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2023_AFC_U20・・やっぱり、仕掛けの「変化」だよ、変化!!・・アジアでは、その内実が問われるんだ・・(日本vsキルギス、3-0)(2023年3月7日、火曜日)

終わってみれば(数字的には)完勝にみえるけれど・・

そう、前の中国戦と同じように、相手の「強化守備」を、うまく崩してスペースを突いていけない。

人とボールの動きは、悪くないけれど・・

でも、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの内実が、上がってこない。

もちろん・・

あれだけ人数をかけて守るキルギスだから、スペースを突いていくのは容易じゃない。

だからこそ・・

そう、狭いエリアで、素早い組織コンビネーションと「個の勝負」をミックスして仕掛けていく「だけ」じゃなく、もっと、クロス攻撃を織りまぜなければいけない。

それも・・

中央ゾーンへ送り込むだけじゃなく、ニアポストゾーンへの「強烈なシュート性のクロス」を、ブチ込むとか・・ね。

クロスには、様々なバリエーションがあるんだよ。

たとえば・・

いつも書いているような、ディフェンダーへ向けて、鋭いクロスを送り込むとかね・・。

そう、中央ディフェンダーに「ぶち当てる」ような強烈クロスね。

そして、その「仕掛けイメージング」を共有するチームメイトが、そのディフェンダーの「背後」から回り込み、最後の瞬間に、ディフェンダーの眼前スペースへ飛び出す。

もちろんファーポストゾーンへ、サイドチェンジ気味のクロスを送り込み、そこからの「折り返し」を狙うとか・・

熊田直紀をイメージし、中央ゾーンへフワッとしたクロスを送り込むとか(そこからのこぼれ球を狙う!)。

そんな、様々に「変化」させたクロスを、効果的に活用すれば、かならず、相手ディフェンスブロックも「開いてくる」でしょ。

また、全員が、そのクロスからの「次のこぼれ球」を強烈にイメージングして動けば、必ず、何かが起きる。

そう・・

要は、今日の若武者連中には、仕掛けの「変化」が足りなかった・・と、言いたいわけさ。

クロスを送り込もうとするときって、中央ゾーンの「詰まった状況」を観たら、気持ちが「萎える」のが普通だよね。

・・あ〜、密集しすぎてる・・ここは、いちど展開しよう・・

・・とかね。

まあ、たしかに・・

日本代表プレイヤーのレベルを考えたら、「エイヤッ」の(意図のない!?)アバウトなクロスを放り込むのには、少しは逡巡(しゅんじゅん)だろうね。

でも彼らは、ほとんどのシーンじゃ、「意識と意志」が込められた「イメージング意図」のある仕掛けをブチかましているわけだから・・

そう、逆に、アバウトな「放り込み」をやられたら、相手ディフェンスブロックが、「えっ!?」ってな感じで「戸惑う」かもしれないでしょ。

相手を「戸惑わせる」コトには、さまざまな意味合いのチャンスの芽が潜んでいるんだよ。

もちろん次のサウジアラビアは、実力チームだから、戦術サッカーではなく、「より」自分たちのサッカーをブチかまして(積極的に攻め上がって!)くるでしょ。

そんな強いチームと対峙し、「動的な均衡マッチ」へとゲームが成長していけば、このチームの「隠された実力」が、よりリニアに発揮されると思う(期待する)筆者なのだよ。

優れたプロコーチ、冨樫剛一の手腕にも期待しましょう。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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