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2022_なでしこ(アジアカップ)・・池田太なでしこ・・どんどん進化&深化している・・これからの彼らに対する期待は、天井知らずだ・・(なでしこvsミャンマー、5-0)・・(2022年1月21日、金曜日)

・・ボールを奪いきるサッカー・・

ナデシコ監督の池田太が、そんなキーワードをプロモートしているとか。

いいね〜・・分かりやすい・・

そう、ボールを支配しなきゃ、何もはじめられないわけだから。

そのボール奪取プロセス(守備)だけれど・・

なでしこは、とても忠実に、そしてダイナミック&パワフルに・・

次、その次のステーション(相手パスレシーバー)を予測し(気づきながら!)、とても効率的に、ボールを奪い返していた。

ところで・・

ゲーム支配もふくめて、総合力の差が明らかだったこのゲームだけれど・・

やっぱり・・

そう、攻守にわたる「局面デュエル」の内実にこそ、両チームの「差」の本質が内包されているっちゅうことだね。

1対1では、攻守にわたって、決して負けない・・!?

長友佑都や酒井宏樹が、森保一ジャパンのチームメイトたちに、口を酸っぱくして、そのコトを強調していたっちゅうことだけれど、まさに、その通りだよね。

まず、ボール奪取プロセス(守備)・・

前述したけれど、とにかく、忠実なハードワークが、見事に、連動する。

それが、完璧なゲーム支配のバックボーンということさ。

そして、スペース攻略プロセス(攻撃)・・

そこでのKFS(キー・ファクター・フォア・サクセス)は、言うまでもなく、人とボールの動きだよね。

要は、ボールホルダー(次のパスレシーバー)と、ボールがないところでのサポートの動きが、スムーズに連動する・・っちゅうこと。

その視点じゃ、ミャンマーとは、2クラス以上の差があった。

とにかく、ボールがないところでのアクションが、忠実で鋭く、そして効果的なんだ。

特に、2対0と突き放した長谷川唯の、ボールがないところでの決定的フリーランニング(そのスタートタイミング!)が秀逸だった。

とはいっても・・

ダゾン解説の福西崇史も言っていたように、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、まだまだうまく機能していないっちゅう印象は、残った。

そう、それぞれのイメージングが、「まだ」うまくシンクロしていないって、所々で感じさせられたんだ。

これから、どんどん、強いチームとの対戦に入っていくわけで、そこじゃ、相手ディフェンスの(そのイメージング)のウラを取れなきゃいけない。

そのためにも・・

そう、もっともっとチーム内で話し合うことで、コンビネーションの量と質をアップさせていかなきゃいけないというわけだ。

まあ、「池田太なでしこ」のコトだから、ゲームのなかで、しっかりと「学習」することで、どんどん、互いの「イメージング・シンクロ」の中身を充実させていくでしょ。

そのコトについては、確信している。

それと・・

そう、スペースを攻略するプロセスでは、そんな「人とボールの動き」だけではなく、個の勝負も、とても大事になってくる。

そう、ドリブル勝負・・ね。

そこでの、決定的に重要なファクターは・・

そう、「意識と意志とイメージング」の強さなんだよ。

「よしっ・・やっているっ!!」

そんな、フッ切れたマインドこそが大事なんだ。

その要素は、思い切った「ミドル弾」をブチかますときにも、決定的な心理ファクターになる。

そうなんだよ・・サッカーは、究極の「心理ボールゲーム」なんだ。

ということで、これからのアジアカップ日程。

3日後にはベトナムが、「池田太なでしこ」を待ち構え・・

来週木曜日(1月27日)の17時には、韓国との勝負マッチが控えている。

このコラムでは、ちょっと辛口のコメントを書いてしまったけれど・・

全体的なサッカー内容には、まさに、昇り龍の「勢い」が感じられるんだ。

そう、「池田太なでしこ」に対する期待値は、天井知らずなんだよ。

いまから、楽しみで仕方ありません。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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