム全体としての連動性をアップさせるために・・

ということで・・

冒頭の、田中碧の発言(まあ、そのニュアンス・・ね)にも、そんな「風間八宏のイメージ」が、「伝統」として継承されていることで選手たちのイメージ創りにも、しっかりと投影されている・・って感じたわけさ。

そして・・

そう、この試合で「も」、ドイツが、その美しい質実剛健サッカー(組織サッカー)を魅せてくれたっちゅうわけだ。

もちろん骨子は、ボール奪取プロセス(守備)にあり。

チェイス&チェックやカバーリング、協力プレスへの選手たちの集散、ボールがないところでのサポートの動き、最終勝負での「最後の半歩の内実」等などといった、ディフェンスエッセンスの連動性は、もちろん超一流。

でも、わたしは、彼らの攻撃での人とボールの動き(広さ、素早さ、正確さ)に、より強く、ドイツのテイスト(伝統!?)が詰め込まれているって感じていたんだ。

そのテーマについては・・

今年2月に、FIFAクラブワールドカップを制したバイエルン・ミュンヘンについて書いた「こんなコラム」もご参照あれ。

やっぱり、人とボールの動き(組織サッカー)こそが、サッカー攻撃の絶対ベースなんだよ。

それが優れているからこそ、「個の才能」も、存分に活かしていける。

あっと・・

そのバイエルン・ミュンヘン監督のハンジ・フリックだけれど、今大会で退任が決まっているドイツ代表監督ヨギ・レーヴの後任に決まっているそうな。

さすがにドイツ・・

とても良い決定(選択)だと思うよ。

組織あっての個・・

それこそが、美しい質実剛健サッカーの絶対ベース・フィロソフィーなんだ。

あっ・・と・・

このゲームでは、様々な意味合いで「ホンモノの強さ」を感じさせてくれた今大会のドイツ。

もちろん、これからの勝負がどうなるかなんて分からないけれど、とにかく、前述したテーマで、わたしの「サッカー的な」第二の故郷をフォローしつづけますよ。

では・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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