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2022_WM_12・・攻守にわたって、素晴らしい内容が詰め込まれた勝負マッチ・・堪能した・・(ブラジルvsスイス、1-0)・・(2022年11月29日、火曜日)

やっぱり、ブラジルだから・・

筆頭テーマは決まりでしょ。

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・

とにかく、それによる、美しい「スペース攻略」こそが、ドリブル、タメといった、ブラジルの「個の魔法」を、生み出しているんだよ。

もちろん、ボール周りの「テクニック&スキル」は、世界超一流。

でも、現代サッカーでは、それだけじゃ、簡単には、スペースを攻略していけない。

そう、(われわれが観るだけで胸を躍らせた!!)一味以上「違う」、人々を魅了して止まないテクニック&スキルを基盤にした、昔のブラジルサッカーとは、違ってね。

だからこそ、ボール奪取プロセス(守備)と、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、組織マインド(攻守ハードワーク!!)にこそ、スボットライトを当てなきゃいけないんだ。

私は、そう考えている。

ということで・・

この、エキサイティングな「動的均衡マッチ」に決着を付けたのも、その、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだった。

フィニッシャーは、カゼミーロ。

素晴らしい、ダイレクト(キャノン)シュートだった。

・・ということで、ここからは「5秒間のドラマ風」に・・

そのキモとなった、最終勝負の、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・

それによって、カゼミーロが、一瞬、フリーになったっちゅうわけだ。

「それ」は、こんな感じでスタートした。

左サイドで、パスを受けたビニシウス・ジュニオール。

切り返しから、センターゾーンへ顔を向けて、ドリブル(ボールキープ)を仕掛ける。

それは、スイス守備ブロックの視線と意識を「引きつける」絶大な効果を生んだ。

そのタイミングでは・・

センターゾーンの、ペナルティエリア際に、2人のブラジル人選手が、ポジションをとっていた。

ロドリゴとカゼミーロ。

この2人の「距離」は、とても近かった。

戦術的には、「役に立たない、重なり合い」に、見える。

でも、「それ」も、もしかしたら、ブラジル特有の「狡猾なワナ」だったのかもしれない。

そして、ビニシウス・ジュニオールの、ドリブルでの「切れ込み」。

それが、勝負の瞬間だった。

そのとき、中央ゾーンにポジショニングしていた、2人のブラジル選手は、それぞれ「違うアクション」に魅せたんだよ。

ロドリゴは、そのポジションに「残り」、カゼミーロが、次の「決定的スペース」へ移動したんだ。

そして・・

そう、勝負の、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、炸裂する。

ビニシウス・ジュニオールが、正確で「優しい」横パスを、ロドリゴにおくったのだ。

それは、「次のダイレクトパス」をイメージしたからこその「優しい、足許パス」だった。

そして、ロドリゴからの、「ワンツー」のエッセンスを内包するダイレクトパスを、ある程度フリーになっていたカゼミーロが、ダイレクトで、ぶっ叩いたっちゅう次第。

次の瞬間・・

見事な、ホレボレさせられるキャノンシュートが、スイスゴール右上角に、飛び込んでいった。

それは、得も言われぬほど美しい、「5秒間のドラマ」ではあった。

あっと、5秒間のドラマ。

その「コンセプト」を内包する、いくつかの本やDVDを出版したっけね。

それについては、「こちらのリスト」をご参照あれ。

あっと、ところで・・

立派な、ホントに立派な勝負マッチを展開した、スイス。

たしかに、ボール奪取プロセス(守備)は、抜群に強かった。

でも彼らの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)も、とても高質だったよ。

決して彼らは、(巷で、決めごとのように語られているように!?)守備で、ここまで進出してきたわけじゃない。

そんな、スイスの立派なサッカーを観ながら・・

「あの」イタリアを、ヨーロッパの地域予選で蹴落としただけは、ある・・

・・なんて悦に入っていた。

とにかく、とても内容の「濃い」勝負マッチではあった。

堪能した。

さて今日からは、予選リーグ最終日。

森保一ジャパンも含め、ギリギリの勝負が、最高の「意識と意志とイメージング」で展開されるでしょ。

お互い、とことん、サッカーの醍醐味を、味わいましょう。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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