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2022_WM_26・・ 準々決勝・・2試合もつづいた、神様スクリプトのドラマ・・それにしてもアルゼンチンのスカローニ監督は、素晴らしい心理マネージャーじゃありません か・・(オランダvsアルゼンチン, 2-2, PK=3-4 )・・(2022年12月10日、金曜日)

フ〜〜ッ・・またかよ・・

あははっ・・スミマセン・・

なんか、全体的な、ゲーム内容の「構図」は、先ほどのクロアチアvsブラジルと、似通っているような・・

そう、「超」ブランド国と、ブランド国の、ギリギリの対峙。

その「超」が、全体的にゲームを支配するけれど、強烈な「意識と闘う意志」に支えられた「普通」が抗い、最後はPK戦までもつれ込んじゃったんだ。

具体的なゲーム展開・・

そこでは、「超」が、ゴールで先行し、「普通」が、粘りの勝負で追い付くってな感じ。

そして入った延長では、「超」が、ガンガン攻め込み、何度もゴール機会を創りだすけれど・・

オランダGKの神がかりセーブで、ことごとく弾き出されちゃう。

そんな全体的な「ゲーム内容&勝負プロセスの構図」・・ね。

でも結果は、先ほどのゲームとは、違い、「超」が、勝ち切った。

それにしても・・

このアルゼンチン監督、リオネル・スカローニは、(超)天才という諸刃の剣を、とてもうまくマネージしているじゃないか。

そう、リオネル・メッシ。

守備ハードワークには、まったく加担せず、完璧に、我が道(テメーのエゴイメージング!?)を行く・・

それでも、肝心のトコロ(最終勝負)シーンでは、他国の天才連中を「凌駕」する「実効」を魅せる。

その最たるモノが、前半35分の、アルゼンチン先制ゴールのシーンだった。

彼のドリブルは、「勝負」のそれか、「タメ」のそれか、見極めが難しい。

いや・・

勝負ドリブルをしながら(相手の対処に応じて!?)、チャンスを見計らって抜け出したモリーナへの「勝負のタテスルーパス」を決めちゃう・・という意味では・・

そう、最後の最後まで、自分に与えられた「勝負オプション」を、周りに感じさせない・・

でも、もちろん、チームメイトたちは、メッシの「天才感覚」を、ある程度シェアしている。

だから、しっかりと、パスレシーブのアクションは、起こす。

いや、起こす・・というよりは、「起きちゃう」ってな表現の方が、正しいかも。

とにかくメッシの場合は、「見極めが難しい・・」んだよ。

いや、というよりは、相手の対処に応じた「高い実効の勝負プロセス」を、最後の瞬間に「選択」できちゃう・・って言った方が正しいかもネ。

そう、だからこその「超天才」。

それは、他国の「超」よりも、大きく優っている決定的ポイントのような気がする。

だからこそ・・

そう、スカローニは、この「超天才」をコアにするチーム戦術について、選手たちを理解させ、納得させることに、最大限のエネルギーを割き、そして成功したっちゅうコトか。

あっと、前述の先制ゴールシーンだけれど・・

そこじゃ、ゴールをブチ込んだモリーナをマークしていたオランダ選手が、一瞬、メッシのボールを観てしまったよね。

「メッシの魔法」のワナに、見事にはめられた!?

この「超天才」の、ここまでの、「ココゾッ!」の仕事ぶりを観ていると・・

スカローニの、チーム対する「理解&説得ワーク」が、それほど、難しくないのかもしれない・・なんて思えてくるじゃないか。

それほど、メッシの「超天才」のレベルが、「何か」を超えているっちゅうことね。

へへっ・・

とにかく、アルゼンチンでは、「天才という諸刃の剣」ってなディスカッションのネガティブ要素は、そう目立ってはいない。

そう、チームメイトたちが、メッシのために、走り回り、闘いまくるんだよ。

まあ、ご興味があれば、「天才という諸刃の剣」ってなディスカションについては、最近「Core Column」でアップした「このコラム」も、ご参照あれ。

それにしても、オランダ。

その忍耐と粘りの「闘い」は、称賛に値するよね。

たしかに、アルゼンチンのような「華麗で危険な最終勝負」は仕掛けていけないけれど・・

愚直に、サイドゾーンからのクロス攻撃や、「そこ」でのドリブル突破にチャレンジしつづける。

そう、忍耐強く、粘り強く・・

そして勝ち取った、延長戦。

そこでも、彼らの忍耐強さ、粘り強さが発揮された。

まあそこじゃ、その役割を担ったのは、スーパーGK、アンドリース・ノペルトだったけれど・・さ。

あっと、GK。

あまり攻められなかったから目立たなかったけれど・・

そう、オランダのPKを、「実力」で止めた、アルゼンチンGKエミリアーノ・マルティネス「も」、スーパーだったね。

最後に、リオネル・メッシの「超天才ぶり」を、もう一つ。

それは、PK。

このゲームで決めた二つのPKは、明らかに「レベルを超えていた」って思うわけだ。

でも・・さ・・

やっぱり、こんな「超天才」を、一つのチームのなかに組み込む(インテグレートする)のは、大変な作業だという、わたしの体感から出てくる思いもある。

そう、チームのモラルを落とすことなく、この「サボリ魔」をコアに、攻守の組織メカニズムに、最大限の「シナジー効果」をもたらすという作業。

スカローニは、並外れた「心理マネージャー」でもあるっちゅうコトか。

さて次は、「あの」クロアチアとの準決勝だ。

これまた、様々な意味合いで、見逃せない勝負マッチになった。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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