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2021_J2_ 第11節・・やっとヴェルディのサッカーが、本格的な「上昇ベクトル」に乗りはじめた・・積極的な「アグレッシブ・プレー」こそが、美しい質実剛健サッ カーの絶対ベースなんだよ・・(ヴェルディvsアルディージャ、1-1)・・(2021年5月2日、日曜日)

さて〜、どのように書きはじめようか。

あっ・・そうそう・・

アルディージャ小野雅史が先制ゴールを決めたときの、レベルを超えた落胆。

そうなんだよ。

ヴェルディのサッカーが上向いていることで(内容が良くなっていることで!)、その失点に、ものすごくガッカリさせられたんだ。

でも、その4分後、ヴェルディ小池純輝が、同点キャノンシュートをブチ込んでくれた。

この、「天国と地獄」が交錯しつづける、エモーションの揺動。

これぞ、サッカーの醍醐味・・ってな感じだった。

ところで・・

その小池純輝が、試合後のダゾンインタビューで、こんなニュアンスの内容をコメントしていたんだよ。

・・我々は、攻撃的サッカーをやっているわけだから、あのような失点は、想定内(覚悟のうち!?)なんです・・

・・逆に、我々には、ゴールを決められるだけの自信があったからこそ、その失点に、ガッカリすることはなかったんです・・

フムフム・・

そんな小池純輝の言葉を、とても頼もしく感じていた筆者でした。

ところで、その「攻撃的サッカー」という表現の、本質的な意味合いは!?

そう・・

その絶対ベースは、言うまでもなく、ボール奪取プロセス(守備)の活性化だよね。

このゲームでのヴェルディ選手たちは、ゲームの立ち上がりから、積極的に(攻撃的に!)ボールを奪いにいったんだ。

だからこそ、かなりアグレッシブに「前からプレス」を仕掛けてくるアルディージャの勢いをモノともせずにボールを奪い返しつづけ、ゲームのイニシアチブも握った。

そのボール奪取プロセス(守備)には、最前線もふくむ全員が、そう、一人の例外もない全員が、「主体的!!」に参加しつづけたんだ。

だからこそ、観ているコチラも、選手たちの「高い意識と意志」の迸(ほとばし)りに、頼もしさを感じ、より深く、ゲームに入り込んでいけたんだよ。

とはいっても・・

そう、次の仕掛けプロセスについては、「ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・」という視点で、まだまだ課題が山積みだったよね。

まあ、でも・・

そう、「あの」ジャイルトン・パライバがブチかます、レベルを超えた「攻撃性」が、ヴェルディの仕掛けプロセスに、明らかな「インパクトと変化」をもたらした。

もちろん、組織的な仕掛けプロセスという視点では・・

もっと、もっと、攻撃的にボールを奪い返そうとすることで、次の仕掛け(攻撃)にも、その前からプレス守備の「勢い」そのままに、人数をかけていけるモノなんだよ。

でも、今のヴェルディでは、その「守備から攻撃への勢いの変換」が、まだ、そんなにうまく機能していない・・って感じていたのさ。

とにかく・・

この試合での永井秀樹ヴェルディは、立ち上がりから、魅力的な「イメチェン」を果たしたって言えるでしょ。

そう、小池純輝が言っていたように・・

攻守にわたって「行くっ!!」ことのリスクを意識しながらも、そこから生じる「自信と確信」を、次の攻撃に、とても効果的に「変換」できている・・っていう意味でね。

ということで・・

これまで、様々な視点で、意識と意志が「寸詰まり」の中途半端サッカーを見せられてきたコトも含めて・・

ここ数試合の「後半」に魅せた「爆発的なイメチェン」も含め、ヴェルディが、本格的に「上昇ベクトル」に乗りはじめたコトを体感でき、とてもハッピーな筆者なのでした。

あっと・・

もちろん、後半の終盤で、何度も創りだした「ゴール機会」を決め切れなかったコト。

また、残り10分くらいからアルディージャがブチかましつづけた「攻勢」を、余裕をもって「いなせなかった」コトは、やっぱり、反省材料だよね。

とにかく・・

人生には「希望の光」が必要なんだって、強く再認識させられたゲームでは、ありました。

_______

あっ・・

ダゾンのカメラワーク(ズーミングワーク)。

とても良かったですよ。

このゲームが、とてもエキサイティングだったからこそ、この、内容のある(高質な!)カメラワーク(ズーミングワーク)は、ものすごく価値があった。

そう、勝負は、ボールがないところで決まる・・んだよ。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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